俳優の小澤征悦が、ナビゲーターを務めるJ-WAVEの番組『BMW FREUDE FOR LIFE』(毎週土曜 11:00-11:30)で、日本テレビ系日曜ドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』や全編iPhone 15 Proで撮影された三池崇史監督の映画『ミッドナイト』の裏話を披露した。
同番組は、新しい時代を切り開き駆け抜けていく人物を毎回ゲストに招き、BMWでの車中インタビューを通して、これまでの軌跡や今後の展望に迫るプログラム。24年3月30日の放送回では、普段ナビゲーターとしてゲストの半生を紹介する小澤がスタジオを飛び出し、BMWでゆかりの地を目指す特別編となる。今回は東京都内でお気に入りの桜の名所を巡りつつ、仕事事情について語った。ポッドキャストでも楽しめるが、ここではテキストでその内容を紹介する。
・ポッドキャストページはこちら
小澤:20年ほど前、ここ浜離宮で友人数人と花見をしたことがありました。ちょうど今日と同じくらいすごく気持ちの良い日で。もちろんお酒を持ってきて、みんなで桜の花を見つつ昼過ぎから飲んでいました。このとき一緒にいた友人の一人が、僕よりも年上ながらも、フランクな付き合いをさせてもらっている写真家の飯田安国さんです。彼がこのときに撮ってくれた写真は今も大切に保管していて、とてもいい思い出になっています。たしかその日は夕方に「そろそろ行こう」となったとき、飯田安国さんが「船に乗ろう」と言い出したんです。そこで、浜離宮から出ている水上バスで浅草を訪れ、神谷バーだったかな?飲食店に入って楽しい時間を過ごしたことを覚えています。そんな思い出の浜離宮に来ました。いやぁ、気持ちいいですね。都会にこんな空間があるなんて信じられないですよ。
小澤がロケで訪れた日は、まだ桜が開花する前。残念ながら桃色に染まる満開の桜並木を観賞することは叶わなかったが、その代わりに、一足早く咲き乱れた黄色い花の絨毯に春の訪れを感じたようだ。
小澤:桜もいいんですけど、今、菜の花がたくさん咲いている菜の花畑にきておりまして。黄色が地面一杯に広がっていて、菜の花の絨毯みたいになっています。綺麗ですね。何かの映画で見たことがあるような、ジブリ作品の中に入ってしまったような感覚というか。そんな美しい場所に来ています。すごいね、これ。まっ黄色! しかも僕今日、黄色いライダースジャケットを着ているから溶け込んじゃって大変です(笑)。
続いてやってきたのは、勝鬨橋を間近に望む隅田川沿いの「はとば公園」。小澤が「ほんとは教えたくない穴場の公園」というこの小さな公園の魅力とは。
小澤:「はとば公園」は、一見するとなんてことない普通の可愛らしい公園なんですけど、ある日、ふらふらと歩いていたら、偶然目に留まったんです。ちょうどそのときは桜の見頃。「すごく桜が綺麗な場所だな」と思い、それ以来、ちょくちょくは息抜きに来たりしています。公園からは川沿いに降りられて、隅田川を真横に眺めながら散歩することもできるんです。川沿いを歩いていると、とても水面が穏やかで、ゆったりとした時間が流れるすごく好きな場所なんですよね。
小澤:崩心祷は、今まで僕が演じた役の中でおそらく一番悪いキャラクターで、なんの慈悲もない悪魔のような男です。本作ではいわゆる「正義vs悪」の戦いが描かれているのですが、それよりもちょっと色を付けたいと考え、監督と相談を重ね、現場で試行錯誤しながら役柄を作っていきました。参考にしたのは、映画「ジョーカー」のホアキン・フェニックス。彼が演じたジョーカーには、悪さの中にどこか悲しさがありました。崩心祷に悲しさはないですが、その代わり、狂気を味付けとして足していこうと。そこで崩心祷の悪を表現するために、全体を通して低い声で演じるようにしています。加えて、セリフ終わりに笑ってみたらどうかとも思って。その笑い方も普通のトーンではなく、ものすごく高いトーンで笑うようにしています。そんなふうに、崩心祷の狂気が表現できたらいいなと思い、現在絶賛撮影中でございます。
小澤が出演作品でもう一つ見逃せないのが『ミッドナイト』だ。夜にしか現れないタクシードライバー「ミッドナイト」の活躍を描く、手塚治虫の同名漫画を三池崇史監督が実写化する本作。全編iPhone 15 Proで撮影されたこの実験的映画について、演者である小澤は「とても興味深い仕事と巡り合うことができた」と話す。
