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スキマスイッチ、意見がぶつかったときの「驚きの解決法」とは?

スキマスイッチ、意見がぶつかったときの「驚きの解決法」とは?

J-WAVEの番組『SEIKO SOUND STORAGE』。ミュージシャンやスポーツ選手など、各界で活躍するゲストがマンスリーで登場します。9月は、スキマスイッチの大橋卓弥さんと常田真太郎さんが登場。3週目となる9月21日(金)のオンエアでは、ふたりが音楽制作について語りました。


■意見がぶつかったときの解決法

作詞作曲では、「大橋卓弥・常田真太郎」と、必ず連名でクレジットするスキマスイッチ。実際の役割分担は、どうなっているのでしょうか。

大橋:これは嘘じゃなくて、本当にふたりで作っているんですよね。
常田:どっちかが全部作りきったということはないですね。
大橋:もちろんふたりで作っていると、ぶつかることもあるし、意見が合わないこともあります。たとえば僕がAというアイディアを、真太くんがBというアイディアを持っていてぶつかったときは、お互いの好みでしかないから、多数決はできない。だから、ふたつとも捨ててCを作る。
常田:そういう意味では、「なんでこうなっちゃったんだろう」という曲はないと思うんですよね。
大橋:確かにないね。


■楽曲には裏テーマがある

スキマスイッチの曲には、常に裏のテーマと登場人物の設定が存在すると言います。

大橋:スキマスイッチの楽曲は、「実はこういうことを歌っているんです」という裏のテーマを、いつもふたりで忍ばせています。
常田:全然書かれていない裏の部分の、「主人公は実はこういう人」「こういう背格好で、何歳くらい」とかね。
大橋:ディテールをふたりで考えて、「サラリーマンで、彼女はいるけど結婚をする予定はない」とか、全部書きだして、主人公像を作って、その人がどういうふうに曲のなかで動いていくのか、みたいなのを歌詞にしていますからね。
常田:聴く分には知っていたほうが面白かったりすることもあるのかな。

ちなみに、『虹のレシピ』は、お互いがソロ活動を行い、改めて「一緒に曲を作ろう」といってできた曲です。CDの裏側が虹色に光ることから、『虹のレシピ』というタイトルが付けられました。歌詞にある「落とさずに持っていてよ」は、「ダウンロードせずにCDを買ってほしい」という、当時の思いを込めたそうです。


■楽曲提供は、脚本家のように

続いての話題は、楽曲提供する曲と、自分たちの曲との違いについて。

常田:スキマスイッチで作る「スキマスイッチ名義の曲」と、スキマスイッチで作る「スキマスイッチ名義じゃない曲」と、あと「常田真太郎名義の曲」と、三者三様あるんだけど、俺は方向性が全部違うかな。去年でいうと、Anlyちゃんと一緒にやった曲、ふたりで楽曲提供した玉城千春ちゃん(Kiroro)に書いた『ゼロセンチ』とかも、やっぱりスキマスイッチに書いた曲と違うテンションで作っているかな。
大橋:それは歌い手さんが違うというのが大きいですか?
常田:個人的には大きいかな。もちろん卓弥の節回しを他の人がやったらどうなるかという好奇心もある。スキマスイッチの曲とアレンジが少し似てきたら、スキマスイッチ名義のときは全部変えるんだけど、そうじゃないときは、そのなかで新しい挑戦をしてみたりする。方向性が似てきても、スキマスイッチでは出さないから。
大橋:僕は楽曲提供させてもらうときは、「そのアーティストが何を歌いたいか」を一番知りたいから、会ってインタビューをしないと、曲の制作に入れない。たとえば、大橋卓弥名義で曲を書いて、「これを歌ってください」というのは、しっくりこないんだよね。自分たちの曲では裏テーマを込めるというのも、人の楽曲のときはその人が裏テーマを歌うと面白そうだなとか考えますね。
常田:脚本家みたいだね。

スキマスイッチのトークは次回も続きます。記事の更新をお楽しみに!

また、同番組の10月のマンスリーゲストは高橋幸宏さんです。次回はYMOにまつわるトークをお届けします。こちらもチェックしてみてください。

【番組情報】
番組名:『SEIKO SOUND STORAGE』
放送日時:毎週金曜 24時-24時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/soundstorage/

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