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サカナクション・草刈愛美が「音楽と子育ての両立」に悩んだ際に印象的だった言葉は?

サカナクション・草刈愛美が「音楽と子育ての両立」に悩んだ際に印象的だった言葉は?

サカナクションのベーシストである草刈愛美が、コロナ禍に聴いた曲や音楽業と子育ての両立の難しさ、新作について語った。

草刈が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談議を繰り広げる番組だ。オンエアは10月7日(金)。

この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。草刈はビネガーのきいた「KENT CRISPS」のポテトチップスを持参し、ビールとともに楽しんだ。

懐かしい気持ちがよみがえった今年の夏フェス

草刈は今年、お客さんとして夏フェスを楽しんだという。

草刈:フジロックも行きましたし、サマソニの前夜祭も行きました。

クリス:ずっとステージに立っていた側でしたが、お客さんとして参加するフェスはどうでしたか。

草刈:楽しかったですし、あそこでまたやりたいってすごく思いました。いつかやってやるっていうすごく懐かしい気持ちでしたね。イチからだんだん大きいステージになっていったのをすごく思い出して。

クリス:コロナ禍でライブとかができない時期は他のアーティストを聴いたりされました?

草刈:しました。パンデミック前に『キャッツ』の映画が公開になって。私は小学生のときに(ミュージカル版の)『キャッツ』を観て感銘を受けて音楽を好きになっていったってこともあるので、映画を楽しみにして観てたんですけど、その映画のメインになっている曲がもともとのアンドリュー・ロイド・ウェバーの曲ではなくて、テイラー・スウィフトが書いた曲で、それがすごく好きだったんですよ。オリジナルのアンサーソングみたいなところで。もともとの曲もすごく好きで、その曲を受けて作られた曲がすごく刺さっちゃって

テイラー・スウィフト『Beautiful Ghosts – From The Motion Picture Soundtrack“Cats”』

草刈:それまでテイラー・スウィフトをそんなにグッとは聴いてなかったんですけど、パンデミックの途中で『フォークロア』ってアルバムを出されて。すごく内省的なピアノ曲で心の中を歌ったようなものが出ていて、それがすごく穏やかな心にしてくれたのが1つありますね。ピアニストのブラッド・メルドーもパンデミックに際して書いてる曲(アルバム『Suite: April 2020』)をすぐに出されてて。ミュージシャンはみんなではないですけど、できる方は世の中のことをちゃんと昇華して音楽に変えてるんだなって、この時期は。みんな同じときに生きて作っているんだなってすごく感じたんですよね。

ブラッド・メルドー『V.remembering before all this』

「グルーヴィー・ママ」になればいいんだ

草刈は2015年に第1子を出産。草刈はその翌年に出演した「J-WAVE SAISON CARD TOKIO HOT 100 FESTIVAL」のステージで、クリスにかけられた忘れられない一言を明かした。

草刈:「グルーヴィー・ママ」ってクリスさんが言ってくれて。

クリス:そうそう。

草刈:その言葉がすごく残ってて。その頃、子どもを産んで3カ月後に戻ってから「順風満帆だ」っておっしゃってくださいましたけど、自分の中ではずっと葛藤が続いてて。(母親とミュージシャンとの)バランスが取れなくて、どうやってバランスを取っていいかすごく迷いながら、でもクリスさんが「グルーヴィー・ママ」って言ってくれたから、たぶん「グルーヴィー・ママ」になればいいんだなって思って(笑)。ベースをきちんとグルーヴさせてママもやっているのが私なのかなって。ときどきそれを思い出してました。

クリス:いまもママとしてグルーヴしてるんですね。ママもグルーヴしないとできないですからね。ママ業もリズム大事ですよね。

草刈:大事ですよね。ずっと弾いてちゃダメなんですよ。ちゃんと、引かないと続かないですよね。そのバランスが今も取れてるかわからないですけど(笑)。

「音楽業とママ業をどういう風に両立してる?」と質問された草刈は「どっちも完璧にしないって途中から思うようにした」と答えた。

草刈:本当に崩れかけたりしながら浮き沈みしながらだったんですけど。

クリス:今、お子さんはいくつ?

