J-WAVEで放送中の番組『SPARK』(月曜ナビゲーター:水野良樹)。4月29日(月・祝)のオンエアでは、17歳のシンガーソングライター・崎山蒼志さんとの対談3回目をお届けしました。
【1回目】話題の高校生シンガー・崎山蒼志、子守唄はthe GazettEだった
【2回目】17歳の崎山蒼志に、いきものがかり・水野が伝えたいこと
■曲が先? 歌詞が先? ふたりの作り方
崎山さんから、こんな質問が水野に投げかけられました。
崎山:作曲はどのようにしていますか?
水野:20代後半ぐらいまでは、ギターをかき鳴らして弾き語りで作ってたけど、つまらなくなってきちゃって、小さい頃からピアノを習っていたから、鍵盤で作るようになったんです。そこから自分の作業場を作るようになって、打ち込みも真似ごとだけど始めて、作り方をどんどん変えていきました。僕は歌詞を書くときも、言葉がメロディーとリンクしているかどうかを気にしながら作るから、歌いながら作ることが多いかな。歌詞とメロディーは別々に作りますか?
崎山:一緒に作ります。でもAメロみたいなところとかは歌詞があまりなくて、そこは歌詞を先に書きます。サビとか展開のあるところは一緒に作ってます。
水野:ブロックによっては言葉から先に書く場合もあるの?
崎山:あります。
水野:詞先か。おもしろいなあ。崎山さんは弾き語りの印象が強くて歌と絡み合ってる。それは作ってる段階で一緒に考えてるの?
崎山:一緒です。
水野:そうじゃないとああいうふうにはならないよね。ギターがなかったら作れない?
崎山:メロディーは作れません。
水野:そうなんだ。だから、文章に興味があるのではなくて音楽に興味があるっておっしゃいましたけど、メロディーになったり音になることがイメージの中にあって、それを作りたいという意識のほうが強いんでしょうね。
■やりたいことに技術が追いつかない…「基礎」の重要さ
話題は、音楽活動をしていく上で大事なことについて。
崎山:「これは知っておいたほうがいい」ということは何ですか?
水野:20年前にもし戻れるとしたら、基礎練習とか楽典の勉強とか、もっときちんとやっておけばよかったっていつも思うんだよね。それより大切なこともたくさんあるけど、いろいろな人に出会ったり、いろいろな音楽を聴いたり、デビューして憧れていたミュージシャンに出会えてすごく刺激を受けて、こういうものを作りたいと思ったときに、技術が足りないんです。アイデアはあっても技術の問題だと思うことがすごく多かったんです。あとから時間を作って勉強して、ひとつわかると視野が広がっていくということが30代になってもよくありました。才能を持ってる人ほど、基礎をやったり機材の勉強をしたり、たくさん興味が出てくると思うんです。ギターのエフェクターのつなぎ方とか膨大な知識が必要じゃない? 崎山さんがやりたい音楽をさらに見つけたり、コラボしてみたい人がいたりしたら、そういうのを勉強しておいたほうがいいんじゃないかな。
崎山:ありがとうございます。
対談を終えた水野は、『SPARK』で初めての対談が崎山さんでよかったと振り返りました。
水野:彼は本当にこれからの人ですよね。すでに才能が溢れている作品を世に出しているけど、素直さを持っています。さらに自分の才能に向き合ってどんどん技術を伸ばしたら、僕らが想像できないような、彼が求めていた“新しい感じ”を手にしていくんじゃないかって思います。ひとりでやっていくことにこだわっているわけではなく、バンドもやりたいって言ってたから、同じような才能を持ったプレイヤーに出会うと、彼の刺激が展開していって、いろいろな曲に変わっていくんだろうなと思うと、すごく楽しみです。
■緊張と不安の違いを認識すること
続いて、水野がリスナーからの質問に答えました。
「水野さんは『NHK紅白歌合戦』や大きな舞台に何度も立っていると思いますが、緊張しないんですか?」
水野:相方の山下(穂尊)くんは、意外と緊張するタイプだったらしいんです。彼の場合は体調に出るタイプで、お腹が痛くなる。インディーズ時代はライブが始まる30分くらい前に「緊張してお腹が痛い」と言っていたけど、経験を重ねて、お腹が痛くなる時間帯がうしろにズレて、ライブ中に痛くなるようになったんです。それが最終的にライブのあとに痛くなって、最後は痛みが消えました。“慣れ”っていうのはありますね。
現在は水野も、いきものがかりのライブで緊張することはあまりないのだとか。
水野:緊張感は持ってるけど、不安という意味での緊張はないですね。3人でやれば、観に来てくださっているお客さんの力を借りれば、なんとかなるだろうと思っていて、不安の意味での緊張はないです。ただ、「いいライブにしなきゃ」とか「お客さんに喜んでもらわなきゃ」という意味での緊張感は持っています。場数はすごく大事かな。緊張感と不安の違いを認識しておくことが大事。緊張感まで失ってしまうとダラけているだけなので、それはよくないです。ただし、不安を持つ必要はなくて、不安を消すために練習したり、仲間を信じたりすることは、以前よりはできるようになったんじゃないかと思います。
【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時-25時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/spark
【1回目】話題の高校生シンガー・崎山蒼志、子守唄はthe GazettEだった
【2回目】17歳の崎山蒼志に、いきものがかり・水野が伝えたいこと
■曲が先? 歌詞が先? ふたりの作り方
崎山さんから、こんな質問が水野に投げかけられました。
崎山:作曲はどのようにしていますか?
