シンガーソングライターのJUJUが、自身の近況や、ニューアルバムに込めた思いを語った。
JUJUが登場したのは、3月7日(金)放送のJ-WAVE『ALL GOOD FRIDAY』(ナビゲーター:LiLiCo、稲葉 友)のゲストコーナーだ。
JUJU:なんと私、『相葉マナブ』(テレビ朝日系)に5回も出られるようになりました!
LiLiCo:お~、すごい!
稲葉:めちゃめちゃ出ている!
JUJU:本当に大好きな番組でずっと観ていて、とある年末の特番で相葉さんが司会をなさっているときに、「毎週観てます!」と言ったら放送上で相葉さんがおっしゃって、それがきっかけでゲストに呼んでいただくようになりました。そこからほぼ年1回のペースで出させていただいています。
稲葉:JUJUさんが相葉さんにお伝えしていなければ、JUJUさんを『相葉マナブ』に……というのは、なかなかね。
LiLiCo:そうよ、「キャスティングしても来てくれるのかな?」と、ちょっと思ってしまうね。
JUJU:自然薯やごぼうを掘ったりして、唯一、畑に呼んでいただけるので。私、『相葉マナブ』のために、毎シーズン、喜々としていろいろなところから出る長靴をチェックするんですよ。
LiLiCo:いま、いろいろいいのがあるよね!
JUJU:いろいろなお店から「入荷しました」って連絡がきたりして。
稲葉:なるほど。長靴の仲介業者さんみたいになっているんだ(笑)。
LiLiCo:でも、JUJUさんのイメージは12センチのピンヒールよ! 畑に行って、ピンヒールで穴開けてそこに種を植えてほしいくらいな気持ちになる。
JUJU:それはちょっとできそうですね。私、自分で畑をやるときはやってみます(笑)。
LiLiCo:けっこう時間が空きましたね。
JUJU:7年ぶりと聞いて、「7年も経ったのか~!」という気持ちです。でも、世の中的にもいろいろなことがあって、その都度「自分のアルバムを出すよりも、もしかしたらこっちのほうがみなさんと楽しめることがあるんじゃないか」というのを模索しているうちに、気づいたら7年経っていました。
番組では、タイトルトラックの『The Water』をオンエアした。
同曲を聴いたLiLiCoは、「いままでと歌い方や声の出し方が変わった」と感じたと話す。これについてJUJUは、次のように説明する。
JUJU:私たち人間って、そもそも7割ぐらい水でできているし、産まれる前も水のなかにいて、産まれてからはいろいろな水を経験しながら生きますよね。いい涙や汗もあるし、悔しい涙があってうれしい涙があって、気持ちのいい汗があったりもするけど冷や汗があったり脂汗があったり、いろいろな水分を自分から出しているから、ただの「Water」じゃなくて「The Water」。人はいろいろな「その水(The Water)」と対峙しながら、どんどん大人になっていくというのを考えながら作ったアルバムだったんです。今回は全15曲で、本当にいろいろな水分に焦点を当てた1曲1曲が詰まっているのですが、日々のなかでその都度、悲しんだり喜んだりという揺れはあるけど「自分のことを軽やかに運んでいきたい」という気持ちがあったので、それが全面に出たから歌い方を変えたように聴こえるのかもしれません。でも、アルバムのなかには、「JUJUさんって、こんな歌い方の人ですよね」という曲もあるし、いままででいちばんいろいろな歌い方をしたアルバムでした。
稲葉:そうなんだ!
LiLiCo:いろいろな世界に連れて行かれるから。最初に流したときに(稲葉と)ふたりで「曲入れ替わりました?」って言ったもんね(笑)。
JUJU:演技でも、セリフの一つひとつでいろいろあるじゃないですか。このアルバムは1曲1曲、歌い方をすごく模索しながらの興味深いレコーディングでした。
LiLiCo:すごい。そうすると、いままでのほかのアルバムよりもけっこう時間をかけて作った?
JUJU:いや、本レコーディング自体は早かったです。ただ「この曲を作ろう」とか、「こっちの方向で、こういう曲にしよう」というところは、時間をかけました。本当はこのアルバムに副音声を入れたかったんです。
稲葉:面白い!
LiLiCo:やりましょうよ~!
