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「90年代のクラブで出会ったスター」 LiLiCo&DJ TAROが思い出を振り返る

「90年代のクラブで出会ったスター」 LiLiCo&DJ TAROが思い出を振り返る

LiLiCoとDJ TAROが、「音楽で元気になろう!90's J-WAVE HITS!!」をテーマに、往年のヒット曲を語り合った。

トークが繰り広げられたのは、6月18日(土)放送のJ-WAVE『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。毎週、1組の「レジェンド・ミュージシャン」を語り合う番組だ。90年代のJ-WAVEのヒット曲特集は、6月18日と6月25日にオンエア。ここでは6月18日のオンエア内容をテキストで紹介する。

クラブでの思い出

この日のテーマに合わせ、LiLiCoは全身にピンクの羽がついた装い、DJ TAROはゆったりとしたジャージで登場。

DJ TARO:僕は90'sのころ、クラブDJとかをするときにボッとしたジャージを着ていたので、今日は本当に久々に「着ないよ、こんなの」っていうのを着てきました。

グローバー:その向かいの方がまばゆいんですよ。

LiLiCo:90'sにこんな人いたかなあ? 羽はいたけど、全身羽っていうのがなかなか。

DJ TARO:僕が回してたお店とかには、いつの間にかそういう方々がお集まりになるみたいなね。

LiLiCo:あの時代を楽しもうって、自分からどんどん派手にするのがすごく大事だったんじゃないかなと思う。

LiLiCoは、クラブでのある出来事を振り返って話す。

LiLiCo:‘96年に立ち飲みバーで外国の方がひとりで飲んでいて、私たちは3、4人いたから「おいでよ、一緒に飲みましょうよ」って声をかけたの。ビールをちょっとごちそうしたりとかいろいろしたら、次の日の朝、すべての新聞の一面に載ってたのよ。

グローバー:どうして?

LiLiCo:その人がアンディ・フグだったから。

グローバー:えー!? K‐1の?

LiLiCo:そう。チャンピオンになった夜、彼はひとりだったの。私は当時、格闘技のことは全然わからなくて。でもそのときのことを彼は覚えてくれていて、いい友だちだった。

一方のDJ TAROも、クラブで大きな出会いがあったそうだ。

DJ TARO:僕は‘90年になったときにクラブDJデビューをして、最初は西麻布のお店で回していました。当時はディスコからクラブになっていく時代で、西麻布近辺とかに面白いお店がいっぱいできていたんですよ。大人の空間みたいな。僕はそこで毎週末回していて少しずつ六本木に拠点が移っていったときに、「GASPANIC」というどちらかというと白人の方が多い、元気なバーがあったんですけど、そこで変な帽子をかぶったひょろっとしたのが急に踊り出してきたんですよ。「誰だ?」「ジャミロクワイによく似てるな」「ダンスもそっくりじゃない?」って。じゃあジャミロクワイをかけたら喜ぶだろうからジャミロクワイをかけようってかけたら、いきなりバーカウンターの上に立って踊り出すんですよ。あとでわかったんですけど、やっぱり本物のジャミロクワイでした。

LiLiCo:本物だったんだね! プロモーションビデオみたいに踊ってた?

DJ TARO:『Virtual Insanity』みたいなベルトコンベアアクションを。

Jamiroquai - Virtual Insanity (Official Video)

DJ TARO:そこからはジャミロクワイの曲しかかけられない空気で、店ドッカンドッカンになって。ちょっとだけ顔を出して帰る感じかと思ったらけっきょくラストまで踊っていました。サインを書いてくれて、すごくいい人で。ライブの来日公演で来ていたんですけど、きっちりライブをやって次の日もまた来ました。

グローバー:TAROさんのプレイを気に入ったんですね。

DJ TARO:たぶん楽しかったんでしょうね。すごくハッピーな人でした。

‘90年代ファッション

続いては‘90年代のファッションに関する話題に。LiLiCoは当時のド派手なメイクを振り返った。

グローバー:LiLiCoさんは事前アンケートで「眉毛が細い」でグウェン・ステファニーの名前をあげていますね。

LiLiCo:グウェン・ステファニーがボーカルのバンド・No Doubtの『Don't Speak』とか。

No Doubt - Don't Speak (Official 4K Music Video)

LiLiCo:あの白い肌と、唇がボンッ、目のマスカラがドンッみたいな。シンプルなワンピースだけどエロスがあって、派手ではない。だから今日の私のファッションを見て「違うよ」ってみんな言いたいのはわかってるんだけど(笑)。タイトなスカートにタンクトップだけなのに、彼女はとてもステキだったのよね。

グローバー:グウェンちゃんは、僕のスカとかパンクの方面にいっぱいいました。青い長いパンツにおへそを出して。誰でもお金をかけずにできてかっこいいから。

LiLiCo:それまではマドンナとか、80'sでガチャガチャしていたのが、突然シンプルになりたいと思うようになりましたね。

グローバー:ストリートファッションも楽しみながらクラブでも遊んで。

LiLiCo:ボロボロのジーパンとかね。いろいろうしろから貼って、それもまた破けるのよね。

DJ TARO:パッチワークしてまた破けて。

LiLiCo:暑っついのよ、布が何重にもなってて。

誰でも踊りを知っていた曲

キーワード「一発屋」で、LiLiCoは思い出深い曲として『Macarena』をあげ、当時のノリノリなエピソードを語った。

Los Del Rio - Macarena (Bayside Boys Remix)

LiLiCo:それこそ六本木の「レキシントン・クィーン」や「JAVA-JIVE」に入り浸っているとき、当時はやんわりとモデルをやっていたんだけれども、コンポジ(宣材写真)を持って行くとタダで入れたの。「ここにモデルが出入りしている」というのはクラブにとってプラスだから。ドリンクチケットまでもらうから、全然お金払わないで。この歌は一番ブイブイ言わせていた時期で、友だちとかもモデルだから、みんな大きくて完ぺきに踊れて。曲の途中で寝っ転がって足を開いて、またシュッて立ち上がるの。

グローバー:そんな遊び方してたの!?

LiLiCo:だんだん疲れてくるんだけど(笑)、腹筋があったんでしょうね。ジムとかに行くお金は全然なかったけど、ちゃんとあそこで暴れていたのがいい思い出。いまやったらちょっと「品がないわ」という感じだけど、あのときはみんなそうだったから。

グローバー:それがなんかオシャレでステキな時間でしたよね。

DJ TARO:あと、どの世代どの国の人も関係なくみんな共通のダンスとしてあったからね。小学生も踊れたし。

グローバー:『Macarena』ってミュージックビデオがそうでしたね。世界中のいろいろな人が、うまい・下手じゃない、本当にエンジョイして盛り上がって。

DJ TARO:かっこつけずに楽しめる、入りやすさがありましたよね。

6月25日(土)17時からの同番組でも、引き続きジャスティン・ビーバー特集をお届けした。
【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220625170000
※再生期限は7月2日(土)まで。
J-WAVE『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』では、ゲストを迎え、1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を展開。放送時間は土曜の17時から。

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2022年6月25日28時59分まで

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番組情報
MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY
毎週土曜
17:00-17:54

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