ラジオ局J-WAVE(81.3FM)が選ぶ今聴くべきネクストカマーの最新楽曲「J-WAVE SONAR TRAX」。2023年12月は、全4曲が選出された。
「SONAR TRAX」は、『SONAR MUSIC』(月~木 22:00~24:00)や、番組内コーナー『PIA SONAR’S LAB.』(ナビゲート:櫻井海音)にて過去に「SONAR TRAX」に選出されてきた面々も含め、SONAR TRAXアーティストをはじめ、未来の注目アーティストを毎週1組ピックアップして特集していく。また、各ワイド番組でも毎日オンエアしている。
【前回記事】https://news.j-wave.co.jp/2023/11/content-2513.html
ここでは、12月の「SONAR TRAX」から4曲を紹介しよう。
Furui Rihoは、北海道出身のシンガーソングライターだ。2019年に初のシングル「Rebirth」をリリースして以降、着実に人気を集め、昨年リリースした1stアルバム『Green Light』は、アーティストとしての素質を決定づけた集大成だと言える。今年春に配信した「Super Star」は13の音楽チャートに登場、SUMMER SONIC 2023をはじめとする大型フェスに出演と、めざましい躍進ぶりを見せている。楽曲制作では、作詞作曲、ときに編曲にまで携わると同時に、作曲家/プロデューサーとして他のアーティストに楽曲を提供することもある。
「LOA(ロア)」はFurui Rihoの音楽のルーツであるゴスペルの要素が取り込まれた、爽快なサウンドが印象的だ。タイトルは“Love One Another”、つまり「互いに愛すること」。常に他者と比較し、劣等感や失敗を過剰に心配してしまう今の時代、Furui Rihoは自分の弱さを受け入れることが他者を愛することに繋がると語る。本作は「Super Star」同様、knoakとのタッグによって完成した。
日常の風景を楽曲に落とし込むのに長けたYOLK。今度の新曲「プロムナード」は、「移ろう季節のその中(歌詞より引用)」と心情を綴った作品で、プロデューサーとしてメンバーが敬愛する冨田恵一(冨田ラボ)が参加している。秋から冬にかけて装いが変化する並木道の樹々を意識しながら、そこを歩く「僕」と「君」の「変色する」関係性が歌われている。精巧な詩と、上質なJ-POPサウンドが出会う本作。聴く者を、それがまさに体現する〈プロムナード/散歩道〉へと連れ出すような作品だ。
山本大斗は、今年活動を開始した福岡在住のシンガーソングライター。作詞作曲に加えて編曲、ミキシングまでを一手にこなす。よって、仕上がる精密なアレンジは、それぞれの楽曲内に統一感を与え、聴く者が心酔するほどの充実感へと結実している。また、伸びやかに歌い上げる部分から、力強く歌詞を届ける部分まで、中低域の歌声が持つ表情の豊かさには脱帽する。洋楽から多くの影響を受けた山本大斗は、楽曲制作のスキルと才能を余すところなく活かし、ジャンルレスな楽曲を世に届けている。
4thシングル「ニコラスの喜劇譚」は、12月6日(水)に配信された。前作のデジタルEP「∞」は、過去3曲のシングルと新曲1曲で構成されたEPで、音楽活動の着実な軌跡を示した作品だ。4曲とも違った味わいを持つ一方で、共通する世界観が自然と織り込まれている。前作から間も無くリリースされた本作も、歌い手の文法が抜け目なく施された軽快なクリスマスソングだ。直球な物語のようで、寂しい独白のようにも見える歌詞もまた聴く者を魅了する。冬の到来に合わせて聴かれたい。
Tate McRae(テイト・マクレー)は、カナダ出身のシンガーソングライター/ダンサーである。6歳から始めたダンスで、アメリカのオーディション番組で準優勝を獲得、ジャスティン・ビーバーのツアーにキッズダンサーとして出演と、10代でダンサーとしての成功を重ねていった。そんな中、2017年にオリジナルソング「One Day」をYouTubeに投稿したことを機に、歌手としてのポテンシャルを見出され、2020年にデビューEP『all the things i never said』をリリースするに至った。今後も目が離せない、欧米ティーンの圧倒的な支持を集めるアーティストだ。
