「こんな気持ちになるのはひさしぶり」クリープハイプ・尾崎世界観が新作EP制作エピソードを語る

クリープハイプの尾崎世界観(Vo/Gt)が、現在開催中のライブハウスツアーの手ごたえや、最新EP『仮のまま定着したような愛情で』に込めた想いなどを語った。

尾崎が登場したのは、6月2日(火)放送のJ-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)内、音楽以外の「+1」なトピックをゲストに尋ねるコーナー「MUSIC+1」だ。

ライブ、EPリリースと大忙しのクリープハイプ

2025年はホール&ライブハウスツアー「君は一人だけど俺も一人だよって」全15公演、アリーナツアー「真っ直ぐ行ったら愛に着く」全8公演と、キャリア史上最大の全国ツアーを完走したクリープハイプ。現在もライブハウスツアー「あのころ一番熱いのは君の口の中だった」の真っただ中の尾崎に、ナビゲーターのサッシャは「クリープハイプワールドが広がってる感じですか?」と尋ねる。(編集部註:「あのころ一番熱いのは君の口の中だった」は、6月11日(木)のZepp Haneda公演をもってツアーを終えた。)

尾崎:広がってるといいんですけど、どうなんでしょう……。緊張しながら楽しくやっています。

ノイハウス:緊張するんですか?

尾崎:会場に入ると、まっ先にグッズ売り場に並んでくれているお客さんが見えるので、「これだけ待っていてもらって、自分がやるんだよな?」というプレッシャーを感じますね(笑)。最初はただただうれしいんですけど、「そうか、この先にステージがあるのか」と考えると「頑張らなきゃな」って。

ノイハウス:気合いが入りますね。

サッシャ:ライブはお好きですか?

尾崎:好きなんですけど、始まるまではいろいろ考えすぎちゃいますね。

サッシャ:リハをしたりセットリストを決めたり、そういうときに考えちゃう?

尾崎:本番前ですね。よかったり悪かったりして、直前まで自分の気持ちがわからずに、ルーレットみたいに回っています。それでたまたまいいところで止まったら「よし、いけるぞ」と思うんですけど、ハマらないときはギリギリまでわからないんですよね。

サッシャ:そういうときはどうやって取り戻すんですか?

尾崎:取り戻すのは難しいので、そのまま行って、ライブ中にどうにかするという感じです。

サッシャ:お客さんが取り戻してくれるんですね。

尾崎:結局、そうなんですよね。

クリープハイプは5月27日(水)に3年2カ月ぶりとなる新作EP『仮のまま定着したような愛情で』をリリースした。全5曲入りのEPには、どのような想いを込めたのだろうか。

尾崎:純粋に「曲を作りたい」と思って。これまでいろんな曲を作ってきた中で、何となく「こうしないといけない」という部分があったので。あらためて「作りたいから作る」「昔はそうやって作っていたな」と思い直して、誰に頼まれるわけでもなく、そんな作り方を実践しました。「こんな気持ちになるのはひさしぶりだな」という感じです。

ノイハウス:素敵!

サッシャ:コンセプトや曲・歌詞の世界がけっこうはっきりとしたEPだと思いました。

尾崎:そうですね。今回は“平日感”を出したかったです。

サッシャ:さすがの尾崎くん、歌詞の世界の絵が浮かぶね。

尾崎:「みんながそんなに注目していないけど、ないといけない」という作品にしたかった。

サッシャ:尾崎さんの歌詞は、「そういう目線で日常を見てるんだ」という気づきを与えてくれるよね。「何気なく通り過ぎてるな」ということを気づかされます。

尾崎:ありがとうございます。

ニューEPは特典にも注目!?

サッシャ:新作EP『仮のまま定着したような愛情で』の初回限定盤は8センチのCD、懐かしい!