稲葉:ライブはありますし、映画やドラマ、演劇の映像などでもけっこう副音声があったりしますけど、音楽作品では聞いたことないです。
JUJU:作りながら、私的なサブストーリーを考えたけど、でもやっぱりこれは聴いてくださるみなさんそれぞれのサブストーリーを作ってくださるといいなと思って。私はいつも「歌っているのは私だけど、聴いてくださったみなさんが歌っている感覚になっていただけたら」と思いながらレコーディングをしているので、みなさんそれぞれの副音声で楽しんでいただけたらなと思います。
JUJU:平井さんは、私の人生のなかで上位3人に入る「偶然どこかで必ず出会う方」で、道を歩いていたら向こうから来るとか、スーパーにいたら平井さんがいらっしゃるとか、犬の散歩をしていたら「あ、平井さん」とか、本当にお会いする頻度が高くて、仲よくしていただくようにもなりました。前にアルバムで『かわいそうだよね』という曲を書いてくださったのですが、初めて一緒に飲んだときに「JUJUって、こんなやさぐれてるの?」と(笑)。「こんなやさぐれてる人だって誰も思っていないし、やさぐれてる曲を歌ったほうがいいよ」と言われたものの、なかなかやさぐれてる曲を求められることもないので、平井さんが「いつか書いてみるね」って言って書いてくださったのが、『かわいそうだよね』という曲でした。そこからお食事をご一緒してくださったり、ライブを観に来てくださったりという機会が増えて、2022年の『ユーミンをめぐる物語』というアルバムのツアー最終日に平井さんが観にいらしていて、そのときに『TYPHOON』という曲を歌っている私を見ながら何かひらめくものがあって、そこからつながって作ってくださったのが、この『ぐらぐら』という曲です。
このエピソードを聞いたLiLiCoと稲葉は感心した様子。JUJUはさらに、次のように続ける。
JUJU:話が戻りますが、(平井が)「曲書いたから聴いて!」と言ってくださって、『ぐらぐら』が送られてきたのが、前々回の『相葉マナブ』のロケの帰りだったんですよ。
LiLiCo:そこまで戻ったのか!
JUJU:あはは(笑)!
稲葉:何か、つながったぞ(笑)。
JUJU:けっこう前だったのですが、「いいタイミングで使ってね」と言ってくださって、いいタイミングをずっと探っていました。その頃はまだアルバムを出すという話すらなかったのですが、2曲いただいていたなかから、今回は『ぐらぐら』を選ばせていただきました。平井さんが「アレンジは(松任谷)正隆さんにお願いしたい」とおっしゃっていたのでお願いしたら、正隆さんもご快諾くださいました。平井さんは、この曲を書きながら思い描いたぐらぐらする場所があって、正隆さんは「JUJUがどこで酔っぱらいながらぐらぐらしているんだろう」と思いながらアレンジしてくださって、私は私で「最後にぐらぐらしてたときには、ここでこんなことをしていたな」みたいなことを考えて、3人が3人、いろいろなぐらぐらを思いながら作ったのがこの曲です。
5月17日(土)からは、多くの思いが詰まったアルバム『The Water』を引っ提げた全国ツアー「JUJU HALL TOUR 2025『The Water』」が開催される。
東京では、6月25日(水)、26日(木)にNHKホール、そしてツアーファイナルとなる10月9日(木)、10日(金)に東京国際フォーラム ホールAで公演を予定している。
JUJU:ありがたいことにツアーは毎年やらせていただいているのですが、ひさしぶりのオリジナルアルバムのツアーなので、スーパーコンセプチュアルですし、『The Water』というアルバムをみなさんと一緒に深く深くたどるライブにしたいなというのもあります。みなさんも私も、いろいろな水分を経験しながらきたということがたくさん感じられて、一緒に涙が出るほど笑うようなことも、ちょっとうるっとくることもあったらいいなと思うし、とにかく“その水”“あの水”をたくさん感じる時間を作りたいなと思っています。
ツアースケジュールやチケットに関する情報は、JUJUのオフィシャルサイトまで。
LiLiCoと稲葉がお届けする『ALL GOOD FRIDAY』の放送は毎週金曜の11時30分から。
JUJUが登場したのは、3月7日(金)放送のJ-WAVE『ALL GOOD FRIDAY』(ナビゲーター:LiLiCo、稲葉 友)のゲストコーナーだ。
『ALL GOOD FRIDAY』に7年ぶりの“生”JUJU登場!
