J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:玄理)のワンコーナー「WORLD CONNECTORS」。8月12日(日)のオンエアでは、写真家のヨシダナギさんをお迎えして、現地で撮影した少数民族「カヤポ族」について伺いました。
ヨシダさんは1986年生まれ。2009年より単身アフリカに渡航して以来、独学で写真を学び、少数民族を撮影。現在は写真を撮りながら、公演やコラムで人間の美しさや面白さを伝える活動を行っています。
■ボディペインティングを施され撮影に臨んだ
そんなヨシダさんが今年訪れたのは、世界最大の熱帯雨林、アマゾン。広大な面積は、日本の国土の15倍以上といわれています。ヨシダさんは、アマゾンに住む少数民族カヤポ族を撮影しました。非常にカラフルな衣装で、体中にペイントが施されています。撮影をするために、ヨシダさん自身もボディペインティングをするのが条件でした。
ヨシダ:彼らは自分たちの文化に誇りを持っているため、自分たちと過ごす上で、同じような体験をして、自分たちのことをきちんと知った上で、一緒に過ごしてほしいという思いだったようです。
ペイントはカヤポ族の全員が施していて、基本的にさまざまな柄を自分で選んでいるといいます。年配の女性だけがするような柄もあるのだとか。
玄理:直線的な柄が多いようですが、モチーフがあるんですか?
ヨシダ:いろいろあるみたいですけど、一番多かったのは蛇と亀とアルマジロでした。
玄理:幾何学模様とは言わないまでも、線で構成されているペインティングですね。ヨシダさんはどんなぺイントをされたんですか?
ヨシダ:カヤボ族のトラディショナルデザインというのがあるみたいで、それをお腹に入れてもらえました。顔にペイントすると一か月以上落ちないので、日本でも仕事があることもあり、お腹と足だけで勘弁してもらいました。
玄理:塗料は何を使ってるんですか?
ヨシダ:木の実に炭を混ぜて黒さを増すようにしています。
ビーズで作った飾りや羽飾りはオリジナルのものです。中でもビーズの装飾が極めて美しいということで、彼らは「美しき戦士たち」と呼ばれています。ビーズの模様もさまざまで、飾りによってはその家の家紋のようなものが入っており、その家の特定の人しか使ってはいけないものもあるそうです。
■スマホも持っている
カヤポ族は日本の真反対側にあるブラジルから、さらに奥に行ったところの集落で暮らしています。そこまで行くのも大変だったと振り返ります。
ヨシダ:近くの村から車で片道4時間くらいで着くのに、雨季だったので10時間かかりました。結局、日本を出発して4日半かかりました。
玄理:伝統的な部分もあると思うんですが、現代的な部分はありましたか?
ヨシダ:アマゾンというと奥地というイメージがあって、近代文明は何も入っていないと思っていたんですけど、それは私の勝手な思い過ごしでした。圧力鍋があったり、電気が通っていて冷凍庫がある家庭が一軒だけあったり、テレビがある家庭があったりで、近代文明がけっこう入っていました。でも、彼らは日常から全身にペイントをした状態でテレビを見たりしているので、そのバランスが絶妙なんです。ちなみに、普段、儀式がない時は、洋服やワンピースを着ています。
インターネットはないものの、スマートフォンを持っている人たちは何人かいるそうです。カメラの動画機能に歌を吹き込んで、爆音で鳴らしながら歩くのが若い子のトレンドなのだそう。
玄理:カヤポ族の皆さんは、どんな仕事をしていますか?
