
浅井健一が、自身のベストアルバム『WHO IS BENZIE?』に込めた想いについて語った。
浅井が登場したのは、6月5日(木)放送のJ-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)内、音楽以外の「+1」なトピックをゲストに尋ねるコーナー「MUSIC+1」だ。
サッシャ:どんな観点で選んだアルバムになるのでしょうか?
浅井:普通、ベスト盤はシングル曲を並べることが多いんですが、今回の自分の場合は、25年間を振り返って本当に出来がいいというか「これを聴いてほしい」というのを10曲にしぼろうと思ったんです。
ノイハウス:難しそう。
サッシャ:キリがいいから最初は10曲にしぼろうと思ったんですね。
浅井:そうなんですよ。でも、それができなくて17曲になりました(笑)。
ノイハウス:なかには今年版の再録というかたちで3曲入っています。「BNZ2025ver.」(ベンジー2025バージョン)というかたちですが、これもどういう感じで決めたのでしょうか。
浅井:ひとりで机に向かって決めました。
ノイハウス:この曲はもう1回、新しく録ってみたいと。
浅井:結局、マジになって考えるしかなくて。なので、頭が冴えているときに真正面から机に向かって決めました。
ノイハウス:頭が冴えている時間帯は朝ですか? 夜ですか?
浅井:朝ですね。
【関連記事】浅井健一、楽曲を作る時間帯は「起きて2時間が勝負」
サッシャ:今回、あらためてこのベスト盤を見て、やっぱり浅井健一さんはすごいなと思うのは「名義が多いな」と思って、なかなかこんな人いないじゃないですか。ソロで浅井健一もあって、当然、SHERBETSもあるし、言ってみればSHERBETもあるし、BLANKEY JET CITYもあるしみたいな。
浅井:SHERBETSは自分のなかで特別な存在で。BLANKEYがあってそのあと、たくさんいろいろなバンドをやることになって。本当は、自分の人生のなかでバンドは1個がいちばんいいと思っていたんですけど、なぜだかめちゃくちゃたくさん増えたんですよね(笑)。
ノイハウス:ひとつがいいと思っていた理由はなんですか?
浅井:本来、そうだと思うんですよ。ジョン・レノンだってザ・ビートルズだったじゃないですか。
サッシャ:あとはソロですもんね。
浅井:そっちのほうがシンプルで、全然それでいいと思っていたんです。だけど一生懸命やっていると、バンドって始まりがあって途中で終わるんですよね。それの繰り返しです。
サッシャ:それでこれだけ名義がいろいろあって、それぞれメンバーが違うから音が違うはずなのにまとめたときに、まとまっているんですよ。それがすごいと思います。もちろん、歌っているのが浅井さんだからっていうのはあるけど、とはいえ全然違う音色のサウンドが入っているわけではないじゃないですか。
浅井:そうですね、というかそれは自分ではなんとも。そうですねって言っちゃったけど(笑)。
サッシャ:そこが浅井さんのすごいところで、アルバム1枚として聴いたときに違和感がないというか。個人的に印象的なのは『Nancy』というアルバムがすごく好きで。浅井さんが初めて僕のラジオに来た、僕的には初めてお会いしたのが『Nancy』だったと思うんです。そのときに『紙飛行機』という曲がたぶんシングルだったんだけど、入っていないのよ(笑)。
浅井:入ってない(笑)。
サッシャ:違う曲を入れているのよ。面白いなと思って。そういうところも「なんで『君をさがす』を選んだのかな」とか、訊きたくなっちゃうんです。全曲ね。
浅井:『君をさがす』のほうが自分のなかでは好きなんです。
サッシャ:ということなんですよね! 「ベンジー的な答えを聞いた」という感じがこのアルバムを通じてしています。
浅井:そう。だから聴いてほしいです。
ここで番組では、浅井健一のベストアルバム『WHO IS BENZIE?』収録の『Old Love Bullet Gun (BNZ2025ver.)』をオンエアした。
浅井:『君をさがす』。
サッシャ:さっき話がちょっと出ました。「この曲が好きだ」という話ですが。
浅井:結局、人間たるもの、誰と出会うかだと思うんです。それを歌った歌です。
ノイハウス:当時、作ったときの思い出はまだありますか?