小澤:iPhoneで映画撮影をして思ったのは、とにかく機動力が素晴らしいということです。たとえば運転席のアクセルの下にiPhone 15 Proを置いてそこからのアングルから撮るなど、今までカメラが入れなかったような場所から撮影できることに利点を感じました。それに、映像がものすごく綺麗で、撮ろうと思えば誰もが撮れるという一つの証明にもなったかと思います。そんな作品に自分も参加できてうれしかったですね。
ちなみに僕が演じているのは、賀来賢人演じるタクシードライバー「ミッドナイト」と戦う殺し屋。僕の武器について、これが三池監督の素晴らしいところでですね、拳銃は拳銃なんですけど、拳銃を持つ手には可愛らしいパペットタイプのぬいぐるみが装着されている。で、その先から弾が出るという設定になっているんです。自分は殺し屋なので、ものすごく冷酷に真面目に芝居しているんですけど、拳銃を構えただけでシリアスさにコミカルさが加わり、緊張と緩和が一つの画面の中で成立してしまう。怖いんだけど笑っちゃうみたいな。そういう演出を三池さんがしてくれたおかげで、芝居がしやすかったですし、有難かったです。ということで「ミッドナイト」という作品、本当に面白いので、ぜひ見ていただけたらと思います!
同番組は、新しい時代を切り開き駆け抜けていく人物を毎回ゲストに招き、BMWでの車中インタビューを通して、これまでの軌跡や今後の展望に迫るプログラム。24年3月30日の放送回では、普段ナビゲーターとしてゲストの半生を紹介する小澤がスタジオを飛び出し、BMWでゆかりの地を目指す特別編となる。今回は東京都内でお気に入りの桜の名所を巡りつつ、仕事事情について語った。ポッドキャストでも楽しめるが、ここではテキストでその内容を紹介する。
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小澤が「ほんとは教えたくない穴場」の桜の名所とは?
小澤を乗せて走り出した「BMW 523i」。今回目指す桜の名所は2カ所だ。一つ目のスポットは、新橋駅から徒歩12分の距離にある「浜離宮恩賜庭園」。都会のど真ん中に位置するこの美しい庭園に、小澤はどんな思い出があるのだろうか?小澤:20年ほど前、ここ浜離宮で友人数人と花見をしたことがありました。ちょうど今日と同じくらいすごく気持ちの良い日で。もちろんお酒を持ってきて、みんなで桜の花を見つつ昼過ぎから飲んでいました。このとき一緒にいた友人の一人が、僕よりも年上ながらも、フランクな付き合いをさせてもらっている写真家の飯田安国さんです。彼がこのときに撮ってくれた写真は今も大切に保管していて、とてもいい思い出になっています。たしかその日は夕方に「そろそろ行こう」となったとき、飯田安国さんが「船に乗ろう」と言い出したんです。そこで、浜離宮から出ている水上バスで浅草を訪れ、神谷バーだったかな?飲食店に入って楽しい時間を過ごしたことを覚えています。そんな思い出の浜離宮に来ました。いやぁ、気持ちいいですね。都会にこんな空間があるなんて信じられないですよ。
小澤がロケで訪れた日は、まだ桜が開花する前。残念ながら桃色に染まる満開の桜並木を観賞することは叶わなかったが、その代わりに、一足早く咲き乱れた黄色い花の絨毯に春の訪れを感じたようだ。
小澤:桜もいいんですけど、今、菜の花がたくさん咲いている菜の花畑にきておりまして。黄色が地面一杯に広がっていて、菜の花の絨毯みたいになっています。綺麗ですね。何かの映画で見たことがあるような、ジブリ作品の中に入ってしまったような感覚というか。そんな美しい場所に来ています。すごいね、これ。まっ黄色! しかも僕今日、黄色いライダースジャケットを着ているから溶け込んじゃって大変です(笑)。
続いてやってきたのは、勝鬨橋を間近に望む隅田川沿いの「はとば公園」。小澤が「ほんとは教えたくない穴場の公園」というこの小さな公園の魅力とは。
小澤:「はとば公園」は、一見するとなんてことない普通の可愛らしい公園なんですけど、ある日、ふらふらと歩いていたら、偶然目に留まったんです。ちょうどそのときは桜の見頃。「すごく桜が綺麗な場所だな」と思い、それ以来、ちょくちょくは息抜きに来たりしています。公園からは川沿いに降りられて、隅田川を真横に眺めながら散歩することもできるんです。川沿いを歩いていると、とても水面が穏やかで、ゆったりとした時間が流れるすごく好きな場所なんですよね。
『アクマゲーム』ではジョーカーを参考?