『ALL GOOD FRIDAY』には2018年8月のゲストコーナーに出演して以来、スタジオへの登場は7年ぶりとなるJUJU。LiLiCoはまず、「この7年のあいだに起きた、忘れられない出来事」について、JUJUに質問した。JUJU:なんと私、『相葉マナブ』(テレビ朝日系)に5回も出られるようになりました!
LiLiCo:お~、すごい!
稲葉:めちゃめちゃ出ている!
JUJU:本当に大好きな番組でずっと観ていて、とある年末の特番で相葉さんが司会をなさっているときに、「毎週観てます!」と言ったら放送上で相葉さんがおっしゃって、それがきっかけでゲストに呼んでいただくようになりました。そこからほぼ年1回のペースで出させていただいています。
稲葉:JUJUさんが相葉さんにお伝えしていなければ、JUJUさんを『相葉マナブ』に……というのは、なかなかね。
LiLiCo:そうよ、「キャスティングしても来てくれるのかな?」と、ちょっと思ってしまうね。
JUJU:自然薯やごぼうを掘ったりして、唯一、畑に呼んでいただけるので。私、『相葉マナブ』のために、毎シーズン、喜々としていろいろなところから出る長靴をチェックするんですよ。
LiLiCo:いま、いろいろいいのがあるよね!
JUJU:いろいろなお店から「入荷しました」って連絡がきたりして。
稲葉:なるほど。長靴の仲介業者さんみたいになっているんだ(笑)。
LiLiCo:でも、JUJUさんのイメージは12センチのピンヒールよ! 畑に行って、ピンヒールで穴開けてそこに種を植えてほしいくらいな気持ちになる。
JUJU:それはちょっとできそうですね。私、自分で畑をやるときはやってみます(笑)。
ニューアルバムは「いままででいちばんいろんな歌い方をした」
JUJUは3月5日(水)に7年ぶり、8枚目となるアルバム『The Water』をリリースした。LiLiCo:けっこう時間が空きましたね。
JUJU:7年ぶりと聞いて、「7年も経ったのか~!」という気持ちです。でも、世の中的にもいろいろなことがあって、その都度「自分のアルバムを出すよりも、もしかしたらこっちのほうがみなさんと楽しめることがあるんじゃないか」というのを模索しているうちに、気づいたら7年経っていました。
番組では、タイトルトラックの『The Water』をオンエアした。
JUJU 「The Water」 Music Video
JUJU:私たち人間って、そもそも7割ぐらい水でできているし、産まれる前も水のなかにいて、産まれてからはいろいろな水を経験しながら生きますよね。いい涙や汗もあるし、悔しい涙があってうれしい涙があって、気持ちのいい汗があったりもするけど冷や汗があったり脂汗があったり、いろいろな水分を自分から出しているから、ただの「Water」じゃなくて「The Water」。人はいろいろな「その水(The Water)」と対峙しながら、どんどん大人になっていくというのを考えながら作ったアルバムだったんです。今回は全15曲で、本当にいろいろな水分に焦点を当てた1曲1曲が詰まっているのですが、日々のなかでその都度、悲しんだり喜んだりという揺れはあるけど「自分のことを軽やかに運んでいきたい」という気持ちがあったので、それが全面に出たから歌い方を変えたように聴こえるのかもしれません。でも、アルバムのなかには、「JUJUさんって、こんな歌い方の人ですよね」という曲もあるし、いままででいちばんいろいろな歌い方をしたアルバムでした。
稲葉:そうなんだ!
LiLiCo:いろいろな世界に連れて行かれるから。最初に流したときに(稲葉と)ふたりで「曲入れ替わりました?」って言ったもんね(笑)。
JUJU:演技でも、セリフの一つひとつでいろいろあるじゃないですか。このアルバムは1曲1曲、歌い方をすごく模索しながらの興味深いレコーディングでした。
LiLiCo:すごい。そうすると、いままでのほかのアルバムよりもけっこう時間をかけて作った?
JUJU:いや、本レコーディング自体は早かったです。ただ「この曲を作ろう」とか、「こっちの方向で、こういう曲にしよう」というところは、時間をかけました。本当はこのアルバムに副音声を入れたかったんです。
稲葉:面白い!
LiLiCo:やりましょうよ~!