浅井:ありますね。
サッシャ:11年前の曲ですよね。
浅井:一生懸命、机に向かって作りました(笑)。
サッシャ:これはポルシェを買って内張りを剥がすという歌詞でね。
浅井:なんか車とかはピカピカよりもボロボロのほうが好きなんです。ピカピカのものに乗ると、常にピカピカにしていないと大変で。
ノイハウス:ちょっとでも汚れとかがあると目立っちゃいますよね。
浅井:どうせならボコボコの傷だらけのフェラーリのほうがかっこいいじゃん。
サッシャ:それをビンテージで乗ると。
浅井:自然に。わざとボロボロにするんじゃなくて、生活していたらこうなりましたみたいな。それがいいじゃん。
ノイハウス:生活感をあえて見せて。
サッシャ:革の財布も段々使って馴染んでいくのがかっこいいとか。
浅井:見慣れていると、それが普通だと思っちゃうんだけど、実はめちゃめちゃボロボロすぎたりしない?
ノイハウス:ありますね。自分は気づいていなかったけど人に言われるみたいな。そこにストーリーがあるというかね。
浅井:もちろん、不潔なのは駄目だよ。
サッシャ:汚いとは違いますからね。
浅井:自然な感じでいきましょう。
ここで、再びくじを引くことに。
浅井:『Shampoo』。
サッシャ:後半の15曲目に入っています。これは2005年のナンバーです。
浅井:これは世界を見渡したときに、ものすごい大金持ちとかいるじゃん。その人って幸せなのかな? と思いません?
サッシャ:思います。
ノイハウス:お金イコール幸せなのかな? と思うことはありますよね。
浅井:本当の愛がないと寂しいと思うんだけどね。
ノイハウス:ひとりでは生きていけないですよね。
浅井:そういう歌です。
サッシャ:それはいろいろ経験された浅井さんは、お金は人を幸せにするのかどうか考えたと。
浅井:もちろん、ないとめちゃめちゃ困るけど。
サッシャ:最低限ね。でも、あったからといって、増えたぶん幸せになるかというのはイコールじゃないと。
浅井:足るを知る。
サッシャ:自分のね。
浅井:何兆円も持っていても「何に使うの?」というか。
ノイハウス:人間はどんなにあっても、もっとほしくなりますからね。
浅井:「足るを知る」ってよくわかったね。俺は始めは全然わからなかったんだけど(笑)。
ノイハウス:いやいや(笑)。
サッシャ:では、もう一度くじをお願いします。
浅井:『WAY』。
サッシャ:8曲目ですね。
ノイハウス:2006年リリースです。
サッシャ:こちらはSHERBETSのメンバーでレコーディングした曲です。
浅井:そうですね。これは楽しそうでいいかなという。
サッシャ:振り返ったときに「これ、楽しかったな」みたいな。
浅井:勢いがほしかったので、その想いで作りました。
浅井:いまツアーでダジャレコーナーがありまして。サッシャさん、なにか新鮮なダジャレを。
サッシャ:新鮮なダジャレですか!? 布団が吹っ飛んだ以外の?
浅井:布団が吹っ飛んだは全然、新鮮じゃないよ(笑)。ちなみにUAは「ティラミスをチラ見する」。
サッシャ:めちゃ面白い。
ノイハウス:それに勝てます?
サッシャ:勝てないね。
浅井:神戸のライブのときにダジャレコーナーがありまして、そのときに「新鮮なダジャレをお願いします」と言ったんですよ。そしたら「豚がぶっ飛んだ」って(笑)。
ノイハウス:新しいのって難しいですね。
サッシャ:わかりました。「浅井健一は音楽聴くなら朝いい健一」……駄目でした。
浅井:2024年の秋にすごいのが出て。「浅井健一と朝意見一致」という。
サッシャ:それだ!
浅井:今回のベスト盤のDVDにその場面が入っております。
サッシャ:またプロモーションが上手! 初回生産限定盤のDVDがありまして、EX THEATER ROPPONGIでのライブの模様が入っております。そちらにそのダジャレのシーンが入っているということです。
浅井健一の最新情報は公式サイトまで。
J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
浅井が登場したのは、6月5日(木)放送のJ-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)内、音楽以外の「+1」なトピックをゲストに尋ねるコーナー「MUSIC+1」だ。
25年間を振り返って聴いてほしい曲を1枚に
浅井は『STEP ONE』には2024年10月ぶりの登場。自ら楽曲をセレクトしたベストアルバム『WHO IS BENZIE?』を5月21日(水)にリリースした。サッシャ:どんな観点で選んだアルバムになるのでしょうか?
