「DJ」という仕事について、DJ TAROと藤原しおりが語り合った。
DJ TAROが登場したのは、藤原しおりが「チーフ」としてナビゲートする、ラジオを「ラボ」に見立てたJ-WAVEの番組『LOGISTEED TOMOLAB. TOMORROW LABORATORY』(通称トモラボ)。「私たちの身近にある森羅万象」をテーマ(イシュー)に取り上げてかみ砕き、ラボの仲間としてゲストを「フェロー」として迎え、未来を明るくするヒントを研究している。
ここで紹介するオンエアは6月17日(土)。音声は、6月24日(土)まで再生可能だ。
DJ TARO:(ラジオDJとクラブDJの)両方やっているからこそ思う部分は、「音空間を支配できる人」。なにも鳴っていなければ「無音」ですよね。ラジオDJにおいてはもちろん、音楽もしゃべっている自分の声も一種の音じゃないですか。やっぱり音楽にのったり、(トークの)内容に関してもいろいろなトーンがあったりするので。ということは、その音空間を自分でコントロールして、MC、司会という意味もあるんですけど、それも全部ひっくるめた音空間を支配するのが僕はDJだと思っています。クラブにおいては当然音楽で、目に見えないんですけど、お客さんを盛り上げるだけじゃなくて、一晩楽しんでもらうためには、たとえば「ちょっと休ませる」ということも大事だったりするんです。疲れると帰っちゃうから。
藤原:そっか!
DJ TARO:あとは飲み物を飲んでもらう時間、ちょっと友だちと話をする時間。そういうのをローテーションさせて一晩楽しんでもらおうという流れを組む。時間の流れを支配する、音空間を支配するというのが僕はDJの役割かなと思っています。
藤原:独りよがりじゃ絶対にできない仕事なんですかね。空気を読めたりとか。
DJ TARO:独りよがりで大絶賛されるのは1割未満です。
藤原:そのパターンもあるけど少ない。
DJ TARO:そうですね。シーンが変わったりするとなかなか受け入れられなかったりというのもあります。でも、予定通りにばかりにいっていても面白くないし、どこかで「あれ?」というのがね、心地いい違和感も必要だったりするので、その流れを読む人ですよね。
藤原:それがTAROさんの思うDJ。
DJ TARO:自分もいちばん大事にしている部分ですね。
DJ TARO:基本的には与えられた空間で選曲をします。音の流れを支配して盛り上げを作ったりいろいろなドラマをそのなかに作っていくのが、僕はDJのお仕事だと思っています。それ以外でいくと、たとえばバンドのDJ。
藤原:真ん中にいたりするイメージがあります。
DJ TARO:ジャミロクワイも当時出てきたときに、サポートDJじゃなくてDJがメンバーとしているというのがすごく大きいなと。最初はハービー・ハンコックというジャズのピアニストの人が80年台にかなりエレクトロファンクな曲をやって、そこにいきなりDJがスクラッチをやっている曲が出て。それがある意味、最初のDJとかスクラッチが世にものすごく広まったきっかけ。ジャズのピアニストからその発想がね。
藤原:へー!
DJ TARO:「DJをバンドメンバーにしようよ」というのが実は起こっていたりしたんです。あとはライブをするときのバックDJというんですかね。バンドメンバーが行く代わりにDJが曲をかけて歌う人がいて、いろいろ盛り上げの効果とかをそこでやる、というのもDJだし。あと近年で言うと、ロックフェスでもDJが回す時代になった。DJだけのフェスも起こってきて、DJが出るイベントの規模がどんどん大きくなってきて。あとはラスベガスとか行くとどのホテルのプールに行こうがちっちゃいバーに行こうがレストランに行こうが、どこに行ってもDJが選曲しているんですよ。
藤原:ブースがあって、その周りを水着ギャルたちがイエーイってやっているイメージがあります。
DJ TARO:もう「お好きにどうぞ」というね。だからBGMという音楽がスピーカーからなんとなく鳴っているのではなくて、その日その瞬間にしか得られない演出をするためにDJが音を選んでる。よく六本木ヒルズでも「今日なんかパーティやってるの、ここ?」みたいなね。DJが選曲をするイコール「セレクター」という言い方もできます。回るという行為以外に選曲をしていくという。たぶんDJの方面がいろいろ広がって、僕はそれをできるだけ全部やれるDJでいたいなと。
藤原:DJと一言で言ってもいろいろなシーンでいろいろなことをやっているから、どこを見るかによって人それぞれ「DJの仕事」に対する印象が違うような気もします。
DJ TARO:キャスティングの方から「長野オリンピックでしゃべってみないか」と言われて。なにをやるのか全然わからないんですけど、とりあえずふられたら「やります」みたいな。それで「TAROくん、ジャンプ競技詳しい?」と言われて「いきなりそんなこと言われて『詳しい』という人いる?」と思ったんですけど、ここで「あまり知らないです」と言ったらそこで終わっちゃうなと思って「けっこう詳しいです、好きですよ」って。
藤原:すごい!
