J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「MUSIC +1」。10月15日の週は、毎年10月が乳がん早期発見のために受診を推進する「ピンクリボン月間」にちなみ、世界で輝く女性にフォーカスしています。10月17日(水)のオンエアでは、ゲストに夏木マリさんが登場しました。
■デビュー時はやりたくない仕事も…
まず夏木さんに、デビュー当時と比べてみて女性の立場がどう変化したのか、今感じていることを伺いました。
夏木:女性の中の意識は変わってきたと思うんだけど、男性がまだまだ追いついてない感じがします。「まず男の人から変わろうよ」って言いたいかな。相当みんなの意識が変わりましたけど、結果をみると、政治家も女性は少ないし、まだまだ変わってないですよね。でも現場とか友人と話すと、ちょっと活躍しやすい環境になりつつあると感じられますね。
サッシャ:活動初期に悔しい思いをしたことってありますか?
夏木:私は歌謡曲で仕事をしだしたんですけど、自分が歌いたい曲と全然違うことをやっていました。私、ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)が大好きで、すごく影響を受けた少女時代があって。バンドのフロントで歌いたいと思っていたんだけど、職種は一緒だけど全然違うジャンルで仕事をはじめちゃったんです。心のなかに忸怩たるものがあって、悔しいというか、何かに対する怒りじゃないけど、悲鳴みたいなのがありましたね。
サッシャ:それで、歌謡曲からさまざまなフィールドもやってみたいと思ったんですか?
夏木:演劇に流れていったのは、ただ誘われるまま。歌で仕事をはじめてからすぐに病気しちゃって、そこから「うなぎ下がり」といってるんだけど、8年間地方のキャバレーしかまわっていなかったので、やけくそでやっていました。だから誘われるままに、舞台とか東京の演劇とか、東京ということに執着して、ドサ回りみたいな地方に行きたくないみたいな。演劇をすると新しい出会いとか発見があるじゃない? それで「こういう厳しい環境も、私にとっていいな」って。ふて腐れてやっていた歌謡曲時代を反省しました(笑)。それでちょっとやる気になったかな。
サッシャ:今の人は恵まれてますか?
夏木:恵まれているというか、羨ましいと思うことはあります。
サッシャ:苦労もしたほうがいいですか?
夏木:若いうちは失敗もしたほうがいいよね。それでいるものいらないものを整理して、自分をよく知ることになるじゃないですか。私は女性誌でお悩み相談とかやってるんですけど、悩む人は自分のことをよく考えるけど、よく知らないというか、自分を知ったほうがいいなというのが、この時間のなかで覚えましたね。
■10年間続けている途上国支援
夏木さんは、今年で10年目になる活動「One of Loveプロジェクト」を続けています。途上国の子どもたちの教育環境と、母親たちが自信をもって仕事ができるように支援をするプロジェクトです。
夏木:今はエチオピアという国を選んで、子どもたちに支援しているんだけど、年単位で、彼らたちの「今年はスクールセーターがほしい」とか、「鉛筆がほしい」というリクエストに応じて支援しています。この支援のもとは、6月にやるギグと、マリルージュというバラを私が作っているんですけど、そのふたつの収益で支援させていただいています。
サッシャ:なぜこの活動に行き着いたんですか?
夏木:10年前に新婚旅行に行くことになり、途上国のチャイルドスポンサーをやっていたので、その国に行ったんです。ふたりで途上国をまわって、支援は頭になく、子どもたちに音楽を届ける旅として行ったんだけど、「届ける旅」という上から目線にすごく反省して、「私たちがハッピーになって帰ってきたこの旅はどういうこと?」ってなりました。友人たちにお土産話をしていると、「人のために動きたい」という人たちと、「エチオピアであった赤いバラと音楽で、みんなで動く?」と、友人レベルでスタートしました。それからアーティストたちやバラを買ってくれる人たちの気持ちで続いています。出会いではじまったんです。
サッシャ:支援するなかで、子どもたちの表情の変化とかも感じられるんですか?
夏木:教育を受けるか働くかの2択しかないときに、彼らが学校で頑張りたいと教育に目を向けてくれました。最初の時期にパソコンを贈ったんだけど、字を読めない子どもたちがパソコンを学習して、ちょうど翌年に東北の震災になったときで、「僕たち今年は支援はいらない。東北に支援してください」ってパソコンで送ってきたことが衝撃的で、「やらせていただいてよかったな」と思いました。
夏木さんは、5年目となる京都・清水寺「経堂」での奉納パフォーマンス「NATSUKI MARI FESTIVAL in KYOTO 2018 『PLAY × PRAY』 第五夜」を11月18日(日)に開催します。清水寺の拝観料のみで観覧でき、紅葉のライトアップが美しい時期です。今回紹介した「One of Loveプロジェクト」の募金も行っていますので、夏木さんのオフィシャルサイトを、ぜひチェックしてみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
■デビュー時はやりたくない仕事も…
まず夏木さんに、デビュー当時と比べてみて女性の立場がどう変化したのか、今感じていることを伺いました。
夏木:女性の中の意識は変わってきたと思うんだけど、男性がまだまだ追いついてない感じがします。「まず男の人から変わろうよ」って言いたいかな。相当みんなの意識が変わりましたけど、結果をみると、政治家も女性は少ないし、まだまだ変わってないですよね。でも現場とか友人と話すと、ちょっと活躍しやすい環境になりつつあると感じられますね。
サッシャ:活動初期に悔しい思いをしたことってありますか?
