J-WAVE『SATURDAY NIGHT VIBES』(毎週土曜25:00~27:00)のナビゲーター・DJ TAROによるスペシャルDJライブが、7月15日(土)と16日(日)に、都市型カルチャーフェス「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 -Best Music & Market-」で開催された。
『SATURDAY NIGHT VIBES』は、DJ TAROがしゃべり手から、現場を取り仕切るディレクター、音響を司るミキサー、その他の業務を担うADまで、すべての役割をたった一人でこなすプログラム。J-WAVE NEWSでは先日、このワンオペスタイルのラジオについて、DJ TAROにインタビューを実施。始めたきっかけや、具体的にどんなことをしているのか話を聞いた。
【インタビュー】「ワンオペラジオ生放送」で築く、リスナーとの絆とは─DJ TAROに聞く25年の歴史
今回のDJライブもオンエアに近いワンオペスタイルが踏襲された。その盛り上がりをレポートする。
15日の11時頃──国立代々木競技場の北門をくぐると、そこにはフードエリアが広がっていた。その中ほどに設けられた「ステップ ワゴン」と、アウトドアブランド・DODとコラボした世界に一台の特別車両「ウサップ ワゴン」が展示されたHondaのブース内の白いテント屋根からアップテンポな洋楽が聴こえてくる。テントの下にいるのは、DJ TARO。テーブル中央に設置したミキサーを流麗な手さばきで操りつつ、左手側に置かれたPCからTwitterのリクエスト募集及び選曲を行っている。
この日流した楽曲は、懐かしのナンバーから最新のヒットソングまで様々。来場者からは、過去のステップ ワゴンのCMソングがリクエストされることもあった。DJ TARO自身も、ザ・ビートルズの「Ob-La-Di, Ob-La-Da」のカバー曲をセレクト。同曲の陽気でポップなメロディがあたりに響くと、立ち止まって鑑賞していた人はもちろん、ブースの前を通り過ぎる人さえも、楽しげに身体を揺らしていた。
もちろん、ただ曲をかけるだけはなく、ラジオDJとしてテーブル右手側の卓上マイクスタンドを使い、聞き手と対話することも忘れない。たとえば、Coldplayの「Viva La Vida」をかける際には、その場にいたリクエストを寄せてくれたリスナーに「普通のバージョンとDJ TARO盛り上げバージョン、どっちがいいですか?(笑)」と尋ねた場面もあった。また、両親に連れられて見に来ていた小さな子どもには「僕、聴きたい曲ある? おじさん何でも持ってるからね」と語り掛けるシーンも見られた。さらには、「せっかくだから生マッシュアップやりましょうか」といい、即興で複数のリクエスト曲を混ぜ合わせて一つの楽曲に仕立て上げ、場を盛り上げる一幕もあった。
そんなフランクな彼の人柄がつくる楽しさの輪が広がるかのように、時間の経過とともに人が増えていく。その熱気にほだされるように、DJ TAROのテンションも上がっていき、「いいぞ! ディタイムディスコみたいになってきたぞ!」と声を弾ませ、「盛り上がったら、来年ここをディスコフロア作ってもらいたいんだよね。みんな踊って!」と呼びかけた。そして、クライマックスにBruno MarsとMichael Jacksonのマッシュアップをかけると、ボルテージは最高潮に。DJ TAROも居ても立っても居られないといった様子で集まった人の輪の中に加わり、Michael Jacksonさながらのムーンウォークを披露して、観衆を沸かせていた。
――まずは、「INSPIRE TOKYO」でDJライブをしてみた感想から聞かせてください。
「INSPIRE TOKYO」でパフォーマンスをするのは初めてだったので、どのくらいの時間帯からみんなが来てくれるのか少し不安ではあったのですが、告知をしていただいたおかげもあって、オープン前からたくさんの方が集まってくださいました。その中には、常連さん以外にも、こういったイベントに来たことがない方、番組にメッセージを送ったことがない方、以前ナビゲーターを務めたお昼の番組を聴いてくださっていた方など、様々なJ-WAVEリスナーさんが来てくれて、とてもうれしかったです。
――本日、どのような手順・やり方でDJプレイをしていたのでしょうか?
リクエストの方向性がバラバラなので、間を繋ぐために自分が選んだ曲を流すこともありましたが、ほとんどはその場にいた皆さんのチョイスしてくれた曲でプレイしました。いつもはメールでリクエストを頂戴しているんですけど、今日はTwitterでもらってその場で確認しながら曲をかけていましたね。
――Bruno MarsとMichael Jacksonのマッシュアップを流したときは特に盛り上がりました。
僕、毎週オンエア用にマッシュアップを作ってるんです。聴いてて思わずフッと耳を停める瞬間をラジオの中で作りたいので、ああいうのを狙ってやっています。あれを音源としてリリースすることは、権利関係の問題から不可能です。でも、ラジオは唯一流せる場ですし、みんなで楽しく共有するために毎週手掛けているんですけど、今夜のオンエアで流すやつはまだ作っていません。なので、これから作業に取り掛かります(笑)。
――それは大変ですね……。体力的に大丈夫なんですか?
