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「炒飯のAR」を見て白米を食べると…炒飯の味に!?

「炒飯のAR」を見て白米を食べると…炒飯の味に!?

食べ物の見た目を変えることで味覚を操作する、最新のAR技術が注目されています。この技術ついて、研究に携わった電気通信大学4年生、堀田大地さんにお話を伺いました。

【4月3日(水)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190403100930


■見た目を変えて味を変化させるARとは?

見た目で味まで変わってしまうという、このAR技術は、どういったものなのでしょうか。

堀田:深層学習を用いた技法をもとに食事を変換するモデルを作りました。これまでも3DモデルやARを使ったものはあったんですが、それらはスプーンでご飯をすくったときに食べ物の座標が変わっちゃうんです。それに柔軟に対応できないという問題点がありました。
サッシャ:形が変わっちゃうから、変換できなくなっちゃうんですね?
堀田:そうです。でも僕らが使った手法では、なんでも変換できるんです。

実際に食べているものは変わらないのに、味は変わるものなのでしょうか。

堀田:味は記憶との結びつきがあって、カレーとか匂いが強烈だと味が変わったように感じる効果が出やすいです。
サッシャ:実際に検証結果みたいなものはあるんですか?
堀田:被験者が20人くらいいて、過半数以上の人がカレーを見ながらご飯を食べたら「カレーの味がする」と答えました。
サッシャ・増井:嘘だあ!?(笑)

ARのヘッドセットにスマホが組み込まれていて、カメラを通した実際の映像の食事部分のみを変換するという仕組みです。この開発を始めたのは、共同開発仲間の病気がきっかけでした。

堀田:うどんやラーメンが食べられなくなる病気があって、食べたいという願望を叶えるために開発しました。
サッシャ:そば粉アレルギーの人とかはそばを食べられないけど、これを使うとそばを食べたような感覚になるんですね。


■実際に食べて見ると…!?

実際に増井が、チャーハンの映像を見ながら白米を食べる体験をしました。

増井:……うん……あの……ご飯です。
サッシャ:何だよ! ちょっと!(笑)
堀田:(笑)。
増井:うまく変換できてないのかな? 一部分は黄色く見えるんですけどね。 
サッシャ:まだ研究途中ですからね!

「もういいよ! 俺が食べる!」と、堀田さんの名誉のためにサッシャが体験。

サッシャ:うん……うん……ご飯だな。
増井・堀田:(笑)。

最終的に、効果が出やすいと話していたカレーの映像で白米を食べてみましたが、サッシャと増井はやはり白米に感じてしまったようです。国際会議で行った際は効果が認められたそうですが、今回は残念な結果となってしまいました。とは言え、実用化されれば、さまざまな人の助けになりそうな技術です。「アップデートして戻ってきます!」と誓ってくれた堀田さんの研究に今後も注目しましょう。

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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