浅井:普通、ベスト盤はシングル曲を並べることが多いんですが、今回の自分の場合は、25年間を振り返って本当に出来がいいというか「これを聴いてほしい」というのを10曲にしぼろうと思ったんです。
ノイハウス:難しそう。
サッシャ:キリがいいから最初は10曲にしぼろうと思ったんですね。
浅井:そうなんですよ。でも、それができなくて17曲になりました(笑)。
ノイハウス:なかには今年版の再録というかたちで3曲入っています。「BNZ2025ver.」(ベンジー2025バージョン)というかたちですが、これもどういう感じで決めたのでしょうか。
浅井:ひとりで机に向かって決めました。
ノイハウス:この曲はもう1回、新しく録ってみたいと。
浅井:結局、マジになって考えるしかなくて。なので、頭が冴えているときに真正面から机に向かって決めました。
ノイハウス:頭が冴えている時間帯は朝ですか? 夜ですか?
浅井:朝ですね。
【関連記事】浅井健一、楽曲を作る時間帯は「起きて2時間が勝負」
サッシャ:今回、あらためてこのベスト盤を見て、やっぱり浅井健一さんはすごいなと思うのは「名義が多いな」と思って、なかなかこんな人いないじゃないですか。ソロで浅井健一もあって、当然、SHERBETSもあるし、言ってみればSHERBETもあるし、BLANKEY JET CITYもあるしみたいな。
浅井:SHERBETSは自分のなかで特別な存在で。BLANKEYがあってそのあと、たくさんいろいろなバンドをやることになって。本当は、自分の人生のなかでバンドは1個がいちばんいいと思っていたんですけど、なぜだかめちゃくちゃたくさん増えたんですよね(笑)。
ノイハウス:ひとつがいいと思っていた理由はなんですか?
浅井:本来、そうだと思うんですよ。ジョン・レノンだってザ・ビートルズだったじゃないですか。
サッシャ:あとはソロですもんね。
浅井:そっちのほうがシンプルで、全然それでいいと思っていたんです。だけど一生懸命やっていると、バンドって始まりがあって途中で終わるんですよね。それの繰り返しです。
サッシャ:それでこれだけ名義がいろいろあって、それぞれメンバーが違うから音が違うはずなのにまとめたときに、まとまっているんですよ。それがすごいと思います。もちろん、歌っているのが浅井さんだからっていうのはあるけど、とはいえ全然違う音色のサウンドが入っているわけではないじゃないですか。
浅井:そうですね、というかそれは自分ではなんとも。そうですねって言っちゃったけど(笑)。
サッシャ:そこが浅井さんのすごいところで、アルバム1枚として聴いたときに違和感がないというか。個人的に印象的なのは『Nancy』というアルバムがすごく好きで。浅井さんが初めて僕のラジオに来た、僕的には初めてお会いしたのが『Nancy』だったと思うんです。そのときに『紙飛行機』という曲がたぶんシングルだったんだけど、入っていないのよ(笑)。
浅井:入ってない(笑)。
サッシャ:違う曲を入れているのよ。面白いなと思って。そういうところも「なんで『君をさがす』を選んだのかな」とか、訊きたくなっちゃうんです。全曲ね。
浅井:『君をさがす』のほうが自分のなかでは好きなんです。
サッシャ:ということなんですよね! 「ベンジー的な答えを聞いた」という感じがこのアルバムを通じてしています。
浅井:そう。だから聴いてほしいです。
ここで番組では、浅井健一のベストアルバム『WHO IS BENZIE?』収録の『Old Love Bullet Gun (BNZ2025ver.)』をオンエアした。
ベスト盤にまつわるランダムトークを実施
『STEP ONE』のコーナー「MUSIC+1」では、ここでしか聴けない「+1」な質問や話題をアーティストとお届けしている。この日は「『WHO IS BENZIE?』ランダムトーク」と題して、アルバムに収録された17曲からくじで選び、話を訊いていく。浅井:『君をさがす』。
サッシャ:さっき話がちょっと出ました。「この曲が好きだ」という話ですが。
浅井:結局、人間たるもの、誰と出会うかだと思うんです。それを歌った歌です。
ノイハウス:当時、作ったときの思い出はまだありますか?