全然大丈夫です! だいたい毎週こんな感じです(笑)。
――どうか、ご無理なさいませんように……。ちなみに、MCでは「来年ここをディスコフロア作ってもらいたい」とおっしゃっていましたが。
こういうことを言っておけば、2%くらい、実現の可能性が上がりますからね(笑)。今年が2回目となった「INSPIRE TOKYO」も、少しずつ色々な要素が加わって広がりを見せてますから、いずれは、代々木が一つのテーマパークみたいになれば面白いかなと。今から30年以上前、ゴールデンウイークの期間にこの代々木競技場近辺で「国際スポーツフェア」というイベントが年に一度行われていたんですよ。NHKのほうから代々木競技場あたりまでを開催場所として、いろいろなスポーツ系のアトラクションや催し物が実施される大規模なイベントで、中学生くらいの頃、毎年行くのを楽しみにしていました。今日はちょっとそれを思い出したんですよね。ということで、来年の「INSPIRE TOKYO」は、遊園地みたいにしていきたいなと、勝手なことを言ってみます(笑)。
――今回のDJブースは、「Honda ステップ ワゴン」の体感ブース内のイベントでした。TAROさんも昨日、試乗されたそうですが、乗り心地はいかがでしたか?
初めて運転させていただいたのですが、乗った瞬間から昨日から運転していたかのように違和感なく乗れて、内装のレイアウトや居住性含め快適でした。「ステップ ワゴン」は後ろに長いタイプのミニバンですから、無理なく運転できるのか心配される方もいるかと思います。だけど、駐車時は車を上空から見下ろしたようなマルチビューカメラシステムで確認できますし、ボンネットの見える範囲が絶妙で、視界も広いし、車両感覚が掴みやすい印象を受けました。
──TAROさんはご家族でドライブを楽しまれ、車は「走るリビング」のような存在だとおっしゃっていましたね。お子さんと一緒に乗る車、という観点ではどんなメリットを感じましたか?
【インタビュー】車は「走るリビング」-双子を持つDJ TAROが語る、家族とのドライブの楽しみ方
5歳になる双子の娘ともよくドライブしています。双子が2列目に乗ると考えたときに、「ステップ ワゴン」シートの自由度合いが高いので、後ろまでロングスライドして足元を広くすることもできれば、前の方に移動させて運転席からチャイルドシートに手をやることもできるな、と。それに横にも動くので、ウォークスルーで3列目まで行けるし、全部倒せばベッドにもなる。こんなオールマイティーなら、ステップ ワゴンにすればよかったなと思いました(笑)。また仕事柄、スピーカーなどの音響機材を車に積載する関係上、余裕ある荷室の広さにも惹かれました。加えて、電気オタク的にはType-CとType-A両方充電できるのが、大変ありがたい(笑)。そういうところがいっぱい刺さりましたね。
DJ TAROがナビゲートする『SATURDAY NIGHT VIBES』は、毎週土曜25:00~27:00オンエア。公式サイトはこちら。
(取材・文=小島浩平)
『SATURDAY NIGHT VIBES』は、DJ TAROがしゃべり手から、現場を取り仕切るディレクター、音響を司るミキサー、その他の業務を担うADまで、すべての役割をたった一人でこなすプログラム。J-WAVE NEWSでは先日、このワンオペスタイルのラジオについて、DJ TAROにインタビューを実施。始めたきっかけや、具体的にどんなことをしているのか話を聞いた。
【インタビュー】「ワンオペラジオ生放送」で築く、リスナーとの絆とは─DJ TAROに聞く25年の歴史
今回のDJライブもオンエアに近いワンオペスタイルが踏襲された。その盛り上がりをレポートする。
軽快な音楽&トークで、たくさん観衆が集結!
