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今年のフジロックにも出演した優河、人生を変えた「ギターを弾く女の子」との出会い

今年のフジロックにも出演した優河、人生を変えた「ギターを弾く女の子」との出会い

シンガーソングライターの優河が、初めて買ったCDや歌を歌うきっかけ、最近注目のアーティストを語った。

優河が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが2週にわたって音楽談議を繰り広げる番組だ。オンエアは9月22日(金)。

優河は8月に配信シングル『遠い朝』を配信リリースした。

この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。優河は自宅の近くにあるアジアンレストランの「枝豆のにんにく炒め」を持参し、ビールとともに楽しんだ。

映画『もののけ姫』のテーマ曲に感動

まず、クリスは優河の音楽ヒストリーを紐解くことに。1992年生まれの優河が最初に買ったCDは映画『もののけ姫』のテーマ曲、米良美一が歌う『もののけ姫』のシングルCDだったという。



優河:たぶんこれがいちばん記憶にあるので、5歳くらいのときに買ったものだと思うんですけど、米良さんの声に幼いながらにすごく感動した覚えがあって家で練習していました。

クリス:小さい頃だと歌えちゃうのかな。

優河:意味はわからないけど、結構歌えてた気がします。すごく好きな曲でした。

クリス:いい意味での幼さというか無垢な感じがすごくしますよね。小さい子は歌えちゃうんじゃないかって。

優河:確かに。今は歌えないですね。

クリス:おうちはいつも音楽が流れている家だったんですか。

優河:そういうわけではなかったと思います。父親がビートルズとか流してたと思うんですけど、そんなに記憶としてはなくて。だから『ポケモンかけるかな?』とか(聴いてましたね)。

クリス:(『もののけ姫』と『ポケモンかけるかな?』だと)どっちが好きでした?

優河:『もののけ姫』ですね。歌として最初の感動は衝撃的でしたね。

「ギターを弾きながら歌っている女の子」との出会い

そんな優河が歌を真剣に歌い始めたのは18歳の頃だという。

優河:オーストラリアに1年間留学をしていて。本当に田舎で。

クリス:楽しかったですか?

優河:めちゃめちゃ楽しかったんですけど、半年間くらいホストファミリーに無視されてたんです(笑)。

クリス:えっ!? ホストファミリーって自分でホストファミリーをやりたいって志願するわけですよね。

優河:なのに半年経ったくらいから無視され始めて。結局なぜかっていうのはわからないけど、それってつらいじゃないですか。そのつらさを学校のみんなに話してたら英語が上達して(笑)。

クリス:「聞いてよ!」みたいな。

優河:本当にそんな感じです。そのホストファミリーには感謝してます。あと野菜が食卓に一切出ない家族で。ジャガイモは出るんですけど。留学前まで野菜があまり食べられなかったんですけど、それを機に野菜を食べられるようになって。体が欲して。

クリス:そんなホストファミリーに出会ったばっかりに、いいことばかりですね(笑)。

優河:本当に感謝してます(笑)。

ホストファミリーに翻弄される一方で、優河は留学先の音楽の授業で思いがけない出会いを果たす。

優河:そこでギターを弾きながら歌ってる女の子がいたんですよ。その光景が本当にカッコよくて。すごくラフに歌ってて、ギターが弾けたらこういうことができるようになるんだって感動して。そこでギターを買ったんです。日本に帰ってきてすぐにやめちゃったんですけど、それがきっかけでボイトレも始めてって感じですね。

クリス:でもバンドで最初に手にした楽器はベースだったそうですね。

優河:これは留学に行く前、中学2年生のときだったんですけど、中学3年生がやってる男の子のバンドがあって、そこにいる好きな先輩がやってる楽器をやろうって(笑)。私はベースをやってる人が好きだったから、あわよくば教えてくれるかなっていう下心があって。

クリス:結果は?

優河:かないませんでしたね(笑)。

クリス:ベースは続いたんですか。

優河:全く続いてないですね。今、どうやって弾いてたかわからないくらい。

人前に出るのは好きじゃなかった

優河が初めて人前で歌った曲はAIの『Story』だったという。



クリス:これはどこで歌ったんですか。

優河:ガールズバンドを組んでお披露目があったんですけど、演奏できる曲が少ないから時間が余って、なぜか私が歌うことになって。「何か歌いなよ」って言われたんです。そのとき人前で歌ったことがなくて、でもなぜか歌うようになっちゃって歌ったんですよね。それを聴いてた母が何かあるって思ったらしくて、そこでボイトレを勧めてくれました。

クリス:人前で歌うってどうでしたか?

優河:緊張で何にも覚えてないですね。人前に出るのも好きじゃなかったですし。

そんな優河が最近気になったアーティストとして、ニューヨークを拠点に活動するプロデューサー・シンガーソングライターのエラード・ネグロをあげた。



優河:最近、おすすめで出てきて聴き始めて。2021年のアルバム『Far In』の1曲目『Wake Up Tomorrow (feat. Kacy Hill)』が流れて、スネアの音にビックリして。最高だなって聴き続けて。小柄でチャーミングな方で、YouTubeで歌っている姿を見たら、すごく細かく踊ってて、それがすごく素敵で。踊らせようとしてる感じじゃないけど、踊っちゃってるのが伝わるのが本当に素敵で。

クリス:気持ちいい曲ですね。

優河:この曲、最高なんですよ。声も素晴らしい。

クリス:本名はロベルト・カルロス・ランゲ。ステージネームがエラード・ネグロなんですね。

優河:私もこういう名前にしたいな(笑)。最近、この人ばっかり聴いちゃってますね。

最近は、歌をどれだけ「引けるか」を考えている

優河は8月に配信シングル『遠い朝』を配信リリースした。



クリス:「FUJI ROCK FESTIVAL'23」でも披露された曲ですよね。この曲を作るのは大変でした?

優河:曲自体はわりとパッとできたんですけど、アレンジはどうしようかってツアーで詰めていった感じで。

クリス:それっていいですよね。曲ってわからないから。アレンジって服装みたいなもので。

優河:服装っていいですね。確かにそうですよね。私はギターをジャカジャカ弾いて作ったんですけど、ギターの岡田拓郎くんを筆頭に(支えてくれる)魔法バンドが「これはどう?」ってパズルをはめてくれて、本当に引く作業が多かったなって感じです。

クリス:これは魔法バンドと一緒にもんでできた曲なんですね。仕立てが難しかったって感じですかね。

優河:そうですね。歌をどれだけ引けるかってところを最近は考えたりしていて、あんまりキャッチーなメロディーを歌い上げちゃうとちょっと違うな、気分じゃないなって。どれだけ軽く歌えるかを試せたらいいなって思った曲で、これくらいの曲のほうが踊れたりするかな、みたいな。さっきのエラード・ネグロさんみたいに、これからは気付いたら芯が揺れてるくらいをやりたいなって思っていて。その筆頭になる曲ができたらいいなと思っています。

優河は次回、9月29日(金)の同番組にもゲスト出演する。放送は23時から。

番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。

・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html

『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。

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2023年9月29日28時59分まで

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番組情報
SAPPORO BEER OTOAJITO
毎週金曜
23:00-23:30