草刈:8歳になりますね。

クリス:やっぱり音楽はお好きなんですか。

草刈:どうなんでしょうね。音楽は強制していないので。家ですごく音楽を聴くってわけではないですけど、車に乗ると他にアクティビティがないので音楽を聴いたりとかラジオを聴くようになって、J-WAVEを要求されますね(笑)。ジングルとかを覚えて口ずさんでるとか。

クリス:お子さんとライブとか行かれたりするんですか。

草刈:家に1人で置いておくわけにはいかないので、どうしても観たいから一緒についてきてってお願いをするときもあります。今年はフジロックについてきてもらいました。

クリス:何を観たんですか。

草刈:ノー・ウォーリーズがどうしても観たかったので。

クリス:僕も観ましたよ。

草刈:カッコよかったですよね。カリスマティクなステージでした。

ノー・ウォーリーズ『Link Up』

セルフアレンジ&リミックスアルバムへの想い

草刈は今年4年ぶりとなる「THE BASS DAY LIVE 2023」に出演。11月10日(金)、11日(土)に東京・Spotify O-EASTで開催される。草刈の出演は10日。

クリス:4つの「1」を4本の弦に見立てて「11月11月はベースの日」と亀田誠治さんが言い始めたらしいと。その後、2014年に亀田誠治さんが記念日登録しました。今年のライブは2日間で、草刈さんの出演日は他に、武田祐介(RADWIMPS)さん、須長和広さん、井上 幹(WONK)さん、秋田ゴールドマン(SOIL&”PIMP”SESSIONS)さんなど、そうそうたるメンバーですよね。

草刈:どうしましょう。観るのが楽しみですね。

クリス:草刈さんのステージはDJとボーカルにYonYonさん、ドラムにmabanua(Ovall)さんを迎えて共演するそうですが、なんとなく構想はできてる?

草刈:2人と打ち合わせをさせていただいて、今準備してるところですね。私としては2人とできるのがうれしいので、2人が楽しく2人のいいところをみなさんに見せられれば、私はうしろで弾いてますってくらいです(笑)。

そして、サカナクションは9月にセルフアレンジ&リミックスアルバム『懐かしい月は新しい月 Vol.2 ~Rearrange & Remix works~』をリリースした。

サカナクション / 懐かしい月は新しい月 2023 -teaser movie vol.2-

クリス:自分たちの過去の曲を再構築するってどんな感覚ですか。

草刈:メロディーと歌詞がある状態で、現在の感覚でこのメロディーと歌詞だったとして自分たちはどういうアレンジをするかなっていう風に考えて作れるので、すごく楽しかったです。今までは「ライブで盛り上げないと」とか、たくさんの人に聴かれるようにするにはどうしたらいいかとか、そういうところが念頭にありつつ作っていたところもありますが、それこそパンデミックを経て、どういう音楽を自分たちは作りたかったのかなっていうところも経て、現在どういうアレンジを新しく作るかっていうところで取り組めたので。前のほうが好きだったっていう人ももちろんいると思いますし、作り変えて新しいかたちにすることが本当に求められてるのかなって思いがなくもないんですけど。私たちはニューリリースをしてないので、新しいのがないから古い曲をリアレンジして出してるのかって思う方もいらっしゃるかもしれませんけど。

クリス:いないんじゃないですか(笑)。

草刈:でもそうではなくて、表現として心から音楽を作ってるんだよっていうところが伝わるといいなって思いながら、このアルバムを作ったつもりではあります。

クリス:まさしく選曲とかもピンポイントしてると思います。

草刈:よかったです。

サカナクションの最新情報は、公式サイトまで。

番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。

・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html

『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。

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2023年10月13日28時59分まで

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番組情報
SAPPORO BEER OTOAJITO
毎週金曜
23:00-23:30