DJ TARO:それで会場に行ったら全然わからなくて。それで白馬の駅前の本屋さんにジャンプの本を買いに行って。
藤原:ありました?
DJ TARO:あったんです。スキー板を持っている学生さんがいて「学校でスキー練習するの?」と訊いたら、スキージャンプの授業のある学校があったんです。それで先生にお願いして見学させてもらって、とりあえずそこでルールをいろいろ教わったんです。
藤原:すごい……。
DJ TARO:当時の方、本当にごめんなさい。
藤原:でも、ちゃんと努力していますね。
DJ TARO:総合アナウンスはなにをやるかというと、競技前の選手紹介とかしゃべるだけじゃなくて。みんな寒いなかずっと座っているわけですよ。だからみんなを盛り上げるのもひとつ大事な要素でした。それで「ターンテーブル持って行くしかないな」と思って。正直言うと雪上ディスコなんです。「みんな寒いから踊って」って。でも世界中の国の人がいるじゃないですか。
藤原:オリンピックだから確かに。
DJ TARO:僕は「ニッポン!」ってずっとなるのが嫌で。ほかの国の人たちがかわいそうじゃんと思って。たとえば「あそこにスウェーデンの応援団のみなさんいます」って英語で言うと旗振ってくれるので、スウェーデンの民族音楽を中古レコード屋さんで見つけてそれをかけると、スウェーデンの人たちだけめっちゃ盛り上がってるわけ。「なんであいつこれ持ってるんだ!」みたいな感じで。そうすると周りの人たちはポカーンとしてるけど「スウェーデンの人たち喜んでるね」って。そのあとにABBAをかけるわけですよ。そうすると誰もが知っているわけです。スウェーデンの人たちは「すげえ、ABBAってやっぱりこんなに有名なんだ」みたいなことをやって。音楽で各国のみなさんの文化交流というか。メダルもそうですけど、みんなで一緒に盛り上げましょうよという、そういう空気を作っていくという。
藤原:楽しい!
DJ TARO:かなり自由度は高かったんです。
藤原:オリンピックなのに自由だったんですね。
DJ TARO:どこかの国の方が言ってくれたのは「オリンピックはもちろん競技なんだけど、世界中の人が集まるお祭りなんだよ。だから楽しくしなきゃいけないんだ。僕らはメダルを持って帰るのはすごく大事だけど、いろいろな国が交流して楽しくすることが大事なんだ」と。そこで僕は吹っ切れましたね。オリンピックって構えていたんですけど「これは楽しくやらないとダメだ」って。
藤原:ラジオのお話がきたのはそのあとなんですか?
DJ TARO:そうなんです。
DJ TARO:いまで言う東京ドームにスケート場があって、DJブースがあったんです。そうすると、ディスコじゃないけど昼間に中高生が滑りながらそこでDJが「チュクチュク」とやっていて。ローラースケートも面白いから頑張ってやって。「あ、DJやってるんでしょ? やってよ」「じゃあ、やります」と回すんですけど、場内アナウンスしなきゃいけないんです。「そこ逆回りしないでください」とか「休憩する方はリンクの外に出てください」ってマイクでしゃべらないといけない。かっこいい曲をかけているのに場内アナウンスだと全然雰囲気出ないと思って。そこで「本日は後楽園ローラースケートリンクにご来場いただきまして誠にありがとうございます。今日も滑りながら聴きたい曲があったらどんどんDJブースまで来てください」みたいな、勝手にそういう風にやり出したのが自分の16歳の原点。
藤原:もう始まってるなあ。
DJ TARO:本当にそこからなんですよね。
J-WAVE『LOGISTEED TOMOLAB. TOMORROW LABORATORY』は毎週土曜20時から20時54分にオンエア。
DJ TAROが登場したのは、藤原しおりが「チーフ」としてナビゲートする、ラジオを「ラボ」に見立てたJ-WAVEの番組『LOGISTEED TOMOLAB. TOMORROW LABORATORY』(通称トモラボ)。「私たちの身近にある森羅万象」をテーマ(イシュー)に取り上げてかみ砕き、ラボの仲間としてゲストを「フェロー」として迎え、未来を明るくするヒントを研究している。
ここで紹介するオンエアは6月17日(土)。音声は、6月24日(土)まで再生可能だ。
DJは「音空間を支配する人」
ラジオDJやクラブDJとして活動するDJ TARO。J-WAVEでは、『SATURDAY NIGHT VIBES』(毎週土曜 25:00-27:00)をナビゲートしている。まず、「DJとはなにをする人なのか」について、想いを語った。DJ TARO:(ラジオDJとクラブDJの)両方やっているからこそ思う部分は、「音空間を支配できる人」。なにも鳴っていなければ「無音」ですよね。ラジオDJにおいてはもちろん、音楽もしゃべっている自分の声も一種の音じゃないですか。やっぱり音楽にのったり、(トークの)内容に関してもいろいろなトーンがあったりするので。ということは、その音空間を自分でコントロールして、MC、司会という意味もあるんですけど、それも全部ひっくるめた音空間を支配するのが僕はDJだと思っています。クラブにおいては当然音楽で、目に見えないんですけど、お客さんを盛り上げるだけじゃなくて、一晩楽しんでもらうためには、たとえば「ちょっと休ませる」ということも大事だったりするんです。疲れると帰っちゃうから。
藤原:そっか!
