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岡村靖幸、デビュー当時の伝説…2時間くらいメイクルームから出てこない!?

岡村靖幸、デビュー当時の伝説…2時間くらいメイクルームから出てこない!?

J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。ゲストを迎え、1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を繰り広げるこの番組。4月20日(土)、27日(土)のオンエアでは、岡村靖幸さんを特集! ゲストはイラストレーターの安齋肇さん、ONIGAWARAの竹内サティフォさんです。ここでは、20日(土)のオンエアを紹介します。


■ただものではない、と思わせた衝撃エピソード

ふたりは岡村さんが出会ったきっかけを伺いました。まずは安齋さんから。

安齋:当時、CDとかレコードジャケットのデザインをやってたんです。白井貴子さんのジャケットを担当してたとき、たまたま岡村さんがその事務所に入られて。そのマネージャーがすげえ興奮して、「天才! 天才!」「やばいから聴いて!」ってカセットを聴くと、人の歌をめっちゃ歌ってるんですよ。スティーヴィー・ワンダーとか。そういうテープがあって「この新人すげえな」という煽りもあって、でもピーンとこなかったんですよ。
ふたり:(笑)。
安齋:それで渡辺美里さんに曲を書いたんですよね。
竹内:最初は裏方だったみたいな話を聞いたことがあります。
安齋:最初は「本人は出さない」ってなったんです。
グローバー:そういう話になってたんだ。岡村靖幸はまだ10代の頃ですよね。デビュー前だから。
安齋:それで、「今度ツアーがあるから、パンフレットやってくんない?」って言われたんです。
グローバー:デザインの依頼が来たんですか?
安齋:そうです。普通にお仕事で。

最初はあまり心に刺さりませんでしたが、仕事をするということで、あらためて聴いてみると……。

安齋:いや、そりゃ衝撃的でしたよ! 「こいつ実はもっともっと隠してるんだろうな」みたいな。
グローバー:オリジナル曲がガンと?
安齋:それはもう……。
グローバー:周りも「これはヤバイ」ってなってました?
安齋:「絶対、次にくるだろう」って、周りの準備は整ってたわけじゃないですか。そこに入ってきて、期待通りのことをして。「先生」みたいな特別な存在であったということは、当時からみんな意識していました。

パンフレットの撮影では、印象的なエピソードがあったそうです。

安齋:岡村さんは2時間ぐらい出てこなかったらしいんです。
グローバー:出てこない?
安齋:「らしい」んです。俺は行ってないから。電話がガンガン入ってくるんですよ。「岡村さんがメイクルームから出てきません!」って。
グローバー:あら、困った!
安齋:「何それ、どういうこと?」と訊くと、「一度出てきたんですけど、前髪が気に入らないらしくまた戻っちゃいました!」って(笑)。新人だよ?
グローバー:大女優、大御所俳優じゃないわけですよね?
安齋:初めてのツアーのパンフレットだよ。写真家も三浦憲治っていう大巨匠ですよ。その他のスタッフも、けっこうすごい人がついてるんです。なのに……。
グローバー:10代の岡村少年が。
安齋:そう! めっちゃかっこいい! 「こいつすげえな!」って思った。そんな奴いないもの!


■自分が曲を作るようになって、すごさを実感した

そして、竹内さんと岡村靖幸さんの出会いは?

竹内:ONIGAWARAを一緒にやっている斉藤伸也は、岡村靖幸さんとか久保田利伸さんとか昔のポップスを聴いてて。当時って、ミックステープを作って渡し合ったりするじゃないですか。そのテープの中に『カルアミルク』が入ってたんです。
グローバー:初めて聴いたときの気持ち覚えてます?
竹内:いや、なんかすごい歌い方だなって思って。
ふたり:(笑)。
竹内:本当にピンとこなかったんですよ。
グローバー:めっちゃ正直な反応!
竹内:ぜんぜん入ってこなくて。
グローバー:歌い方のクセがありすぎて(笑)。
竹内:いい曲だなとは思って、引っかかってはいたんですけど。そこから自分がバンドを組んで、自分で曲を書いたりとか、自分で歌を歌うようになって、あらためて聴いたときに「この人すごい!」って思いました。
グローバー:セカンドインパクトがすごかったんだ!
竹内:「これがこの人の表現なんだ」って思ったらそのスタイルも自然と入ってくるというか。ちゃんと歌詞を読んで、25、6歳になって『カルアミルク』とかを聴いたときにグッと来たんです。


■岡村靖幸の楽曲がセクシーなワケは…

番組の後半では、「安齋肇が選ぶ、男でも惚れるぜ! セクシー靖幸ボイス曲 TOP3」を紹介しました。

3位:『イケナイコトカイ』

安齋:言われたいよね! ほんとにもう……やばいよねえ。きっと、いけないことだったんでしょうね、自分が考えていたことが。いやあ……カタカナですよ。カタカナにすることで、「あなたの世界ではいけないことかもしれないけど、私の世界ではいけることですよ」というニュアンスになりますよね。
グローバー:ボーダーを踏み越えたい、と。
竹内:すばらしい。

2:『友人のふり』

グローバー:名曲!
安齋:ここで気になるのは「リボン」というワードだよね。
竹内:何を表現されているんですかね。
安齋:僕はニックネームなのかなあって思いました。リボンをつけているような女の子、という意味で。
竹内:ひとつ女性を象徴するような。
安齋:そういうことですよね、きっと。ピアスとかアイシャドウとか、女性に関連するものはいろいろある中で、リボン。かわいい感じだけど、大人の女性の、振り回すようなところを感じますよね。

1位:『ペンション』

グローバーきました!
竹内:出たー!
安齋:男って、モテる人でも「俺、モテないよ」って言うじゃないですか。
竹内:絶対言いますよね(笑)。
安齋:イラッとしません?(笑) 「おまえ、背、179cmあるじゃん!」みたいな。
グローバー:179cm、『聖書』に出てきますね。
安齋:そのモテないコンプレックスが岡村ちゃんは深いんですよ。
竹内:猛獣のようなハートになれないですよね、岡村さんは。繊細で。
グローバー:そこがセクシーだ、と。
安齋:そうですね。恋をしたらワケアリで、自分のものにならない、つかめそうでつかめない……恋愛の駆け引きに翻弄されてしまう青年の気持ち! その気持ちが入っているから、あの声なんじゃないかな。

大盛り上がりで愛を語ったオンエア、ぜひradikoでチェックしてみてください。『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』では27日(土)のオンエアでも、引き続き岡村靖幸さんを特集。お楽しみに!

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PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聞き直せます。

【番組情報】
番組名:『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』
放送日時:毎週土曜 17時-17時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/

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