J-WAVEで放送中の番組『TRUME TIME AND TIDE』(ナビゲーター:市川紗椰)。12月8日(土)のオンエアでは、モデルとして男性誌やCMを中心に活動しながら、俳優として映画やテレビドラマにも出演している平山祐介さんをゲストにお迎えしました。
平山さんは現在、フジテレビ系列で放送中のドラマ『黄昏流星群』に出演しています。平山さんは、家にいればリアルタイムで放送を観ることもあるそうですが、主に録画して少し確認するくらいだといいます。確認とは、どんなところを観るのでしょうか?
平山:たとえば、監督に指示されて果たしてそれが自分なりにできているのか。監督に言われて演技を直して「こういうふうに見えるんだ」っていうのを、腑に落ちていないときやわからないときにちょっと確認して納得してみたりっていう作業はあります。
現代劇から時代劇まで幅広く出演する平山さんは「どっちも好きです」と明かします。現代劇であれば、相手役とのハプニングが起きることでセリフにないことを話したり、それによってシーンが広がり楽しむことができると続けます。一方、時代劇は……。
平山:時代劇って、言葉が現代の言葉じゃないんで、言いたい言葉があっても今の言葉で言えないじゃないですか。その言葉をどう表現するのか、というのが時代劇は難しかったりします。侍の役だったら刀を差して、頭もちょんまげを結って、今では経験できないような格好をして、居ずまいを正してられるっていうのはすごく特殊な経験でもあります。
■俳優とモデルの違い
平山さん自身が大柄だということもあり、アクションも好きだといいます。アクションでは何ヶ月も練習できることもあれば、その場でアクションの殺陣をつけることもあり、いつでも体を動かせるように心がけているのだとか。また、俳優だけでなくモデルもこなしていますが、違いはどんなところに感じるのでしょうか?
平山:モデルは瞬発力が求められると思うんです。朝なり昼なり、スタジオに入るまでどんな服を着るかもわからないし、どういう状況で撮るかもわからない。それに的確に対応することがすごく難しいけど、醍醐味でもあると思います。
俳優は前もって衣装を合わせ、セットに入ればリハーサルで他の役者さんとセリフを合わせることもできます。準備をする時間があるという点では、モデルとは異なります。しかし、平山さんは「モデルの中で演技に活かせることがあったり、俳優をすることでモデルにフィードバックできることがある」とも。特に俳優での経験がモデルで活かされることが多いそうで、今はモデルの仕事のほうが難しく、おもしろいと再認識しているのだとか。
市川: 俳優業を始めてから、モデルのどういう難しさに気づいたんですか?
平山:たぶんみなさん、モデルはただ背が高くて見た目が良いだけって思ってると思うんです。若い頃はその表現でも十分できるとは思うんですけど、僕くらいの歳になったり、ある程度キャリアを重ねてくると、そこに何かが見えてこないと、すごく薄っぺらい表現になる気がするんです。
30代の頃平山さんがよく感じていたのは、「40歳、50歳になったときに、ただモデルとして立っているんだったら、自分の父親のほうがかっこいい」ということ。実が伴っていないと薄っぺらく見えてしまう、ということに気づいたのはあるアスリートがきっかけでした。
平山:NBAでマイケル・ジョーダンが現役でプレイしてたときなんですけど、彼がインタビューとかでスーツを着てるじゃないですか。むちゃくちゃかっこいいんですよね。
市川:なるほど!