DJ TAROがライブを披露したのは、「Honda ステップ ワゴン」体感ブースに併設されたDJブース。15日(土)、16日(日)の2日間、11時頃~14時頃と15時頃~16時頃の2部構成で行われた。15日の11時頃──国立代々木競技場の北門をくぐると、そこにはフードエリアが広がっていた。その中ほどに設けられた「ステップ ワゴン」と、アウトドアブランド・DODとコラボした世界に一台の特別車両「ウサップ ワゴン」が展示されたHondaのブース内の白いテント屋根からアップテンポな洋楽が聴こえてくる。テントの下にいるのは、DJ TARO。テーブル中央に設置したミキサーを流麗な手さばきで操りつつ、左手側に置かれたPCからTwitterのリクエスト募集及び選曲を行っている。
ラストにはムーンウォークも披露
こうしたDJ TAROの観衆とのコミュニケーションは、マイク越しに留まらない。時に、リクエスト曲や自作のマッシュアップをかける合間にブースの外へ躍り出て、ファンとの写真撮影やサインに応じたり、記念のステッカーを配布したりもしていた。来年は「遊園地みたいにしていきたい」
DJライブは、14時に一旦終了。15時に再開するまでの間に、DJ TAROに感想を聞いた。――まずは、「INSPIRE TOKYO」でDJライブをしてみた感想から聞かせてください。
「INSPIRE TOKYO」でパフォーマンスをするのは初めてだったので、どのくらいの時間帯からみんなが来てくれるのか少し不安ではあったのですが、告知をしていただいたおかげもあって、オープン前からたくさんの方が集まってくださいました。その中には、常連さん以外にも、こういったイベントに来たことがない方、番組にメッセージを送ったことがない方、以前ナビゲーターを務めたお昼の番組を聴いてくださっていた方など、様々なJ-WAVEリスナーさんが来てくれて、とてもうれしかったです。
――本日、どのような手順・やり方でDJプレイをしていたのでしょうか?
リクエストの方向性がバラバラなので、間を繋ぐために自分が選んだ曲を流すこともありましたが、ほとんどはその場にいた皆さんのチョイスしてくれた曲でプレイしました。いつもはメールでリクエストを頂戴しているんですけど、今日はTwitterでもらってその場で確認しながら曲をかけていましたね。
僕、毎週オンエア用にマッシュアップを作ってるんです。聴いてて思わずフッと耳を停める瞬間をラジオの中で作りたいので、ああいうのを狙ってやっています。あれを音源としてリリースすることは、権利関係の問題から不可能です。でも、ラジオは唯一流せる場ですし、みんなで楽しく共有するために毎週手掛けているんですけど、今夜のオンエアで流すやつはまだ作っていません。なので、これから作業に取り掛かります(笑)。
――それは大変ですね……。体力的に大丈夫なんですか?
全然大丈夫です! だいたい毎週こんな感じです(笑)。
――どうか、ご無理なさいませんように……。ちなみに、MCでは「来年ここをディスコフロア作ってもらいたい」とおっしゃっていましたが。
こういうことを言っておけば、2%くらい、実現の可能性が上がりますからね(笑)。今年が2回目となった「INSPIRE TOKYO」も、少しずつ色々な要素が加わって広がりを見せてますから、いずれは、代々木が一つのテーマパークみたいになれば面白いかなと。今から30年以上前、ゴールデンウイークの期間にこの代々木競技場近辺で「国際スポーツフェア」というイベントが年に一度行われていたんですよ。NHKのほうから代々木競技場あたりまでを開催場所として、いろいろなスポーツ系のアトラクションや催し物が実施される大規模なイベントで、中学生くらいの頃、毎年行くのを楽しみにしていました。今日はちょっとそれを思い出したんですよね。ということで、来年の「INSPIRE TOKYO」は、遊園地みたいにしていきたいなと、勝手なことを言ってみます(笑)。
<この日、ブース内に展示された「ウサップ ワゴン」。アウトドアブランドのDODとHondaがコラボレーションしたモデルで、世界に一台しかないという>
初めて運転させていただいたのですが、乗った瞬間から昨日から運転していたかのように違和感なく乗れて、内装のレイアウトや居住性含め快適でした。「ステップ ワゴン」は後ろに長いタイプのミニバンですから、無理なく運転できるのか心配される方もいるかと思います。だけど、駐車時は車を上空から見下ろしたようなマルチビューカメラシステムで確認できますし、ボンネットの見える範囲が絶妙で、視界も広いし、車両感覚が掴みやすい印象を受けました。
──TAROさんはご家族でドライブを楽しまれ、車は「走るリビング」のような存在だとおっしゃっていましたね。お子さんと一緒に乗る車、という観点ではどんなメリットを感じましたか?
【インタビュー】車は「走るリビング」-双子を持つDJ TAROが語る、家族とのドライブの楽しみ方
5歳になる双子の娘ともよくドライブしています。双子が2列目に乗ると考えたときに、「ステップ ワゴン」シートの自由度合いが高いので、後ろまでロングスライドして足元を広くすることもできれば、前の方に移動させて運転席からチャイルドシートに手をやることもできるな、と。それに横にも動くので、ウォークスルーで3列目まで行けるし、全部倒せばベッドにもなる。こんなオールマイティーなら、ステップ ワゴンにすればよかったなと思いました(笑)。また仕事柄、スピーカーなどの音響機材を車に積載する関係上、余裕ある荷室の広さにも惹かれました。加えて、電気オタク的にはType-CとType-A両方充電できるのが、大変ありがたい(笑)。そういうところがいっぱい刺さりましたね。
(取材・文=小島浩平)