DJ TARO:あとは飲み物を飲んでもらう時間、ちょっと友だちと話をする時間。そういうのをローテーションさせて一晩楽しんでもらおうという流れを組む。時間の流れを支配する、音空間を支配するというのが僕はDJの役割かなと思っています。
藤原:独りよがりじゃ絶対にできない仕事なんですかね。空気を読めたりとか。
DJ TARO:独りよがりで大絶賛されるのは1割未満です。
藤原:そのパターンもあるけど少ない。
DJ TARO:そうですね。シーンが変わったりするとなかなか受け入れられなかったりというのもあります。でも、予定通りにばかりにいっていても面白くないし、どこかで「あれ?」というのがね、心地いい違和感も必要だったりするので、その流れを読む人ですよね。
藤原:それがTAROさんの思うDJ。
DJ TARO:自分もいちばん大事にしている部分ですね。
【イシューはDJ】
— J-WAVE 81.3FM (@jwave813fm) June 17, 2023
20時からは
LOGISTEED TOMOLAB.
~TOMORROW LABORATORY
「DJ」の定義をはじめ、
さまざまな角度から考えます。
フェローは「ナビゲーターとしてのDJ」
デビュー25周年DJ TAROです。
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バンド、フェスも、プールまで…DJが活躍する場
DJ TAROはDJの歴史について解説。DJがクラブや当時のディスコで曲を途切れなく流せるようになったのは1972年のことだったそう。DJ TARO:基本的には与えられた空間で選曲をします。音の流れを支配して盛り上げを作ったりいろいろなドラマをそのなかに作っていくのが、僕はDJのお仕事だと思っています。それ以外でいくと、たとえばバンドのDJ。
藤原:真ん中にいたりするイメージがあります。
DJ TARO:ジャミロクワイも当時出てきたときに、サポートDJじゃなくてDJがメンバーとしているというのがすごく大きいなと。最初はハービー・ハンコックというジャズのピアニストの人が80年台にかなりエレクトロファンクな曲をやって、そこにいきなりDJがスクラッチをやっている曲が出て。それがある意味、最初のDJとかスクラッチが世にものすごく広まったきっかけ。ジャズのピアニストからその発想がね。
藤原:へー!
DJ TARO:「DJをバンドメンバーにしようよ」というのが実は起こっていたりしたんです。あとはライブをするときのバックDJというんですかね。バンドメンバーが行く代わりにDJが曲をかけて歌う人がいて、いろいろ盛り上げの効果とかをそこでやる、というのもDJだし。あと近年で言うと、ロックフェスでもDJが回す時代になった。DJだけのフェスも起こってきて、DJが出るイベントの規模がどんどん大きくなってきて。あとはラスベガスとか行くとどのホテルのプールに行こうがちっちゃいバーに行こうがレストランに行こうが、どこに行ってもDJが選曲しているんですよ。
藤原:ブースがあって、その周りを水着ギャルたちがイエーイってやっているイメージがあります。
DJ TARO:もう「お好きにどうぞ」というね。だからBGMという音楽がスピーカーからなんとなく鳴っているのではなくて、その日その瞬間にしか得られない演出をするためにDJが音を選んでる。よく六本木ヒルズでも「今日なんかパーティやってるの、ここ?」みたいなね。DJが選曲をするイコール「セレクター」という言い方もできます。回るという行為以外に選曲をしていくという。たぶんDJの方面がいろいろ広がって、僕はそれをできるだけ全部やれるDJでいたいなと。
藤原:DJと一言で言ってもいろいろなシーンでいろいろなことをやっているから、どこを見るかによって人それぞれ「DJの仕事」に対する印象が違うような気もします。
長野オリンピックの総合アナウンスが転機に
今年DJ TAROはラジオDJ、ナビゲーター25周年目。J-WAVEでナビゲーターをするきっかけになったのは、長野オリンピックの総合アナウンスを引き受けたことだったそうだ。DJ TARO:キャスティングの方から「長野オリンピックでしゃべってみないか」と言われて。なにをやるのか全然わからないんですけど、とりあえずふられたら「やります」みたいな。それで「TAROくん、ジャンプ競技詳しい?」と言われて「いきなりそんなこと言われて『詳しい』という人いる?」と思ったんですけど、ここで「あまり知らないです」と言ったらそこで終わっちゃうなと思って「けっこう詳しいです、好きですよ」って。
藤原:すごい!