平山:特にアスリートが服を着たときのその人から出てくる説得力みたいなものは、普通にモデルやってたらなかなか出せないんじゃないかなって。ただ表現するにしても、歳を経ることで何か内から出てくるものがないと、やっぱり生まれ持ったものだけで勝負してる若い人には敵わないっていうのはありました。
■あの時、パリに行くことが必要だった
平山さんは、大学生の頃に友人に誘われてモデル事務所に所属。仕事はありませんでしたが、モデルという仕事にとても興味が湧いていたため、続けるか就職かでとても悩んだそう。
平山:両親はもちろん、事務所からも「あなたはムリだから就職しなさい」って言われて。で、結局迷ってるんだったら、やってもダメかなと思って就職したんです。
しかし、2年間サラリーマンを続けている中でも、モデルをやりたいという思いがあり、「だったらやってみるか!」と会社を辞め、もう一度モデルをすることに決めました。
平山:初めてのファッションショーが、某洋服メーカーの新人デザイナー・コンテストだったんです。日本のわりと有名なデザイナーの方や、パリからジャンポール・ゴルチエさんが審査員で来日されてまして。そのショーが初めてだったんです。よくわかんないまま終わった後に、アフター・パーティーみたいなものがあって、そこでゴルチエさんが僕のところへ来て、「パリコレとか出ないの?」と言われて。「次、パリでやるショーに出てよ」って言われたんです。
もちろん二つ返事でOKした平山さんは、意気揚々とパリへ。しかし、ショーには出してもらえませんでした。オーディションの際にゴルチエさんに「東京から来たよ! 覚えてる?」と言うと、覚えてはくれていたものの出演は叶わず。
平山:モデルに限らず役者もそうかもしれないですけど、タイミングって大事じゃないですか。僕はこのとき出してもらえなかったですけど、このときパリに行くということが、タイミングとしてすごく必要だったと思うんです。
パリに行った際、ゴルチエのショーには出られなかったものの、他のショーがいくつも決まり、「ゴルチエさんが『来いよ』って言ってくれなかったら、ひょっとしたら二の足を踏んでいたかも」と、当時を振り返りました。
30代になり俳優業もスタートさせた平山さん。これまで体を張ることが多かったため、今後は「オフィスで三角関係に悩む男みたいなものもやってみたいですね」とも語りました。
オンエアでは、平山さんがセレクトしたGANG STARRの『JAZZ THING』「スパイク・リーの『モ'・ベター・ブルース』がすごい好きで、その曲です。曲もカッコイイんですけど、PVがめちゃくちゃカッコイイ」と紹介してくれました。
次回15日(土)のオンエアでは、相撲部屋の相撲めしを食べ歩いている、日本相撲協会公認漫画家・琴剣さんがゲストに登場。相撲女子、市川紗椰が鍋の季節にぴったりな相撲めしのお話を伺います。
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【番組情報】
番組名:『TRUME TIME AND TIDE』
放送日時:毎週土曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/timeandtide/
平山さんは現在、フジテレビ系列で放送中のドラマ『黄昏流星群』に出演しています。平山さんは、家にいればリアルタイムで放送を観ることもあるそうですが、主に録画して少し確認するくらいだといいます。確認とは、どんなところを観るのでしょうか?
平山:たとえば、監督に指示されて果たしてそれが自分なりにできているのか。監督に言われて演技を直して「こういうふうに見えるんだ」っていうのを、腑に落ちていないときやわからないときにちょっと確認して納得してみたりっていう作業はあります。
現代劇から時代劇まで幅広く出演する平山さんは「どっちも好きです」と明かします。現代劇であれば、相手役とのハプニングが起きることでセリフにないことを話したり、それによってシーンが広がり楽しむことができると続けます。一方、時代劇は……。
平山:時代劇って、言葉が現代の言葉じゃないんで、言いたい言葉があっても今の言葉で言えないじゃないですか。その言葉をどう表現するのか、というのが時代劇は難しかったりします。侍の役だったら刀を差して、頭もちょんまげを結って、今では経験できないような格好をして、居ずまいを正してられるっていうのはすごく特殊な経験でもあります。
■俳優とモデルの違い
平山さん自身が大柄だということもあり、アクションも好きだといいます。アクションでは何ヶ月も練習できることもあれば、その場でアクションの殺陣をつけることもあり、いつでも体を動かせるように心がけているのだとか。また、俳優だけでなくモデルもこなしていますが、違いはどんなところに感じるのでしょうか?
平山:モデルは瞬発力が求められると思うんです。朝なり昼なり、スタジオに入るまでどんな服を着るかもわからないし、どういう状況で撮るかもわからない。それに的確に対応することがすごく難しいけど、醍醐味でもあると思います。
俳優は前もって衣装を合わせ、セットに入ればリハーサルで他の役者さんとセリフを合わせることもできます。準備をする時間があるという点では、モデルとは異なります。しかし、平山さんは「モデルの中で演技に活かせることがあったり、俳優をすることでモデルにフィードバックできることがある」とも。特に俳優での経験がモデルで活かされることが多いそうで、今はモデルの仕事のほうが難しく、おもしろいと再認識しているのだとか。
市川: 俳優業を始めてから、モデルのどういう難しさに気づいたんですか?
