音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
人と機械が生み出すリズムの決定的な違いは…

人と機械が生み出すリズムの決定的な違いは…

J-WAVEで放送中の番組「Koh Gen Do WORDS ALIVE」(ナビゲーター:安藤桃子)。1月19日(金)のオンエアでは、「ドラム」をテーマにお送りしました。

声を除けば「人類が最初に手にした楽器」といわれている打楽器。安藤の子どもも、最初に「あー、あー」「わー、わー」と声を出し、次に手や足でリズムを取り始めたと言います。

「手拍子もそうですし。これはもう我々が最初から持って生まれているものだな、リズムってものはって感じるんです。あれってやっぱりお母さんの“ドックン ドックン”っていう心臓の音をずーっとお腹の中で聞いていて、それでリズムを取りたくなるんじゃないかなと思う」と安藤。

西洋では音楽の構成要素として、リズム・メロディ・ハーモニーの3つが挙げられており、リズムを生み出すものが「ドラム」ということだそう。

では、実際にドラムを叩いているプロのミュージシャンは、ドラムという楽器をどのように捉えているのでしょうか? カシオペアのメンバーとしてデビューし、40年近く最先端の音楽シーンで活躍するドラマー・神保彰さんにお話をうかがいました。

「ドラムは音楽の“地面”を作る楽器なので、ドラムが変わると音楽の景色って、一変してしまうんですね。ですから、ある意味プロデューサー的な役割のある楽器だと思うので、それが一番の魅力だと思います。」(神保さん)

ドラムを“地面”と表現した神保さんに共感した安藤。「和太鼓もそうですよね、“ドーン”って、まず地が響いてそれが天に伝わるようなイメージなので。プロの方と感じ方が同じだったのは嬉しい(笑)」(安藤)

現代では、パソコンやスマホでも音楽を作れるようになりましたが、「人にあってコンピューターにないものは感情です。人間というものは感情によってすごく大きく左右されますし、リズムの流れは“気”の流れと繋がっていて、“気”によっていろいろなうねりが生まれる」と神保さん。

データ上ではわからないものですが、やはり機械で打ち込んだものとは違うリズムが生まれるそう。ただ、マシンにはマシンなりのグルーヴがあるので、音楽のジャンルによって心地よい場合もある、とも。

「ドラムのビートには、人間の耳には聞こえない低い音から高い音まで、もの凄く幅広い周波数があるそうで、聴覚だけではなくカラダ全体で聞くことによって、打楽器独特の高揚感を得られる」と神保さんはおっしゃいます。

この「カラダ全体で聞く」という言葉で安藤が思い出したのは、聴覚障害の方が音楽を聞く体験のなかで、椅子に響くバイブレーションで音楽を聞くということ。「私たちは、もちろん目で見たり耳で聞いたりしているんですけど、体で感じることがとても大きいんじゃないかなって改めて思う。」(安藤)

この他、国立天文台准教授・縣秀彦さんから、地球や宇宙にまつわる音楽についてのお話をうかがいました。

【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「Koh Gen Do WORDS ALIVE」
放送日時:毎週金曜 24時-24時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/wordsalive/

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。

  • 新規登録簡単30
  • J-meアカウントでログイン
  • メールアドレスでログイン