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伝統と現代を日常ネタでつなぐ絵師、山田全自動

伝統と現代を日常ネタでつなぐ絵師、山田全自動

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「RADIO DONUTS」(ナビゲーター:渡辺祐・山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。11月4日(土)のオンエアではゲストにイラストレーターの山田全自動さんをお迎えして話を伺いました。

山田全自動さんは、浮世絵風のイラストに日常の「あるあるネタ」を盛り込んだ個性的な作風で人気のイラストレーターです。SNSを中心に話題を呼び、Instagramのフォロワー数はなんと16万人! その人気を受けて、このたび厳選作品集『山田全自動でござる』が出版されました。

ちなみにこの「全自動」というちょっと変わったペンネームは、俳人・吉岡禅寺洞にあやかったものだとか。吉岡禅寺洞は人々の日常を観察し、その情景を俳句にすることが多く、そこに自分との共通点を感じた山田さんは「禅寺洞」をひねって「全自動」と名乗ることにしたそうです。

さて、山田さんの描く、昔の人々と現代のスマートフォンなどを組み合わせた浮世絵風のイラストはどのようにして描かれているのでしょうか? お話を伺いました。

「iPadとApple Pencilで書いています。実際に参考にしているものがあってですね、『北斎漫画』と言って葛飾北斎が作った絵手本集ですね。その絵柄を参考にして描いています。あれだけ簡略した線でたくさんのことを表現できるのはすごいなって思いますね。(中略)浮世絵っぽさを残しつつ、今やっている行動…例えばスマフォを見るなんていうのは昔の人の行動ではないですし、椅子に座っているっていうこと自体があまりないですからね。『無いポーズを昔っぽく見せる』という難しさはあります」(山田さん、以下同)

昔には無いポーズを研究して描く山田さんのテクニックに、渡辺は「ちゃんと昔の人のように見える」と唸っていました。

続いて、日常に潜む笑いのネタの見つけ方について語っていただきました。

「半分は人間観察で半分は思い付きっていう感じですね。ネタはメモを取ってます。ネタ帳みたいなものがあって、『この人の今の行動おもしろかったな』って思ったらサッとメモをしたり。細かいことでも受け流さずに『この人、今、なんでこんなことしたんだろう?』と考えるようにしていますね」

最近では、SNSのフォロワーから投稿されたネタをイラスト化することもあるという山田さん。そのネタの着眼点を「みんな思っているけれど、言っていないことをくすぐられるからおもしろいんですよね!」と渡辺は絶賛していました。

山田さんは5年間毎日欠かさずSNSに作品を投稿しているということなので、これを機にみなさんもフォローしてみてはいかがでしょうか?

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「RADIO DONUTS」
放送日時:毎週土曜 8時-12時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/

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