ここからは、小澤の出演ドラマと映画の話題へ移っていく。まずは、日本テレビ系日曜ドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』において、主人公・織田照朝(間宮祥太朗)の父親を殺害した悪役・崩心祷(ほうしんいのる)を演じる上での役作りについて語った。小澤:崩心祷は、今まで僕が演じた役の中でおそらく一番悪いキャラクターで、なんの慈悲もない悪魔のような男です。本作ではいわゆる「正義vs悪」の戦いが描かれているのですが、それよりもちょっと色を付けたいと考え、監督と相談を重ね、現場で試行錯誤しながら役柄を作っていきました。参考にしたのは、映画「ジョーカー」のホアキン・フェニックス。彼が演じたジョーカーには、悪さの中にどこか悲しさがありました。崩心祷に悲しさはないですが、その代わり、狂気を味付けとして足していこうと。そこで崩心祷の悪を表現するために、全体を通して低い声で演じるようにしています。加えて、セリフ終わりに笑ってみたらどうかとも思って。その笑い方も普通のトーンではなく、ものすごく高いトーンで笑うようにしています。そんなふうに、崩心祷の狂気が表現できたらいいなと思い、現在絶賛撮影中でございます。
小澤が出演作品でもう一つ見逃せないのが『ミッドナイト』だ。夜にしか現れないタクシードライバー「ミッドナイト」の活躍を描く、手塚治虫の同名漫画を三池崇史監督が実写化する本作。全編iPhone 15 Proで撮影されたこの実験的映画について、演者である小澤は「とても興味深い仕事と巡り合うことができた」と話す。
小澤:iPhoneで映画撮影をして思ったのは、とにかく機動力が素晴らしいということです。たとえば運転席のアクセルの下にiPhone 15 Proを置いてそこからのアングルから撮るなど、今までカメラが入れなかったような場所から撮影できることに利点を感じました。それに、映像がものすごく綺麗で、撮ろうと思えば誰もが撮れるという一つの証明にもなったかと思います。そんな作品に自分も参加できてうれしかったですね。
ちなみに僕が演じているのは、賀来賢人演じるタクシードライバー「ミッドナイト」と戦う殺し屋。僕の武器について、これが三池監督の素晴らしいところでですね、拳銃は拳銃なんですけど、拳銃を持つ手には可愛らしいパペットタイプのぬいぐるみが装着されている。で、その先から弾が出るという設定になっているんです。自分は殺し屋なので、ものすごく冷酷に真面目に芝居しているんですけど、拳銃を構えただけでシリアスさにコミカルさが加わり、緊張と緩和が一つの画面の中で成立してしまう。怖いんだけど笑っちゃうみたいな。そういう演出を三池さんがしてくれたおかげで、芝居がしやすかったですし、有難かったです。ということで「ミッドナイト」という作品、本当に面白いので、ぜひ見ていただけたらと思います!
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