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旅行先で「熱海」がブーム! 若者に人気のワケ

画像素材:PIXTA

旅行先で「熱海」がブーム! 若者に人気のワケ

かつては新婚旅行の定番で、社員旅行先としても人気が高かった熱海。バブル崩壊やリーマンショックの影響で客足が遠のいていましたが、ここ数年はお客さんが増えているそうです。その舞台裏とこれからの熱海について、ホテル評論家の瀧澤信秋さんに訊きました。

【3月13日(水)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、寺岡歩美)】
http://radiko.jp/#!/ts/FMJ/20190313093547


■「団体」から「個人」に変化

ここ数年で熱海への客足が伸びています。瀧澤さんによると、バブル崩壊直前の1991年度には約460万人が熱海に訪れていましたが、2002年度には300万人に届かなくなり、その後の震災やリーマンショックなどの影響もあり、2011年度には約246万人に。20年前と比べ半減にも迫る状態でした。ところが、2017年度の宿泊者数は307万人と、バブル時代には及ばないまでも2015年から3年連続で300万人を超えているそうです。このV字回復の理由はどこにあるのでしょうか?

瀧澤:旅行のブームとして「団体」から「個人」にキーワードが変化しました。昔は旅行代理店で旅行を予約していましたが、いまは個人がインターネットでホテルを予約するようになった。それにより、熱海に若い人がすごく増えています。
サッシャ:若者は熱海の何に魅力を感じているのでしょうか?
瀧澤:熱海にもともとあるレトロな雰囲気が、いまは新鮮に感じる部分もあるかもしれませんが、なにより宿泊施設のホテルや旅館が若者向けにリニューアルしているんです。加えて、熱海は東京から近く、新幹線の停車駅でもありアクセスもよいですし、温泉という変わらない魅力もありますからね。

地元の若者が熱海を盛り上げているという裏側もあるようで、いま熱海には若者向けのゲストハウスや安宿も増えています。建設中の建物も多く、これからさらに宿泊施設が増えるそうです。


■今後の熱海は?

今後の熱海について、瀧澤さんは「今はプチバブル。今後は熱海流のおもてなしが根付くかどうかが重要」だと話します。

瀧澤:人気が出たからといって、昔を思い出して「団体の活況をもう1度」ということではなく、一人ひとりのお客さまにおもてなしをちゃんとできるかがポイントだと思います。また、いまは世界的な旅行ブームが背景となり、熱海へのインバウンドも増えているなか、熱海単体でもやっていける魅力作りを地道にしていくことが必要です。他にも、土日は非常に賑わうけど、平日は可動が低かったりするので、その繁閑差をどう埋めていくかもポイントです。

ぜひ週末や連休などを使って、盛り上がりを見せる熱海を満喫してみてください!

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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