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いきものがかり・吉岡聖恵が出産前のレコーディングで…なごやかな状況を、水野良樹が明かす

いきものがかり・吉岡聖恵が出産前のレコーディングで…なごやかな状況を、水野良樹が明かす

いきものがかりの吉岡聖恵(Vo)と水野良樹(Gt/Pf)が、新曲のエピソードなどについて語った。

2人が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『~JK RADIO~TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「Astroscale THE HIDDEN STORY」。オンエアは6月16日(金)。

いきものがかりは、7月15日(土)・16日(日)に東京・国立代々木競技場第一体育館、渋谷の街一帯にて開催される「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 -Best Music & Market-」の16日(日)に出演する。

・「INSPIRE TOKYO 2023」公式サイト
https://www.j-wave.co.jp/special/inspire2023/

なんとしても書きたかった曲

いきものがかりは2021年に2人体制に。2022年には吉岡が第一子を出産。そんな変化のときを経て、5月に新曲『STAR』がリリースされた。宮沢賢治の父・政次郎の視点で賢治を描いた映画『銀河鉄道の父』の主題歌となっている。そもそもどのような経緯で作曲が始まったのか。

いきものがかり「STAR」 Music Video

水野:最初に映画のお話をいただいて。実は、吉岡が出産を控えていたので「そろそろお仕事をセーブしようか」みたいな時期だったんです。

吉岡:そうなんです。

水野:だけど脚本や編集されたものを拝見したら「これはやりたい」と。なんなら吉岡が出産するからこそ、みたいな。

吉岡:物語に描かれている親子の愛だったりが自分たちにグッと来てしまって。「これ、なんとかしてやらせていただけないかな」と、強い気持ちでやらせていただきました。

水野:吉岡が出産を控えていることもあったけど、僕も息子がいたりして、物語のことも考えながら広い意味で誰かを想うみたいな、誰かを肯定するみたいなところを書けたらいいかなっていうことで詞を書きました。

『STAR』の歌いだしの歌詞は“少し強い言葉”で始まる。水野がその理由を語った。

水野:周りの反応だったり世の中の流れだったり、たとえば「親は子を愛さなきゃいけない」とか、そういう決まりきった倫理みたいなもので誰かを愛するのではなくて、自分はどう思って自分の価値判断で家族を愛するのか、「誰かを愛する」という、自分の判断で物語を作っていく人、頑張って作ろうとしてる人を肯定したいなと。それで、ちょっと強い言葉をここは使いたいなと。しかも『銀河鉄道の父』の主人公にもなっている政次郎さんが、当時の時代でいったら皆さんから笑われるぐらい息子を溺愛してしまうみたいな。だけどその不格好な感じが非常に愛らしく、しかも共感できる感じがあって、ああいう風に自分の判断で人を愛する人をうまく書けたらいいなと思いました。

親戚のような空気感でのレコーディング

映画『銀河鉄道の父』は明治時代から物語が始まる。そのころの父親は「子どものことであれこれ動いたりせずに、どっしり構えているもの」という世間の風潮だった。だが宮沢賢治の父は息子を溺愛。この曲では、そういった「周囲を気にしない愛し方を肯定したい」という想いが込められた。そんな楽曲『STAR』のレコーディングはどんな風に進んだのか。

水野:吉岡が出産を控えているときで、なかなかたくさんの現場に出ることができない時期なので、オケのレック(録音)のときに来られなかったんですよ。それで彼女は「行けなくてごめんなさい」みたいな感じでプリンかなにかを差し入れして。

吉岡:みんな好きかなって(笑)。

水野:でもミュージシャンの皆さんもみんな知っている人たちで、ライブとかでもお世話になっていて、みんな「聖恵ちゃん元気?」「今どのぐらい? 大きくなった?」みたいな、ずっと聖恵のことを心配しながら、聖恵を感じながらレコーディングしていて。これがまたすごく愛があるなと思って。「幸せだな、ありがたいな」みたいな。「いや、よかったね。いい曲だね」みたいな、みんな親戚のお兄ちゃんみたいな感じになって。

吉岡:ホーム感が半端ないですから。

水野:あれはすごくグループとして嬉しいなと思いました。

言葉が一聴してすぐわかる歌い方

いきものがかりの曲は、誰もがわかる言葉でメッセージが紡がれ、初めて聞くときにもその言葉がメロディとともに飛び込んでくる。曲づくりの秘密、秘訣はどのようなところにあるのか。

水野:最近思うんです。隣にいるメンバーを褒めるのは恐縮なんですけど、やっぱり聖恵さんは“はっきり”歌ってますよね。

吉岡:はっきり?

水野:言葉が一聴してすぐわかるように。路上ライブのときからよく言うんですけど、やっぱり「聴いてすぐわかってもらえないと」みたいなところがあって。歌詞をそのままはっきり歌うというか、まずは歌詞をそのままの状態で、感情を込める手前ぐらいでまず聞き取ってもらうみたいな、その丁寧さが吉岡さんにあるなと思うんです。

吉岡:嬉しいです。童謡を小さいころから家族に仕込まれまして。路上ライブもそうですけど、ライブで初めて聴いても歌詞を1回で聞き取ってもらえるのはいいなと。せっかく素敵な言葉を言っていたりするときに聞き取ってもらえないのは嫌だなと。聞き取りたいタイプでもあるんです。デビューしたときから「エバーグリーン(不朽の名作)な曲を書いていきたい」ということはメンバーが言ってたので、そこはずっと貫いています。だからこそ歌詞が聞き取れないのが嫌だなって思っていて、そこはすごくこだわってるところです。

いきものがかりの最新情報は、公式サイトまで。

『~JK RADIO~TOKYO UNITED』のワンコーナー「Astroscale THE HIDDEN STORY」では、トップセラーのモノづくりにかける夢を訊く。放送は毎週金曜10時40分ごろから。

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2023年6月23日28時59分まで

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番組情報
~JK RADIO~TOKYO UNITED
毎週金曜
6:00-11:30