シンガーソングライターでラッパーのクボタカイが、自身の音楽のルーツや、楽曲『バニラ』に込めた想いを明かした。
クボタが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは8月16日(水)、17日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
クボタ:新曲『バニラ』はモラトリアムというか、10代後半から20代前半のいつか大人になるぞというタイムリミット感をバニラアイスクリームに擬えて作った曲です。
アイスはいつか溶けちゃうというか、タイムリミット感があると思うんですけど、いつか大人になってしまうという特有の焦燥感だったり、モヤモヤした感じを、この曲で表現できたかなと思っています。
自分が思うクボタカイらしさは、いつか終わっちゃうということを意識するところですね。自分は24歳なんですけど、終わってしまってほしくないこともいつかは終わっちゃうってことを日々感じていて。それを経験するにつれちょっとずつ大人になっていくわけですが、僕は『バニラ』でその部分がすごく表現できたなと思っています。
終わっちゃうんだけど、それでも足掻く気持ちだったり、何か学びを得ようだったり、楽しもうだったり。この曲にはそういう自分自身のコアな部分が出ているなと。Bメロに<バニラアイスが溶けてしまう前に/他愛無いような話がしたいんだ>という一節があるんですけど、これは若いモヤモヤ期のうちに、ちゃんと語っておきたいことというか。この曲を印象付けるような一節だと思っています。
HIPHOPビート・ブレイクビーツな感じから始まっていますけど、サビは結構キャッチーなフレーズになっているので、ぜひ皆さんの生活に取り入れてもらえたらうれしいと思います。そして僕と同じような若い世代……Z世代は特有のモヤモヤを、この曲で吹き飛ばしていただけたら。
クボタ:クリープハイプさんと出会ったのは、高校生のときで、何気なくプレイリストで音楽を聴いていたときに『イノチミジカシコイセヨオトメ』という曲が流れて、それがすごく衝撃的で。それから自分で音楽を選んで聴くようになったというか、そういう原点がクリープハイプさんです。
『NE-TAXI』はクリープハイプさんを掘り下げているうちに出会った1曲で。その当時、高校生だったんですけど、この曲がすごく大人びた世界観というか、恋人と別れたすぐあとに、タクシーに乗っているかのような歌詞があって。その当時、僕は似たような体験はないんですけど、わかるなというか。ビシビシ気持ちが伝わってくるものがあって「すげぇなクリープハイプ」って思いました。
この曲のサビのフレーズがすごく好きなんです。
<ねぇタクシー/本当はねベランダに咲いた花の事を/ねぇタクシー/アイツにも教えてあげたかっただけなの>
寂しいとか悲しい気持ちを率直に伝えるより、好きな人に見たものを教えたいという恋愛あるあるをバシッと決めてくるのがすごいと、多感だった高校生の頃に思いました。
僕がクリープハイプさんに影響を受けたなと思うのが歌詞ですね。小説的なフレーズだったり、心臓を直接触られるかのような、あのエグられる歌詞に、影響を受けている気がします。僕もそういう歌詞を作れたらいいなと思って、日々、楽曲を制作しております。
文学作品のような歌詞で多くの音楽好きを魅了し続けているクリープハイプ。クボタも尾崎世界観(Vo, Gt)が紡ぐ歌詞世界に魅了された1人のようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
【クボタカイ 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く
前編/後編
・Spotifyで聞く
前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
クボタが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは8月16日(水)、17日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
この曲で、Z世代特有のモヤモヤを吹き飛ばしてほしい
2017年よりフリースタイルラップ、楽曲制作を開始し、2019年12月にデビューミニアルバム『明星』をリリースした。楽曲『せいかつ』『春に微熱』などがYouTubeで300万回再生されるなど、話題となった。自身の活動だけでなく、同世代アーティストとのコラボや楽曲提供も多く、Snow Manの楽曲『ブラザービート』の作詞・作曲もしている。『SONAR MUSIC』でも「クリープハイプ特集」や「ポケモン特集」など、さまざまな企画に出演。そんなクボタは8月9日に新曲『バニラ』を配信リリースした。今回は同曲に込めた思いを語ってもらった。バニラ - クボタカイ(Official Music Video)
アイスはいつか溶けちゃうというか、タイムリミット感があると思うんですけど、いつか大人になってしまうという特有の焦燥感だったり、モヤモヤした感じを、この曲で表現できたかなと思っています。
自分が思うクボタカイらしさは、いつか終わっちゃうということを意識するところですね。自分は24歳なんですけど、終わってしまってほしくないこともいつかは終わっちゃうってことを日々感じていて。それを経験するにつれちょっとずつ大人になっていくわけですが、僕は『バニラ』でその部分がすごく表現できたなと思っています。
終わっちゃうんだけど、それでも足掻く気持ちだったり、何か学びを得ようだったり、楽しもうだったり。この曲にはそういう自分自身のコアな部分が出ているなと。Bメロに<バニラアイスが溶けてしまう前に/他愛無いような話がしたいんだ>という一節があるんですけど、これは若いモヤモヤ期のうちに、ちゃんと語っておきたいことというか。この曲を印象付けるような一節だと思っています。
HIPHOPビート・ブレイクビーツな感じから始まっていますけど、サビは結構キャッチーなフレーズになっているので、ぜひ皆さんの生活に取り入れてもらえたらうれしいと思います。そして僕と同じような若い世代……Z世代は特有のモヤモヤを、この曲で吹き飛ばしていただけたら。
クリープハイプの大人びた世界観に惹かれた
クボタは、クリープハイプの大ファン。なかでも、ルーツの1曲にあげたのは同バンドの『NE-TAXI』だった。出会いは高校生の頃。大人びた世界観に魅了されたという。クボタ:クリープハイプさんと出会ったのは、高校生のときで、何気なくプレイリストで音楽を聴いていたときに『イノチミジカシコイセヨオトメ』という曲が流れて、それがすごく衝撃的で。それから自分で音楽を選んで聴くようになったというか、そういう原点がクリープハイプさんです。
『NE-TAXI』はクリープハイプさんを掘り下げているうちに出会った1曲で。その当時、高校生だったんですけど、この曲がすごく大人びた世界観というか、恋人と別れたすぐあとに、タクシーに乗っているかのような歌詞があって。その当時、僕は似たような体験はないんですけど、わかるなというか。ビシビシ気持ちが伝わってくるものがあって「すげぇなクリープハイプ」って思いました。
この曲のサビのフレーズがすごく好きなんです。
<ねぇタクシー/本当はねベランダに咲いた花の事を/ねぇタクシー/アイツにも教えてあげたかっただけなの>
寂しいとか悲しい気持ちを率直に伝えるより、好きな人に見たものを教えたいという恋愛あるあるをバシッと決めてくるのがすごいと、多感だった高校生の頃に思いました。
僕がクリープハイプさんに影響を受けたなと思うのが歌詞ですね。小説的なフレーズだったり、心臓を直接触られるかのような、あのエグられる歌詞に、影響を受けている気がします。僕もそういう歌詞を作れたらいいなと思って、日々、楽曲を制作しております。
文学作品のような歌詞で多くの音楽好きを魅了し続けているクリープハイプ。クボタも尾崎世界観(Vo, Gt)が紡ぐ歌詞世界に魅了された1人のようだ。
クリープハイプ『NE-TAXI』
【クボタカイ 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く
前編/後編
・Spotifyで聞く
前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。
番組情報
- SONAR MUSIC
-
月・火・水・木曜22:00-24:00
-
あっこゴリラ