松任谷由実は、人生で大切なことを教えてくれる─「スナックJUJU」のママが愛を語る

JUJUに似ていると噂の「スナックJUJU」のママが、松任谷由実への思い入れなど音楽ルーツを語った。

このトークが繰り広げられたのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談議を繰り広げる番組だ。オンエアは11月25日(土)。

この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。ママはジャーキーと斎藤製菓「沖縄限定 島とうがらしマヨ プレッツェル」を持参し、ビールとともに楽しんだ。

カラオケ経験がなかったら今の私はいなかった

歌謡曲カバーアルバム『スナックJUJU ~夜のRequest~ 「帰ってきたママ」』が、現在発売中だ。そんな中、「スナックJUJU」のママが登場。

クリス:まずはじめに、ママさんはスナックでお勤めなんですよね?

ママ:そうです、自分のスナックをやらせていただいてます……ここから聴いた人は誰だろうって話ですよね(笑)。

クリス:大丈夫だと思います、その笑い声が浸透していると思いますので(笑)。

クリスは「初めてスナックに行ったのを覚えてます?」と質問した。

ママ:初めてを覚えてないくらい、(スナックは)日常に馴染んでいる光景だったんですよ。歌ったり踊ったりが大好きな一族で。母方のきょうだいがそういう一族なんですよ。とにかく音楽が大好きだし、みんな歌ったり踊ったりが大好きで、ちまたにカラオケが出回って、スナックにカラオケがあるようになってから、きっとみんなのスナック熱が過熱して、そこで大人たちは大人たちで盛り上がってるというのが常だったので。

クリス:いい空間だな。

ママ:私は子どもながらに、大人たちがそういう空間にいるのが普通の光景で。

クリス:幼少期のスナックってどんな記憶があります?

ママ:とにかく私が育った環境って、大人たちが昼間からみんなで集まっていろんな話をしているんですけど、子どもに聞かせちゃいけない話はない大人たちだったんですよ。普通だったら「ちょっと子どもの前では……」って言うはずなのに、そんなの全然ないおおっぴらな人たちで。苦い顔をしていたことが多かったにもかかわらず、夜になってスナックに行くとめちゃくちゃ楽しそうなんですよ。昼間あんなに苦い顔してたのに、みんなここではすごい笑顔でとにかく楽しそうだなって。さらに大人が歌ってる歌謡曲はすごくうっとりするなっていうのを子どもながらに思っていました。

クリス:いくつくらいから人前で歌い始めたんですか。

ママ:小学校に上がる前ですね。

クリス:そのときからうまかったんですか。

ママ:歌うまいんじゃないの、って言われたりしてましたね(笑)。

クリス:歌を褒められたことが今に繋がっているというか。

ママ:とにかくスナックでのカラオケ体験が(大きかった)。音楽の授業とか幼稚園とかでお歌の時間とかでみんなで歌うのも楽しいけど、マイクを通してカラオケならではのエコーのかかった声が大音響で流れるのが、カラオケとかスナックの醍醐味だったし、それを経験しなかったら私(ママ)もJUJUもいなかったと思います。

クリス:その頃にお得意の歌は?

ママ:今になって思うとモノマネをするのが好きだったんです。大人たちのモノマネをするのが好きだったから、大人っぽい曲を大人のマネをして歌うのが好きというか得意で。テレサ・テンさんの『つぐない』とかを情感たっぷりに歌うのが得意な子どもでした。酸いも甘いもかみ分けた大人が歌ってこその『つぐない』を、一桁の歳の私が何も知らないのに歌ってたんですよ。それを聴いた大人たちが「つぐなったこともないくせに」って鼻白んでましたね(笑)。

ユーミンを聴かないときはない

ママが初めて行ったコンサートは、松任谷由実だったという。

ママ:そのあとに姉の影響で聴き始めたレベッカとかバービーボーイズもすごくハマってました。

クリス:結構、ジャパニーズロック、女子ロックが大好きだったんですね。

ママ:そうですね。レベッカはNOKKOさんの存在感と、明るい曲の中にもすごく切ないコード感があったりして。バービーボーイズも然りだと思うんですけど、ただただ楽しいだけのメジャーコードでいくのかと思ったら絶対キュンってくるコードが入っていたりとか。バービーボーイズもレベッカもユーミンも、声に特徴のある方が私は好きみたいで。バービーボーイズのKONTAさんも杏子さんも、NOKKOさんもそうだし、声とコード感すべてにやられてました。コンサートに行きたいなって思ってたけど、私がコンサートに1人で行けるような年齢になる頃には、もう2組とも活動休止されていて叶わなかったんですけど。