夏木:私は歌謡曲で仕事をしだしたんですけど、自分が歌いたい曲と全然違うことをやっていました。私、ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)が大好きで、すごく影響を受けた少女時代があって。バンドのフロントで歌いたいと思っていたんだけど、職種は一緒だけど全然違うジャンルで仕事をはじめちゃったんです。心のなかに忸怩たるものがあって、悔しいというか、何かに対する怒りじゃないけど、悲鳴みたいなのがありましたね。
サッシャ:それで、歌謡曲からさまざまなフィールドもやってみたいと思ったんですか?
夏木:演劇に流れていったのは、ただ誘われるまま。歌で仕事をはじめてからすぐに病気しちゃって、そこから「うなぎ下がり」といってるんだけど、8年間地方のキャバレーしかまわっていなかったので、やけくそでやっていました。だから誘われるままに、舞台とか東京の演劇とか、東京ということに執着して、ドサ回りみたいな地方に行きたくないみたいな。演劇をすると新しい出会いとか発見があるじゃない? それで「こういう厳しい環境も、私にとっていいな」って。ふて腐れてやっていた歌謡曲時代を反省しました(笑)。それでちょっとやる気になったかな。
サッシャ:今の人は恵まれてますか?
夏木:恵まれているというか、羨ましいと思うことはあります。
サッシャ:苦労もしたほうがいいですか?
夏木:若いうちは失敗もしたほうがいいよね。それでいるものいらないものを整理して、自分をよく知ることになるじゃないですか。私は女性誌でお悩み相談とかやってるんですけど、悩む人は自分のことをよく考えるけど、よく知らないというか、自分を知ったほうがいいなというのが、この時間のなかで覚えましたね。
■10年間続けている途上国支援
夏木さんは、今年で10年目になる活動「One of Loveプロジェクト」を続けています。途上国の子どもたちの教育環境と、母親たちが自信をもって仕事ができるように支援をするプロジェクトです。
夏木:今はエチオピアという国を選んで、子どもたちに支援しているんだけど、年単位で、彼らたちの「今年はスクールセーターがほしい」とか、「鉛筆がほしい」というリクエストに応じて支援しています。この支援のもとは、6月にやるギグと、マリルージュというバラを私が作っているんですけど、そのふたつの収益で支援させていただいています。
サッシャ:なぜこの活動に行き着いたんですか?
夏木:10年前に新婚旅行に行くことになり、途上国のチャイルドスポンサーをやっていたので、その国に行ったんです。ふたりで途上国をまわって、支援は頭になく、子どもたちに音楽を届ける旅として行ったんだけど、「届ける旅」という上から目線にすごく反省して、「私たちがハッピーになって帰ってきたこの旅はどういうこと?」ってなりました。友人たちにお土産話をしていると、「人のために動きたい」という人たちと、「エチオピアであった赤いバラと音楽で、みんなで動く?」と、友人レベルでスタートしました。それからアーティストたちやバラを買ってくれる人たちの気持ちで続いています。出会いではじまったんです。
サッシャ:支援するなかで、子どもたちの表情の変化とかも感じられるんですか?
夏木:教育を受けるか働くかの2択しかないときに、彼らが学校で頑張りたいと教育に目を向けてくれました。最初の時期にパソコンを贈ったんだけど、字を読めない子どもたちがパソコンを学習して、ちょうど翌年に東北の震災になったときで、「僕たち今年は支援はいらない。東北に支援してください」ってパソコンで送ってきたことが衝撃的で、「やらせていただいてよかったな」と思いました。
夏木さんは、5年目となる京都・清水寺「経堂」での奉納パフォーマンス「NATSUKI MARI FESTIVAL in KYOTO 2018 『PLAY × PRAY』 第五夜」を11月18日(日)に開催します。清水寺の拝観料のみで観覧でき、紅葉のライトアップが美しい時期です。今回紹介した「One of Loveプロジェクト」の募金も行っていますので、夏木さんのオフィシャルサイトを、ぜひチェックしてみてください。
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
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