稲葉:ライブはありますし、映画やドラマ、演劇の映像などでもけっこう副音声があったりしますけど、音楽作品では聞いたことないです。
JUJU:作りながら、私的なサブストーリーを考えたけど、でもやっぱりこれは聴いてくださるみなさんそれぞれのサブストーリーを作ってくださるといいなと思って。私はいつも「歌っているのは私だけど、聴いてくださったみなさんが歌っている感覚になっていただけたら」と思いながらレコーディングをしているので、みなさんそれぞれの副音声で楽しんでいただけたらなと思います。
楽曲提供をした平井 堅との意外な関係
アルバム6曲目の『ぐらぐら』は、作詞・作曲が平井 堅、アレンジが松任谷正隆のタッグで制作された楽曲だ。稲葉はJUJUに、共作に至った経緯を尋ねた。JUJU:平井さんは、私の人生のなかで上位3人に入る「偶然どこかで必ず出会う方」で、道を歩いていたら向こうから来るとか、スーパーにいたら平井さんがいらっしゃるとか、犬の散歩をしていたら「あ、平井さん」とか、本当にお会いする頻度が高くて、仲よくしていただくようにもなりました。前にアルバムで『かわいそうだよね』という曲を書いてくださったのですが、初めて一緒に飲んだときに「JUJUって、こんなやさぐれてるの?」と(笑)。「こんなやさぐれてる人だって誰も思っていないし、やさぐれてる曲を歌ったほうがいいよ」と言われたものの、なかなかやさぐれてる曲を求められることもないので、平井さんが「いつか書いてみるね」って言って書いてくださったのが、『かわいそうだよね』という曲でした。そこからお食事をご一緒してくださったり、ライブを観に来てくださったりという機会が増えて、2022年の『ユーミンをめぐる物語』というアルバムのツアー最終日に平井さんが観にいらしていて、そのときに『TYPHOON』という曲を歌っている私を見ながら何かひらめくものがあって、そこからつながって作ってくださったのが、この『ぐらぐら』という曲です。
このエピソードを聞いたLiLiCoと稲葉は感心した様子。JUJUはさらに、次のように続ける。
JUJU:話が戻りますが、(平井が)「曲書いたから聴いて!」と言ってくださって、『ぐらぐら』が送られてきたのが、前々回の『相葉マナブ』のロケの帰りだったんですよ。
LiLiCo:そこまで戻ったのか!
JUJU:あはは(笑)!
稲葉:何か、つながったぞ(笑)。
JUJU:けっこう前だったのですが、「いいタイミングで使ってね」と言ってくださって、いいタイミングをずっと探っていました。その頃はまだアルバムを出すという話すらなかったのですが、2曲いただいていたなかから、今回は『ぐらぐら』を選ばせていただきました。平井さんが「アレンジは(松任谷)正隆さんにお願いしたい」とおっしゃっていたのでお願いしたら、正隆さんもご快諾くださいました。平井さんは、この曲を書きながら思い描いたぐらぐらする場所があって、正隆さんは「JUJUがどこで酔っぱらいながらぐらぐらしているんだろう」と思いながらアレンジしてくださって、私は私で「最後にぐらぐらしてたときには、ここでこんなことをしていたな」みたいなことを考えて、3人が3人、いろいろなぐらぐらを思いながら作ったのがこの曲です。
5月17日(土)からは、多くの思いが詰まったアルバム『The Water』を引っ提げた全国ツアー「JUJU HALL TOUR 2025『The Water』」が開催される。
東京では、6月25日(水)、26日(木)にNHKホール、そしてツアーファイナルとなる10月9日(木)、10日(金)に東京国際フォーラム ホールAで公演を予定している。
JUJU:ありがたいことにツアーは毎年やらせていただいているのですが、ひさしぶりのオリジナルアルバムのツアーなので、スーパーコンセプチュアルですし、『The Water』というアルバムをみなさんと一緒に深く深くたどるライブにしたいなというのもあります。みなさんも私も、いろいろな水分を経験しながらきたということがたくさん感じられて、一緒に涙が出るほど笑うようなことも、ちょっとうるっとくることもあったらいいなと思うし、とにかく“その水”“あの水”をたくさん感じる時間を作りたいなと思っています。
ツアースケジュールやチケットに関する情報は、JUJUのオフィシャルサイトまで。
LiLiCoと稲葉がお届けする『ALL GOOD FRIDAY』の放送は毎週金曜の11時30分から。
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2025年3月14日28時59分まで
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番組情報
- ALL GOOD FRIDAY
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金曜11:30-16:00