JUJUは昨年、松任谷由実・松任谷正隆のWプロデュースで作り上げたカバーアルバム『ユーミンをめぐる物語』をリリースした。クリスはママに、「ライブが、あまりにも強烈だったことがずっとJUJUさんの中に生きてたんですかね」と話題を振る。

ママ:ユーミンとJUJUは切っても切れない感じだし、とにかく「人生の教科書」ってユーミンのことを言ってるんです。地元は本当に何もない田舎なので、ユーミンの曲を聴くと都会の夜景が見れたりとか、行ったことがない場所とか見たこともない景色を見せてくれて。人としてだったり恋愛においてとか何でもだけど、とにかく大切なことを教えてくれるからユーミンは大好き。初めてユーミンと出会ったときから今もですけど、ユーミンを聴かないときがないっていう。ユーミンさん、正隆さんにプロデュースをしていただきたいって思っていても口に出せないし。でもユーミンだけのアルバムを作るんだとしたら絶対におふたりにお力添えをいただきたい、おふたりと一緒に何かができたらって思っていて。それで意を決してお願いに行ったらおふたりが快諾してくださいました。

東京ドームがスナックに?

歌謡曲カバーアルバム『スナックJUJU ~夜のRequest~ 「帰ってきたママ」』は、2016年に続く第2弾。『あゝ無情』『異邦人』『飾りじゃないのよ 涙は』などの歌謡曲カバーが全15曲収録されている。

【JUJU 11.1発売】最新作「スナックJUJU ~夜のRequest~ 『帰ってきたママ』」全曲ダイジェストムービー

クリス:これはどのようにして選曲されたんですか。

ママ:2枚目になるんですけど、1枚目のときにはスナックのことはスナックの方に聞くのがいちばんだということで、全日本スナック連盟にご尽力いたただいて、全国にあまたあるスナックのママに「JUJUがお店に来たら何を歌わせますか?」っていうリクエストをしていただいたんです。今回は、JUJUの20周年イヤー突入を前祝いしたいと思って、「47都道府県いろんなスナックで開店させていただくにあたってママが6年ぶりにお店を開きます。ママにリクエストをください」と、リクエストしていただいた中から選んだ曲を歌いました。

JUJU 『あゝ無情』 Music Video

2024年2月17日(土)には、JUJU初の東京ドーム公演「ソニー銀行 presents ジュジュ苑スーパーライブ スナックJUJU 東京ドーム店 ~ママがJUJU 20周年を盛大にお祝い!! 一夜限りの大人の歌謡祭~」も開催する。

ママ:47都道府県のホールでやらせていただいているうちに、むくむくと「最後にドンとやりたい」っていうのがありまして、前回のスナックのときから6年の時間を経て、今回またみなさんの前で私(ママ)が歌わせていただいていたんですけど。JUJUの20周年イヤーが突入していて、20周年イヤーの活動をする前にドンとお祝いして。ママはそこから10年近く出てこないので。

クリス:ママ、どこか行っちゃうんですね。水道橋の大型店・東京ドームでやられるわけですが、お酒は飲めるんですか。

ママ:お酒は飲めると思いますよ。だって東京ドームですもの。ビールガールだっているんじゃないですか……いるといいなって思っています。

クリス:以前、スナックJUJUはいろんな方とデュエットされていると伺っているんですが、お客さんとデュエットしたりするんですか。

ママ:します。今回の47都道府県でも応募方式にしてたんですよ。

クリス:これは目玉ですね。その他にも豪華ゲストもご来店予定で、小田和正さん、鈴木雅之さん、NOKKOさんが登場するそうですね。

ママ:鈴木雅之さんは6年前のお店にも来てくださっていて。でも小田和正さんとNOKKOさんは、スナックに初めて来てくださいます。

チケットなどの情報は、公式サイトまで。

番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。

・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html

『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週土曜18時から。
radikoで聴く
2023年12月2日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
SAPPORO BEER OTOAJITO
毎週土曜
18:00-18:54

関連記事