ノイハウス:すごいですね。ケースも素敵です。

尾崎:変わったジャケットで、蛇腹の、屏風みたいな。

サッシャ:DVDもついていて、オランダ、ベルギー、フィンランドのひとり旅と、はじめての海外フェスの思い出など。いいですね、ひとり旅に行ったんですか?

尾崎:はい。それで「どこかで使えるかもしれない」と思って撮影していたんですけど、カメラを横にしなきゃいけないのに最初、縦で撮っていて(笑)。

サッシャ:そうか、DVDはテレビで観るから横じゃないとダメだよね(笑)。

尾崎:そうなんですよ。だから前半のほうはまだ慣れていなくて、縦の動画が多めなんです。そこからだんだん成長して、撮り方がうまくなっていく過程も見ていただけたらなと思います。

ノイハウス:そういう見方もあるんですね、面白い(笑)!

書きたい小説のテーマのためにひとり旅をしたと語る尾崎。海外での思い出を次のように振り返る。

尾崎:どこもよかったですね。これまで、自分は言葉を使って仕事をしているという自覚があったんですけど、言葉がわからないのがかなり面白くて。何もわからないなかで、人としてけっこうむき出しになる感じがありました。自分には「何もないな」ということが再確認できて、それはすごくよかったです。

ここで番組では新作EP『仮のまま定着したような愛情で』から『私の歌』をオンエア。尾崎は「バンドを好きで聴いてくれるファンの方に対して作った曲です。『性格直すから、もうちょっと考え直して!』と、別れ際に粘る男みたいな曲ですね」と笑い交じりに曲紹介をした。

クリープハイプ - 「私の歌」(MUSIC VIDEO)

歩いて回りたい、葛飾区周辺のお気に入りの街

『STEP ONE』のコーナー「MUSIC+1」では、ここでしか聴けない「+1」な質問や話題をアーティストとお届けしている。この日は「半休あったら何をする?」と題して、尾崎が休みの日に行きたいおすすめスポットを教えてもらった。

尾崎:葛飾区の出身なので、あの辺りに行きたくなりますね。アニメとかはあまり観ないんですけど、秋葉原は昔から好きなんですよね。いろいろな人がごちゃごちゃしていて、誰も他人のことを見ていない。自分が埋もれていく感じがして好きです。

サッシャ:見てないの、わかる!

ノイハウス:そうね、自分の好きなことを追求してますよね。

サッシャ:すごくよくわかる(笑)。僕、最近それを感じたのが、秋葉原に車で行って、間違えて路地みたいなところに入っちゃったんですよ。そうしたら、人がどかない。「どいてくれ」ってことじゃないけど、車が来たことにも気にしないから、こっちも申し訳ない気持ちになっちゃいました(笑)。

尾崎:あと、御茶ノ水あたりは楽器屋も多いし、そこから上野のほうにも行けるし、谷中も、商店街があったりしていいですね。

サッシャ:谷中で何かおすすめはありますか?

尾崎:商店街にある酒屋の前で飲めたりします。あとは、上野の寄席もおすすめです。

サッシャ:けっこういろいろ行きますね。

尾崎:昔、スタジオの帰りにギターを背負って、御茶ノ水から上野まで歩いていたんですよ。

サッシャ:あえて歩いていたんだ?

尾崎:街が好きだったし、あのときはお金がなくて、とにかく時間だけがあったので(笑)。

サッシャ:今思うと、それはそれで幸せですね。

尾崎:そうですね。あの時間には「もう帰れないな」と思うので、すごく大事です。

6月22日(金)には、現在も『ダ・ヴィンチ』にて連載中の『尾崎世界観の書かなかったこと日記』(KADOKAWA)を発売。「その日の日記を書いて、最後に何パーセント書かなかったことがあるかを表記している」という一風変わった作品だ。

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クリープハイプの最新情報は公式サイトまで。

J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の11時17分ごろから。
番組情報
STEP ONE
月・火・水・木曜
9:00-13:00

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