浅井:ありますね。
サッシャ:11年前の曲ですよね。
浅井:一生懸命、机に向かって作りました(笑)。
サッシャ:これはポルシェを買って内張りを剥がすという歌詞でね。
浅井:なんか車とかはピカピカよりもボロボロのほうが好きなんです。ピカピカのものに乗ると、常にピカピカにしていないと大変で。
ノイハウス:ちょっとでも汚れとかがあると目立っちゃいますよね。
浅井:どうせならボコボコの傷だらけのフェラーリのほうがかっこいいじゃん。
サッシャ:それをビンテージで乗ると。
浅井:自然に。わざとボロボロにするんじゃなくて、生活していたらこうなりましたみたいな。それがいいじゃん。
ノイハウス:生活感をあえて見せて。
サッシャ:革の財布も段々使って馴染んでいくのがかっこいいとか。
浅井:見慣れていると、それが普通だと思っちゃうんだけど、実はめちゃめちゃボロボロすぎたりしない?
ノイハウス:ありますね。自分は気づいていなかったけど人に言われるみたいな。そこにストーリーがあるというかね。
浅井:もちろん、不潔なのは駄目だよ。
サッシャ:汚いとは違いますからね。
浅井:自然な感じでいきましょう。
ここで、再びくじを引くことに。
浅井:『Shampoo』。
サッシャ:後半の15曲目に入っています。これは2005年のナンバーです。
浅井:これは世界を見渡したときに、ものすごい大金持ちとかいるじゃん。その人って幸せなのかな? と思いません?
サッシャ:思います。
ノイハウス:お金イコール幸せなのかな? と思うことはありますよね。
浅井:本当の愛がないと寂しいと思うんだけどね。
ノイハウス:ひとりでは生きていけないですよね。
浅井:そういう歌です。
サッシャ:それはいろいろ経験された浅井さんは、お金は人を幸せにするのかどうか考えたと。
浅井:もちろん、ないとめちゃめちゃ困るけど。
サッシャ:最低限ね。でも、あったからといって、増えたぶん幸せになるかというのはイコールじゃないと。
浅井:足るを知る。
サッシャ:自分のね。
浅井:何兆円も持っていても「何に使うの?」というか。
ノイハウス:人間はどんなにあっても、もっとほしくなりますからね。
浅井:「足るを知る」ってよくわかったね。俺は始めは全然わからなかったんだけど(笑)。
ノイハウス:いやいや(笑)。
サッシャ:では、もう一度くじをお願いします。
浅井:『WAY』。
サッシャ:8曲目ですね。
ノイハウス:2006年リリースです。
サッシャ:こちらはSHERBETSのメンバーでレコーディングした曲です。
浅井:そうですね。これは楽しそうでいいかなという。
サッシャ:振り返ったときに「これ、楽しかったな」みたいな。
浅井:勢いがほしかったので、その想いで作りました。
新鮮なダジャレをリクエスト
コーナー終盤では、浅井がまさかの無茶ぶりをするひと幕があった。浅井:いまツアーでダジャレコーナーがありまして。サッシャさん、なにか新鮮なダジャレを。
サッシャ:新鮮なダジャレですか!? 布団が吹っ飛んだ以外の?
浅井:布団が吹っ飛んだは全然、新鮮じゃないよ(笑)。ちなみにUAは「ティラミスをチラ見する」。
サッシャ:めちゃ面白い。
ノイハウス:それに勝てます?
サッシャ:勝てないね。
浅井:神戸のライブのときにダジャレコーナーがありまして、そのときに「新鮮なダジャレをお願いします」と言ったんですよ。そしたら「豚がぶっ飛んだ」って(笑)。
ノイハウス:新しいのって難しいですね。
サッシャ:わかりました。「浅井健一は音楽聴くなら朝いい健一」……駄目でした。
浅井:2024年の秋にすごいのが出て。「浅井健一と朝意見一致」という。
サッシャ:それだ!
浅井:今回のベスト盤のDVDにその場面が入っております。
サッシャ:またプロモーションが上手! 初回生産限定盤のDVDがありまして、EX THEATER ROPPONGIでのライブの模様が入っております。そちらにそのダジャレのシーンが入っているということです。
浅井健一の最新情報は公式サイトまで。
J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
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2025年6月12日28時59分まで
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月・火・水・木曜9:00-13:00
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