J-WAVEで放送中の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MORNING INSIGHT」。2月27日(火)のオンエアでは、バーチャル女子高生Sayaを開発した石川晃之さん・友香さんによる夫婦3D CGユニット「TELYUKA」が登場。仮想空間でリアルな「ヒト」をつくり出すテクノロジーに迫りました。
バーチャル女子高生Sayaの開発のきっかけは、「10代の不安定なエネルギーと、子どもから大人への移り変わりの美しさを、CGで表現してみたかった」(友香さん)とのこと。そして大きな話題にもなったリアルなCGを生み出したテクノロジーの秘密を訊くと……。
友香:私たちは個人で制作しているので、ハリウッドのような最先端のCGよりは、個人でも手に入るようなツールを使っています。写真などは使わずにイチから手で作っています。
晃之:僕が造形をやり、彼女がテクスチャ、皮膚の質感や髪の毛のスタイリングなどを分担して作っています。
友香:人は肌のどの部分をみて、透明感やきれいな肌と感じるかなど、分解して研究して、「日本人女性の肌の美しさをみせられるようにしたい」というのは苦労したところです。
晃之:解剖学の本も参考にしました。人間は、骨や筋肉、脂肪、血管などさまざまな要素が絡みあって、知れば知るほどすごい複雑にできているんだなと感じました。あとは渋谷に行って実在する女子高生を観察したり。僕がまじまじと見たらあれなんで、サングラスをして……(笑)。
現在、AIが加速動的に進化していますが、「もしSAYAにAIが宿ったら?」など、これから起こりそうなバーチャルヒューマンの未来を予想しました。
友香:「人間を作っているのか?」と言われると、私たちも葛藤があるところで、SayaにはSayaの役割があって、人間とは違うSayaならではの質感やCG、デジタルのよさを活かした形で、形づくられていけばよいと思うんです。それが人とは違う役割を持って、人をフォローしていく……。
晃之:まだまだ「AIを載せたらどうなるか」など、実際に足りてない要素がいっぱいあって。人間は考えて自発的に行動しますが、Sayaは「何を考えてるんだろう?」「どういう動きをするんだろう?」っていうところは、ビジュアルでは完成してますが、実際に稼働しているわけではないので、自分たちも作っている上でそこに違和感を感じますし、それを日々改良していくのは永遠に続くのかなと思っています。
3月にアメリカで開催される「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」にはSayaも登場します。Sayaとコミュニケーションできるようになり、言語を発しないノンバーバルコミニケーションで、相手の表情を読み取り、Sayaが考え反応するという、これからの第一歩となる展示になるそうです! Sayaの今後の進化にも、さらに注目ですね。
さて、次回28日(水)の「MORNING INSIGHT」は、次世代教育のキーワード「STEM教育」に注目し、「子どもと大人の学習・教育」について考えます。どうぞお聴き逃しなく!
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【番組情報】
番組名:「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/
バーチャル女子高生Sayaの開発のきっかけは、「10代の不安定なエネルギーと、子どもから大人への移り変わりの美しさを、CGで表現してみたかった」(友香さん)とのこと。そして大きな話題にもなったリアルなCGを生み出したテクノロジーの秘密を訊くと……。
友香:私たちは個人で制作しているので、ハリウッドのような最先端のCGよりは、個人でも手に入るようなツールを使っています。写真などは使わずにイチから手で作っています。
晃之:僕が造形をやり、彼女がテクスチャ、皮膚の質感や髪の毛のスタイリングなどを分担して作っています。
友香:人は肌のどの部分をみて、透明感やきれいな肌と感じるかなど、分解して研究して、「日本人女性の肌の美しさをみせられるようにしたい」というのは苦労したところです。
晃之:解剖学の本も参考にしました。人間は、骨や筋肉、脂肪、血管などさまざまな要素が絡みあって、知れば知るほどすごい複雑にできているんだなと感じました。あとは渋谷に行って実在する女子高生を観察したり。僕がまじまじと見たらあれなんで、サングラスをして……(笑)。
現在、AIが加速動的に進化していますが、「もしSAYAにAIが宿ったら?」など、これから起こりそうなバーチャルヒューマンの未来を予想しました。
友香:「人間を作っているのか?」と言われると、私たちも葛藤があるところで、SayaにはSayaの役割があって、人間とは違うSayaならではの質感やCG、デジタルのよさを活かした形で、形づくられていけばよいと思うんです。それが人とは違う役割を持って、人をフォローしていく……。
晃之:まだまだ「AIを載せたらどうなるか」など、実際に足りてない要素がいっぱいあって。人間は考えて自発的に行動しますが、Sayaは「何を考えてるんだろう?」「どういう動きをするんだろう?」っていうところは、ビジュアルでは完成してますが、実際に稼働しているわけではないので、自分たちも作っている上でそこに違和感を感じますし、それを日々改良していくのは永遠に続くのかなと思っています。
3月にアメリカで開催される「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」にはSayaも登場します。Sayaとコミュニケーションできるようになり、言語を発しないノンバーバルコミニケーションで、相手の表情を読み取り、Sayaが考え反応するという、これからの第一歩となる展示になるそうです! Sayaの今後の進化にも、さらに注目ですね。
さて、次回28日(水)の「MORNING INSIGHT」は、次世代教育のキーワード「STEM教育」に注目し、「子どもと大人の学習・教育」について考えます。どうぞお聴き逃しなく!
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