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「自分が正義」と思っている人が、一番まずい…マキタスポーツが語る

「自分が正義」と思っている人が、一番まずい…マキタスポーツが語る

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。1月21日(月)のオンエアではマキタスポーツさんがゲストに登場。文庫本として発売された著書『決定版 一億総ツッコミ時代』などについて聞きました。


■6年前の『一億総ツッコミ時代』が改めて文庫に

お笑い以外にも、俳優、音楽、執筆と幅広く活動するマキタスポーツさん。昨年末に改めて文庫本で発売された『決定版 一億総ツッコミ時代』は、震災後の2012年に新書として発売。当時は本名の槙田雄司名義で出版されていました。

マキタスポーツ:当時、僕も世間に出られたくらいのタイミングだったんですけど、「マキタスポーツ」じゃなくて本名で出させてくれと。タイトルの『一億総ツッコミ時代』を立たせてやりたかったんですよね。芸人仲間のオードリーの若林正恭くんとかはタイトル買いして、「著者がわからない。あれ? よくみたらマキタスポーツさんのことじゃないか!」と見事に引っかかってくれたんですけど(笑)。なるべく著者のイメージよりも、タイトルの内容でみてもらいたかったんです。
クリス:6年が経ちますが、今も状況はそんなに変わってないような気もしますね。
マキタスポーツ:もっと悪化している気もしているんです。当時は震災の香りが強く残っていた時代だったし、世間がまだおとなしかったと思います。ところがだんだん、これが暴走している雰囲気があって。僕がそうやって指摘すること自体が既にツッコミですよね。

そして「僕がそういうことを取り上げること自体がツッコミならば、著名性がある“マキタスポーツ”という名義で、顔も出して、(今回)改めて出したいと思ったんです」と語りました。


■ツッコミとは本来、人を救うものだ

ツッコミについて、「悪意があるならまだマシ」と持論を展開します。

マキタスポーツ:ツッコミって、お笑いの人間からすれば「人を罰したりする」というのもフリをしているだけで、漫才やコントもむしろ相手のことを救ってあげているのがツッコミなんですよ。でも、悪用されているというか。無意識に人の揚げ足をとったりしていると思います。
クリス:コメントしているつもりが批判が入っていたりとか。
マキタスポーツ:悪意のある揚げ足とりやツッコミならまだいいんです。一番よくないのは、自分が正義だと思っている場合です。正義が一番危なっかしいんですよ。無意識で正義で剣をふるうように罰するようにツッコんでいるタイプの人がいて、まずくないかな? と思うんです。「人のことに関心が高すぎるんだよ、君たちは」って。


■社会現象を見極める感性はどこから?

現象を見極めるマキタスポーツさんの独特の感性はどこで培われたのでしょうか。

マキタスポーツ:社会に対する違和感や、「あれ?」と思うことをその場で口にすると、みんなキョトンとすることがあるし、それで深く傷ついたこともあります。「あまり言わないほうがいいのかな」と思っていたんですが、言葉をそれなりに獲得し、いたわりの精神をもって語ると、興味をもってくださることがわかって、そういう能力を発揮するようになりました。ただ、学校の勉強は一切できませんでした。だから分析と学校の勉強は別で、だいたい見立てとかたとえ話とか、「身近にこういうことがあるけど、それとこれって似ていない?」というところから入ったりするんですけど、それはものまねをするときや、似顔絵を描くとか、初歩的なところとつながっています。

文庫版化された『決定版 一億総ツッコミ時代』は絶賛発売中です。またマキタスポーツさんの単独ライブ「平成最後のオトネタ」が3月27日(水)、草月ホールで開催されます。2013年以来の「オトネタ」の復活、こちらもぜひチェックしてみてください!

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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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