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さだまさし、同級生に懇願される「長生きしてくれ、“さだロス”になるからと…」

さだまさし、同級生に懇願される「長生きしてくれ、“さだロス”になるからと…」

J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)。6月27日(水)のオンエアでは、さだまさしさんがゲストとして番組に初登場。レーベルを移籍してリリースしたニューアルバム『Reborn ~生まれたてのさだまさし~』についてお訊きしました。


■こういうときのために有名になった

「人見知りです、どちらかというと」と明かすさださん。最近はロックフェスに出てバイオリンを弾くと、知らない世代がどっと沸くというこぼれ話も披露しました。「長いキャリアの割には出ていくところは狭いですね。自分のコンサートが多いじゃないですか‥‥」と、今なお精力的に行っているコンサートや幅広い活動の話題に。

西沢:年間、今年もすごい数やられますけど。
さだ:今年はそんなこともないですけど。
西沢:一番多いときの半分くらいですか? 多いときはいくつくらいですか?
さだ:187本やったのは32、33歳かな。
西沢:ほぼ2日に1回。
さだ:それもオフィシャルのところだけでね。カウントできるような有料のコンサートだけ数えて186から189ですから。
西沢:そんなコンサートやっていても気まぐれにやりたくなっちゃったりなんかするんですか?
さだ:もうとてもじゃないけど、これはギャラも出ないし、こいつの顔をたてて歌わなきゃいけないのとかカウントしないじゃないですか?
西沢:そんなこともあるんですか?
さだ:あります、あります。多いですよ。意外なところでさだが歌ったりしゃべったりしてるんですよ(笑)。
西沢:そういうのあるんでしょうね。
さだ:最近災害があると、本当に胸が痛むし苦労している人がいっぱいいるから。東日本大震災のときに東北とか僕通ってみるとね、一番大騒ぎのときに音楽家なんてなんの役にも立たないけど、ちょっと落ち着いてきたらね、歌いに行くと喜んでくれるじゃないですか。そうすると、ここで責任果たさなきゃ、今売りどきみたいな気持ちになってね。さだまさし今使わないでいつ使うんだと。
西沢:だってご飯とか、生きていく上にすごく大事なものを、揃えたあとに娯楽で、そこに音楽が入るわけですから。
さだ:後回しなんですよ、音楽なんてね。でも被災者の人が、くれるんですよ。歌いに行くとおにぎり。もう俺があげたいのにね。あれですね、僕ら何のために有名になったのか、ヒット曲こんなにもらったのか、ちょっとわからないで生きているときがあるんですけど、ああいう災害が起きて行くと、「ああ、さだまさしだ」って喜んでくれるのをみると、こういうときのためなんだって思いますよね。
西沢:全ての基本が人を楽しませる、そういう目的と行為と結果ということなんでしょうけど、もう45年? 長いですね。
さだ:長いですね。45年生きるのも結構大変ですよね。
西沢:今どきは長生きですけどね(笑)。のほほんと生きていたら45年ってあっという間ですけど、こんだけ多くの作品をだして本書いて、コンサートやって、ラジオも深夜放送も……。
さだ:テレビは今深夜放送やってますね時々。ゴソゴソとはがきを読むのやってます。なかなか人生あっという間ですね。


■「さだロス」になるから長生きしてくれ

1952年生まれ、66歳になって今なお活発な活動を続けるさださんですが、「サービスですね」というその精神は「誰かを喜ばせたい」という子どものときから変わらないのだそう。