今年9月に配信された「greedy」は、本人がTikTokに投稿した動画がきっかけで、リリース前にもかかわらず10万以上の動画に使用された。キャッチーなメロディとテンポに加え、恋愛を仕掛けてくる相手を強気であしらう視点の歌詞がヒットの要因だ。プロデューサーに、ケンドリック・ラマーやポスト・マローンの楽曲を手掛けたジャスパー・ハリスと、ワン・リパブリックのボーカリスト、ライアン・テダーを迎えている。
(文=J-WAVE WACODES 10期 高橋一翔)
「SONAR TRAX」は、『SONAR MUSIC』(月~木 22:00~24:00)や、番組内コーナー『PIA SONAR’S LAB.』(ナビゲート:櫻井海音)にて過去に「SONAR TRAX」に選出されてきた面々も含め、SONAR TRAXアーティストをはじめ、未来の注目アーティストを毎週1組ピックアップして特集していく。また、各ワイド番組でも毎日オンエアしている。
【前回記事】https://news.j-wave.co.jp/2023/11/content-2513.html
ここでは、12月の「SONAR TRAX」から4曲を紹介しよう。
1.Furui Riho「LOA」
Furui Riho - LOA (Official Music Video)
「LOA(ロア)」はFurui Rihoの音楽のルーツであるゴスペルの要素が取り込まれた、爽快なサウンドが印象的だ。タイトルは“Love One Another”、つまり「互いに愛すること」。常に他者と比較し、劣等感や失敗を過剰に心配してしまう今の時代、Furui Rihoは自分の弱さを受け入れることが他者を愛することに繋がると語る。本作は「Super Star」同様、knoakとのタッグによって完成した。
2.YOLK「プロムナード」
YOLK(ヨーク)は、和田怜と向田悠作による音楽グループ。ソフトロックを起点に、ジャズやボサノヴァ、ソウル、AOR、フォーク等、ジャンル横断的な楽曲を制作している。メンバーの自宅でレコーディングからミキシング、マスタリングを行うため、楽曲は暖かみのある宅録ならではのサウンドに仕上がっている。メンバーチェンジを経て、今年12月から現体制での新たなスタートを切る。日常の風景を楽曲に落とし込むのに長けたYOLK。今度の新曲「プロムナード」は、「移ろう季節のその中(歌詞より引用)」と心情を綴った作品で、プロデューサーとしてメンバーが敬愛する冨田恵一(冨田ラボ)が参加している。秋から冬にかけて装いが変化する並木道の樹々を意識しながら、そこを歩く「僕」と「君」の「変色する」関係性が歌われている。精巧な詩と、上質なJ-POPサウンドが出会う本作。聴く者を、それがまさに体現する〈プロムナード/散歩道〉へと連れ出すような作品だ。
3.山本大斗「ニコラスの喜劇譚」
ニコラスの喜劇譚
4thシングル「ニコラスの喜劇譚」は、12月6日(水)に配信された。前作のデジタルEP「∞」は、過去3曲のシングルと新曲1曲で構成されたEPで、音楽活動の着実な軌跡を示した作品だ。4曲とも違った味わいを持つ一方で、共通する世界観が自然と織り込まれている。前作から間も無くリリースされた本作も、歌い手の文法が抜け目なく施された軽快なクリスマスソングだ。直球な物語のようで、寂しい独白のようにも見える歌詞もまた聴く者を魅了する。冬の到来に合わせて聴かれたい。
4.Tate McRae「greedy」
Tate McRae - greedy (Official Video)
今年9月に配信された「greedy」は、本人がTikTokに投稿した動画がきっかけで、リリース前にもかかわらず10万以上の動画に使用された。キャッチーなメロディとテンポに加え、恋愛を仕掛けてくる相手を強気であしらう視点の歌詞がヒットの要因だ。プロデューサーに、ケンドリック・ラマーやポスト・マローンの楽曲を手掛けたジャスパー・ハリスと、ワン・リパブリックのボーカリスト、ライアン・テダーを迎えている。
(文=J-WAVE WACODES 10期 高橋一翔)
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