水野:20代後半ぐらいまでは、ギターをかき鳴らして弾き語りで作ってたけど、つまらなくなってきちゃって、小さい頃からピアノを習っていたから、鍵盤で作るようになったんです。そこから自分の作業場を作るようになって、打ち込みも真似ごとだけど始めて、作り方をどんどん変えていきました。僕は歌詞を書くときも、言葉がメロディーとリンクしているかどうかを気にしながら作るから、歌いながら作ることが多いかな。歌詞とメロディーは別々に作りますか?
崎山:一緒に作ります。でもAメロみたいなところとかは歌詞があまりなくて、そこは歌詞を先に書きます。サビとか展開のあるところは一緒に作ってます。
水野:ブロックによっては言葉から先に書く場合もあるの?
崎山:あります。
水野:詞先か。おもしろいなあ。崎山さんは弾き語りの印象が強くて歌と絡み合ってる。それは作ってる段階で一緒に考えてるの?
崎山:一緒です。
水野:そうじゃないとああいうふうにはならないよね。ギターがなかったら作れない?
崎山:メロディーは作れません。
水野:そうなんだ。だから、文章に興味があるのではなくて音楽に興味があるっておっしゃいましたけど、メロディーになったり音になることがイメージの中にあって、それを作りたいという意識のほうが強いんでしょうね。
■やりたいことに技術が追いつかない…「基礎」の重要さ
話題は、音楽活動をしていく上で大事なことについて。
崎山:「これは知っておいたほうがいい」ということは何ですか?
水野:20年前にもし戻れるとしたら、基礎練習とか楽典の勉強とか、もっときちんとやっておけばよかったっていつも思うんだよね。それより大切なこともたくさんあるけど、いろいろな人に出会ったり、いろいろな音楽を聴いたり、デビューして憧れていたミュージシャンに出会えてすごく刺激を受けて、こういうものを作りたいと思ったときに、技術が足りないんです。アイデアはあっても技術の問題だと思うことがすごく多かったんです。あとから時間を作って勉強して、ひとつわかると視野が広がっていくということが30代になってもよくありました。才能を持ってる人ほど、基礎をやったり機材の勉強をしたり、たくさん興味が出てくると思うんです。ギターのエフェクターのつなぎ方とか膨大な知識が必要じゃない? 崎山さんがやりたい音楽をさらに見つけたり、コラボしてみたい人がいたりしたら、そういうのを勉強しておいたほうがいいんじゃないかな。
崎山:ありがとうございます。
対談を終えた水野は、『SPARK』で初めての対談が崎山さんでよかったと振り返りました。
水野:彼は本当にこれからの人ですよね。すでに才能が溢れている作品を世に出しているけど、素直さを持っています。さらに自分の才能に向き合ってどんどん技術を伸ばしたら、僕らが想像できないような、彼が求めていた“新しい感じ”を手にしていくんじゃないかって思います。ひとりでやっていくことにこだわっているわけではなく、バンドもやりたいって言ってたから、同じような才能を持ったプレイヤーに出会うと、彼の刺激が展開していって、いろいろな曲に変わっていくんだろうなと思うと、すごく楽しみです。
■緊張と不安の違いを認識すること
続いて、水野がリスナーからの質問に答えました。
「水野さんは『NHK紅白歌合戦』や大きな舞台に何度も立っていると思いますが、緊張しないんですか?」
水野:相方の山下(穂尊)くんは、意外と緊張するタイプだったらしいんです。彼の場合は体調に出るタイプで、お腹が痛くなる。インディーズ時代はライブが始まる30分くらい前に「緊張してお腹が痛い」と言っていたけど、経験を重ねて、お腹が痛くなる時間帯がうしろにズレて、ライブ中に痛くなるようになったんです。それが最終的にライブのあとに痛くなって、最後は痛みが消えました。“慣れ”っていうのはありますね。
現在は水野も、いきものがかりのライブで緊張することはあまりないのだとか。
水野:緊張感は持ってるけど、不安という意味での緊張はないですね。3人でやれば、観に来てくださっているお客さんの力を借りれば、なんとかなるだろうと思っていて、不安の意味での緊張はないです。ただ、「いいライブにしなきゃ」とか「お客さんに喜んでもらわなきゃ」という意味での緊張感は持っています。場数はすごく大事かな。緊張感と不安の違いを認識しておくことが大事。緊張感まで失ってしまうとダラけているだけなので、それはよくないです。ただし、不安を持つ必要はなくて、不安を消すために練習したり、仲間を信じたりすることは、以前よりはできるようになったんじゃないかと思います。
【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時-25時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/spark
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