さだ:だれかが喜んでくれるために生きているみたいなところはありますね。
西沢:子どもの頃からそういう人いますよね。
さだ:中学のときの仲間と酒飲むと「あの頃とお前、何ひとつ変わっていない」と言われますもん。歌うたって、人を笑わせて、小説とか書いて読ませて「あの当時と同じじゃん」とか言われて。
西沢:失礼を承知でいうと成長してないじゃないですか。
さだ:おっしゃるとおりなんですよ。
西沢:子どもの頃から、子どものまんまで大人になっている稀有な例で、それはすごく美しいことであり珍しいことであり、究極の人を楽しませる存在なんですよ。
さだ:ずっと楽しんで貰っていれば幸せなんじゃないですか。だから仲間が「お前だけは俺らより長生きしてくれ」って言うんですよ、高校の同級生とかね。「お前がいなくなると俺たち『さだロス』になるから、それだけはやめてくれ」と言われるから頑張って生きようかなと思いますよね。


■レコード会社移籍で、デビューしなおし

さださんは、7月4日(水)にニューアルバム『Reborn ~生まれたてのさだまさし~』をリリースします。アルバム・タイトルの由来について明かしてくれました。

さだ:小学生の間でファミリーマートの入店音に歌詞をつける遊びが去年流行ったみたいで。その1番人気が「生まれたてのさだまさし」だったらしいんですよ。「なんで小学生がさだまさし知ってんだろう」って疑問から、スタッフとその話をしていたら「いいじゃん、じゃあタイトルにしちゃおうか」って、アルバム・タイトルになったんですね。小学生が食いついたらどうしよう。
西沢:ピコ太郎の次はさだまさし。
さだ:一番の濃いところですから。
西沢:トランプ大統領の孫がさだまさし「(「北の国から」のテーマ)うーうーう〜」ってやりますよ。
さだ:(笑)。そこまでいったら大したもんですね、俺もデビューしなおしてよかったなと。
西沢:なんでデビューしなおしかというと、レコード会社移籍という。
さだ:スタッフが変わるっていうのは僕らにとっては刺激ですから。違うアイディアが出てくるし。全然俺が大事にしてきたものを大事にしてくれないし、すごい俺が大事にしてないものを大事にしてるから。そこが面白いね。

新作では、2012年の震災の支援番組で一緒に曲を作った縁で仲よくなったというナオト・インティライミさんの大胆なサウンドによる『パスワード シンドローム』も収録されています。

【オンエアを聴く】さだまさし『パスワード シンドローム』

さださんは新曲『パスワード シンドローム』について「ナオトに言わせると『世界で一番最先端のサウンド』だそうですよ」と説明。続けて「僕は世界で一番後ろのサウンドをやってきてますから(笑)。ギターつま弾いて、スリーフィンガーで(笑)」とユーモアたっぷりに語りました。

また、コンサートでも弦が入ったバンドからエレキギターやドラムを入れたサウンドに入れ替えたそうで「楽しいですね、やっぱり音楽って。ひとりでも楽しいし、今最大10人なんですけど楽しいし。フルオーケストラ70人とライブやっても色々な表現のしかたがあるから楽しいですね」と明かしました。

ソロになってから行ったコンサートは4300回を超え、グレープ時代も含めると膨大な演奏数になります。これについて「(日本国内の)市というのは網羅しているんじゃないですかね」と語るさださん。現在「さだまさし45周年記念コンサート Reborn~生まれたてのさだまさし~」を開催中です。関東近郊では、7月5日(木)、6日(金)東京国際フォーラムホールA、9月27日(木)、28日(金)大宮ソニックシティが決定。8月22日(水)には「公益財団法人 風に立つライオン基金主催 2018さだまさしチャリティーコンサート」という、被災地や海外で頑張っている日本人の医師、看護師、教育者などを支援する基金のチャリティーコンサートを開催します。

その他にも原宿のAREA-Qで7月6日(金)から7月29日(日)の期間限定でオープンする事前予約制カフェ「まさし茶屋」など、デビュー45周年を記念した企画が目白押しです。『Reborn ~生まれたてのさだまさし~』には、レキシの池田貴史さんとのプロデュース曲『黄金律』など、斬新なコラボも収録されています。さださんの心機一転のニューアルバム、ぜひチェックしてみてください!

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【番組情報】
番組名:『GROOVE LINE』
放送日時:月・火・水・木曜 16時30分-19時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/grooveline/

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