DJ TARO:それで会場に行ったら全然わからなくて。それで白馬の駅前の本屋さんにジャンプの本を買いに行って。
藤原:ありました?
DJ TARO:あったんです。スキー板を持っている学生さんがいて「学校でスキー練習するの?」と訊いたら、スキージャンプの授業のある学校があったんです。それで先生にお願いして見学させてもらって、とりあえずそこでルールをいろいろ教わったんです。
藤原:すごい……。
DJ TARO:当時の方、本当にごめんなさい。
藤原:でも、ちゃんと努力していますね。
DJ TARO:総合アナウンスはなにをやるかというと、競技前の選手紹介とかしゃべるだけじゃなくて。みんな寒いなかずっと座っているわけですよ。だからみんなを盛り上げるのもひとつ大事な要素でした。それで「ターンテーブル持って行くしかないな」と思って。正直言うと雪上ディスコなんです。「みんな寒いから踊って」って。でも世界中の国の人がいるじゃないですか。
藤原:オリンピックだから確かに。
DJ TARO:僕は「ニッポン!」ってずっとなるのが嫌で。ほかの国の人たちがかわいそうじゃんと思って。たとえば「あそこにスウェーデンの応援団のみなさんいます」って英語で言うと旗振ってくれるので、スウェーデンの民族音楽を中古レコード屋さんで見つけてそれをかけると、スウェーデンの人たちだけめっちゃ盛り上がってるわけ。「なんであいつこれ持ってるんだ!」みたいな感じで。そうすると周りの人たちはポカーンとしてるけど「スウェーデンの人たち喜んでるね」って。そのあとにABBAをかけるわけですよ。そうすると誰もが知っているわけです。スウェーデンの人たちは「すげえ、ABBAってやっぱりこんなに有名なんだ」みたいなことをやって。音楽で各国のみなさんの文化交流というか。メダルもそうですけど、みんなで一緒に盛り上げましょうよという、そういう空気を作っていくという。
藤原:楽しい!
DJ TARO:かなり自由度は高かったんです。
藤原:オリンピックなのに自由だったんですね。
DJ TARO:どこかの国の方が言ってくれたのは「オリンピックはもちろん競技なんだけど、世界中の人が集まるお祭りなんだよ。だから楽しくしなきゃいけないんだ。僕らはメダルを持って帰るのはすごく大事だけど、いろいろな国が交流して楽しくすることが大事なんだ」と。そこで僕は吹っ切れましたね。オリンピックって構えていたんですけど「これは楽しくやらないとダメだ」って。
藤原:ラジオのお話がきたのはそのあとなんですか?
DJ TARO:そうなんです。
原点は16歳のころ、スケート場だった
18歳から32年間クラブDJとして活動してきたDJ TAROの原点は、プロローラースケーターとして通った後楽園にあったスケート場だったという。DJ TARO:いまで言う東京ドームにスケート場があって、DJブースがあったんです。そうすると、ディスコじゃないけど昼間に中高生が滑りながらそこでDJが「チュクチュク」とやっていて。ローラースケートも面白いから頑張ってやって。「あ、DJやってるんでしょ? やってよ」「じゃあ、やります」と回すんですけど、場内アナウンスしなきゃいけないんです。「そこ逆回りしないでください」とか「休憩する方はリンクの外に出てください」ってマイクでしゃべらないといけない。かっこいい曲をかけているのに場内アナウンスだと全然雰囲気出ないと思って。そこで「本日は後楽園ローラースケートリンクにご来場いただきまして誠にありがとうございます。今日も滑りながら聴きたい曲があったらどんどんDJブースまで来てください」みたいな、勝手にそういう風にやり出したのが自分の16歳の原点。
藤原:もう始まってるなあ。
DJ TARO:本当にそこからなんですよね。
J-WAVE『LOGISTEED TOMOLAB. TOMORROW LABORATORY』は毎週土曜20時から20時54分にオンエア。
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2023年6月24日28時59分まで
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番組情報
- LOGISTEED TOMOLAB.〜TOMORROW LABORATORY
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毎週土曜20:00-20:54
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藤原しおり