ヨシダ:女性は家の仕事をして、男性は狩りに行ったり、畑仕事をしています。カヤポ族は女性と男性が協力しあって仕事を分担する文化があるみたいで、お互いが助け合って、時にはどちらかのお手伝いをしたりしていて、仲良く暮らしてるイメージがあります。
そんなヨシダさんが最も衝撃を受けたのは、カヤポ族はブラジルの奥の森にある集落にもかかわらず、落ち武者のようなヘアスタイルの人がいたこと。ほかにも、家紋のような文化があるなど、日本と通じるようなものがあったといいます。
ヨシダ:カヤポ族は我慢強く、誇り高く寡黙な人たちなので、昔の日本人もきっとこれくらい我慢強さや忍耐強さ、寡黙さがあったんじゃないかと思えるような人だったのが、すごく驚きました。
現在、ヨシダさんの写真展「HEROES」が西武池袋本店にて8月19日(日)まで開催されています。ぜひ、こちらもチェックしてみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:日曜9時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/
ヨシダさんは1986年生まれ。2009年より単身アフリカに渡航して以来、独学で写真を学び、少数民族を撮影。現在は写真を撮りながら、公演やコラムで人間の美しさや面白さを伝える活動を行っています。
■ボディペインティングを施され撮影に臨んだ
そんなヨシダさんが今年訪れたのは、世界最大の熱帯雨林、アマゾン。広大な面積は、日本の国土の15倍以上といわれています。ヨシダさんは、アマゾンに住む少数民族カヤポ族を撮影しました。非常にカラフルな衣装で、体中にペイントが施されています。撮影をするために、ヨシダさん自身もボディペインティングをするのが条件でした。
ヨシダ:彼らは自分たちの文化に誇りを持っているため、自分たちと過ごす上で、同じような体験をして、自分たちのことをきちんと知った上で、一緒に過ごしてほしいという思いだったようです。
ペイントはカヤポ族の全員が施していて、基本的にさまざまな柄を自分で選んでいるといいます。年配の女性だけがするような柄もあるのだとか。
玄理:直線的な柄が多いようですが、モチーフがあるんですか?
ヨシダ:いろいろあるみたいですけど、一番多かったのは蛇と亀とアルマジロでした。
玄理:幾何学模様とは言わないまでも、線で構成されているペインティングですね。ヨシダさんはどんなぺイントをされたんですか?
ヨシダ:カヤボ族のトラディショナルデザインというのがあるみたいで、それをお腹に入れてもらえました。顔にペイントすると一か月以上落ちないので、日本でも仕事があることもあり、お腹と足だけで勘弁してもらいました。
玄理:塗料は何を使ってるんですか?
ヨシダ:木の実に炭を混ぜて黒さを増すようにしています。
ビーズで作った飾りや羽飾りはオリジナルのものです。中でもビーズの装飾が極めて美しいということで、彼らは「美しき戦士たち」と呼ばれています。ビーズの模様もさまざまで、飾りによってはその家の家紋のようなものが入っており、その家の特定の人しか使ってはいけないものもあるそうです。
■スマホも持っている
カヤポ族は日本の真反対側にあるブラジルから、さらに奥に行ったところの集落で暮らしています。そこまで行くのも大変だったと振り返ります。
ヨシダ:近くの村から車で片道4時間くらいで着くのに、雨季だったので10時間かかりました。結局、日本を出発して4日半かかりました。
玄理:伝統的な部分もあると思うんですが、現代的な部分はありましたか?
ヨシダ:アマゾンというと奥地というイメージがあって、近代文明は何も入っていないと思っていたんですけど、それは私の勝手な思い過ごしでした。圧力鍋があったり、電気が通っていて冷凍庫がある家庭が一軒だけあったり、テレビがある家庭があったりで、近代文明がけっこう入っていました。でも、彼らは日常から全身にペイントをした状態でテレビを見たりしているので、そのバランスが絶妙なんです。ちなみに、普段、儀式がない時は、洋服やワンピースを着ています。
インターネットはないものの、スマートフォンを持っている人たちは何人かいるそうです。カメラの動画機能に歌を吹き込んで、爆音で鳴らしながら歩くのが若い子のトレンドなのだそう。
玄理:カヤポ族の皆さんは、どんな仕事をしていますか?
ヨシダ:女性は家の仕事をして、男性は狩りに行ったり、畑仕事をしています。カヤポ族は女性と男性が協力しあって仕事を分担する文化があるみたいで、お互いが助け合って、時にはどちらかのお手伝いをしたりしていて、仲良く暮らしてるイメージがあります。
そんなヨシダさんが最も衝撃を受けたのは、カヤポ族はブラジルの奥の森にある集落にもかかわらず、落ち武者のようなヘアスタイルの人がいたこと。ほかにも、家紋のような文化があるなど、日本と通じるようなものがあったといいます。
ヨシダ:カヤポ族は我慢強く、誇り高く寡黙な人たちなので、昔の日本人もきっとこれくらい我慢強さや忍耐強さ、寡黙さがあったんじゃないかと思えるような人だったのが、すごく驚きました。
現在、ヨシダさんの写真展「HEROES」が西武池袋本店にて8月19日(日)まで開催されています。ぜひ、こちらもチェックしてみてください。
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【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:日曜9時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/
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