平山:たぶんみなさん、モデルはただ背が高くて見た目が良いだけって思ってると思うんです。若い頃はその表現でも十分できるとは思うんですけど、僕くらいの歳になったり、ある程度キャリアを重ねてくると、そこに何かが見えてこないと、すごく薄っぺらい表現になる気がするんです。
30代の頃平山さんがよく感じていたのは、「40歳、50歳になったときに、ただモデルとして立っているんだったら、自分の父親のほうがかっこいい」ということ。実が伴っていないと薄っぺらく見えてしまう、ということに気づいたのはあるアスリートがきっかけでした。
平山:NBAでマイケル・ジョーダンが現役でプレイしてたときなんですけど、彼がインタビューとかでスーツを着てるじゃないですか。むちゃくちゃかっこいいんですよね。
市川:なるほど!
平山:特にアスリートが服を着たときのその人から出てくる説得力みたいなものは、普通にモデルやってたらなかなか出せないんじゃないかなって。ただ表現するにしても、歳を経ることで何か内から出てくるものがないと、やっぱり生まれ持ったものだけで勝負してる若い人には敵わないっていうのはありました。
■あの時、パリに行くことが必要だった
平山さんは、大学生の頃に友人に誘われてモデル事務所に所属。仕事はありませんでしたが、モデルという仕事にとても興味が湧いていたため、続けるか就職かでとても悩んだそう。
平山:両親はもちろん、事務所からも「あなたはムリだから就職しなさい」って言われて。で、結局迷ってるんだったら、やってもダメかなと思って就職したんです。
しかし、2年間サラリーマンを続けている中でも、モデルをやりたいという思いがあり、「だったらやってみるか!」と会社を辞め、もう一度モデルをすることに決めました。
平山:初めてのファッションショーが、某洋服メーカーの新人デザイナー・コンテストだったんです。日本のわりと有名なデザイナーの方や、パリからジャンポール・ゴルチエさんが審査員で来日されてまして。そのショーが初めてだったんです。よくわかんないまま終わった後に、アフター・パーティーみたいなものがあって、そこでゴルチエさんが僕のところへ来て、「パリコレとか出ないの?」と言われて。「次、パリでやるショーに出てよ」って言われたんです。
もちろん二つ返事でOKした平山さんは、意気揚々とパリへ。しかし、ショーには出してもらえませんでした。オーディションの際にゴルチエさんに「東京から来たよ! 覚えてる?」と言うと、覚えてはくれていたものの出演は叶わず。
平山:モデルに限らず役者もそうかもしれないですけど、タイミングって大事じゃないですか。僕はこのとき出してもらえなかったですけど、このときパリに行くということが、タイミングとしてすごく必要だったと思うんです。
パリに行った際、ゴルチエのショーには出られなかったものの、他のショーがいくつも決まり、「ゴルチエさんが『来いよ』って言ってくれなかったら、ひょっとしたら二の足を踏んでいたかも」と、当時を振り返りました。
30代になり俳優業もスタートさせた平山さん。これまで体を張ることが多かったため、今後は「オフィスで三角関係に悩む男みたいなものもやってみたいですね」とも語りました。
オンエアでは、平山さんがセレクトしたGANG STARRの『JAZZ THING』「スパイク・リーの『モ'・ベター・ブルース』がすごい好きで、その曲です。曲もカッコイイんですけど、PVがめちゃくちゃカッコイイ」と紹介してくれました。
次回15日(土)のオンエアでは、相撲部屋の相撲めしを食べ歩いている、日本相撲協会公認漫画家・琴剣さんがゲストに登場。相撲女子、市川紗椰が鍋の季節にぴったりな相撲めしのお話を伺います。
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【番組情報】
番組名:『TRUME TIME AND TIDE』
放送日時:毎週土曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/timeandtide/
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