King Gnu、フジロックでヘッドライナーを務めたときは…新井和輝が思い出を語りつつ選曲

King Gnuの新井和輝(Ba)が「大雨のフジロック」をテーマに曲をセレクトした。

新井が登場したのは、J-WAVEで放送された番組『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann)のワンコーナー「Jackery Japan RADIO ENSEMBLE。当コーナーは期間限定で「Jackery JAPAN」とのコラボ企画を実施。日替わりのセレクターが「フジロック」をテーマに選曲。この記事のオンエアは7月27日(木)。

衝撃的だったケンドリック・ラマー

新井はFUJI ROCK FESTIVALでの思い出を振り返りつつ、「大雨のフジロック」をテーマを選んだ理由について語った。

新井:僕はルーキーアゴーゴーからレッドマーキー、あとホワイトとグリーンにありがたいことに出させていただいています。ルーキーアゴーゴーにはKing Gnuと君島大空 合奏形態というバンドで2回出演しました。King Gnuのときも君島大空で出たときも大雨で、特に君島大空でルーキーに出たときは半端じゃない大雨だったんです。フジロック始まって以来の、一番強いぐらいの大雨だったと思います。そんなときにルーキーのステージに立ったのがすごく印象に残っています。

新井は1曲目にケンドリック・ラマーの『LOYALITY』をセレクトした。



新井:やはりフジロックで僕が観たアーティストのなかで一番印象的だったのは、ケンドリック・ラマーです。バンド隊はステージ上にはいなくて、たぶん裏のオケピットみたいなところに入って演奏していたんでしょうけど、本当に演出とステージングが最高で。King Gnu一同、あれより衝撃があったステージってあれからあったかな? というぐらい衝撃的でした。彼の曲で、大雨のなかで聴きたいとしたらこんな曲かな、というイメージをしながら選んでみました。

異様なフジロック

新井はKing Gnu として2021年のフジロックでヘッドライナーを務めた当時を「異様だった」と振り返った。

新井:King Gnuは先ほど言ったルーキーとレッドマーキーとグリーンでヘッドライナーを務めました。僕らがヘッドライナーをやらせていただいたときのフジロックというのは、いろいろな意味ですごく異様なフジロックでした。そのなかで僕らはヘッドライナーを任せていただいて、あのとき特有の、あの時期にああいうステージに立つことができて、いまとなっては本当によかったなというか、いい思い出だなと思います。当時はコロナ禍ということもあって、僕らも必ずしも気持ちいいだけのステージにはならなかったし、アーティスト全体がそういう雰囲気でしたよね。いまそういう風に振り返って話せるのも、まず喜ばしいことです。King Gnuの活動のなかで印象的なステージのひとつには絶対に上がるんじゃないですかね。まあでもグリーンは景色も最高だったし、なにより音がよかったという評判をもらえたので、すごくよかったなと思っております。

新井は2曲目にKing Gnuの『傘』をセレクトした。



続いて3曲目には、君島大空の『19℃』をセレクト。



新井:ルーキーのときの景色はいまでも目に焼き付いていますし、大きなステージに立たせてもらっていますけど、あのステージはあのときでしかなかったというか。そういうものがすごく詰まっていたライブだったなと思っています。本当は『遠視のコントラルト』という曲がステージ中ハイライトな曲だったので、それがいいかなと思ったんですけれども。僕が君島の曲のなかでテーマの大雨に沿って選ぶとこの曲かな? という感じでチョイスしました。この曲は合奏形態なので僕がベースを弾かせてもらっております。

フジロックに出る意味

新井は最後にフジロックというフェスに出ることについて「ほかのフェスに出るのとは意味が違うというか、良くも悪くもすごく意味を持つフェス」だと語る。

新井:僕らもKing Gnuとしてグリーンに立ったときは、普通のフェスに出る以上の意味というものを考えさせられましたし、それだけフジロックに対する想いというか。お客さんの「フジロックはこうあるべき」という、そういう言い方をしたらちょっとあれかもしれませんが、そういう期待というか想いが強いフェスなんじゃないかな? なんて勝手に思っております。そういうフェスに出られるのは本当にありがたいことだし、ずっと注目しちゃいます。「今年のフジはどうかな?」と毎年思うような、僕にとってはそんなフェスです。

新井は最後に、ジェイムス・ブレイクの『when the party’s over』をセレクトした。



新井:この時間の最後にお送りするのは、ジェイムス・ブレイクの曲です。ホワイトステージでジェイムス・ブレイクを観たあの景色がやっぱり忘れられなくて。すごくライブアーティストだなと思った印象があります。彼らはいわゆるロックバンドみたいなパフォーマンスではないんですが、クラブ的なミュージックでハウスみたいなもののセッションというか7、8分ぐらいの曲じゃない、ハウスセッションみたいなのをしていたんです。それでもすごく盛り上がっていって、セッションの起伏というのがしっかりあってすごく感動したのを覚えています。とにかく最高でした。彼の曲で大雨のなかで聴くとしたらこの曲かなと思っております。

King Gnuの最新情報は、公式サイトまで。

東京のある街、ある商店街、ある路線。セレクターたちが東京のある場面をイメージした選曲をお届けするコーナー「RADIO ENSEMBLE」の放送は、毎週月曜日から木曜日の17時台から。
radikoで聴く
2023年8月3日28時59分まで

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番組情報
GRAND MARQUEE
月・火・水・木曜
16:00-19:00

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