「100年前の音源を収集」スカパラ・谷中 敦が語る当時の録音事情

東京スカパラダイスオーケストラの谷中 敦が、およそ100年前のジャズの音源を紹介した。

谷中が登場したのは、J-WAVEで放送された『STEP ONE』(ナビゲーター:DJ TARO、中田花奈)のワンコーナー「MUSIC+1」。オンエアは3月6日(月)。

東京スカパラダイスオーケストラは、3月15日(水)にミニアルバム『JUNK or GEM』をリリース。

100年前のジャズをスマホに

この日の「MUSIC+1」では、谷中が最近夢中になっているものについて尋ねることに。

DJ TARO:いっぱいハマっていそうだな、いろいろなものを持ってるし(笑)。

谷中:オタクなので(笑)。

中田:1920年代や1930年代など、いまから100年くらい前のジャズをよく聴いているということなんですけど。海外から音源が収録されたCDを取り寄せ、それをスマホに取り込んで、ポータブルスピーカーでよく聴いているという。

DJ TARO:すごい! 100年前の音源が。

谷中:説明ありがとうございます。

DJ TARO:当時の空気感でまずCDになって、それをスマホに入れていると。すごく凝ってます。

谷中:パソコンを通さずにいまはCDからそのままスマホに入れられるんです。

DJ TARO:ありますよね。

谷中:うちにあるCDが俺のスマホのなかに入ってますよ。

中田:サブスクとかには、なかなかそういうものは入ってなんですか?

谷中:けっこうあるんですけど、やっぱりどうしても欲しいんですよ。

DJ TARO:CD、フィジカルで欲しいわけですよね。

ベースラインをバスサックスで

およそ100年前の音源を収集する谷中は、DJ TAROと中田も驚く当時ならではの録音事情について解説した。

谷中:100年ぐらい前のジャズはすごくちゃんと完成されているんですよね。

DJ TARO:ちょっとイメージがわかないかも。

中田:そうですよね、どんなものなんだろうって。

谷中:エイドリアン・ロリーニというすごい二枚目のバスサックス吹きがいて、その人はベースラインを吹きながら途中でソロ吹くんですけど、それがメチャメチャかっこよくて。昔、当時の機材ではベースが録音できなかったんです。あまり大きい音で録れなかったんですけど、バスサックスだったらベースラインでもちゃんと録音できたんです。

DJ TARO:なるほど。

谷中:なのでバスサックスとかチューバとかそういうもので、スーザフォンとかでベースラインを刻んでいたらしいんです。それでだんだん廃れていくのは、ベースがちゃんと録れるようになったからなんです。バスサックスは全部ベースラインをやっていたんです。

DJ TARO:これって当時の楽器的なトレンドじゃなくて、実は録音の仕様とか技術的なところから……。

谷中:それにも関わっているんです。

DJ TARO:じゃあ、聴くといろいろなことが発見として出てくるわけですよね。

谷中:メッチャかっこいいんですよ。

およそ100年前の音源を聴いてみると…

番組では実際に当時の音源を聴いてみることに。The University Sixの『Desdemona』をオンエアした。

谷中:かわいいですよね。とってもしゃれているんです。

DJ TARO:軽快ですよね。

谷中:1920、30年代の方は本当に管楽器が上手な方が多いんです。本当にとんでもないですよ。

DJ TARO:すごくリズミックだけどメロディが踊っていて。

谷中:歌心がありますよね。ちゃんとビートも反映させるという、なかなかの技術ですよ。

DJ TARO:聴いてみて印象はどうですか?

中田:踊っちゃいますね、ノッちゃうというか。

谷中:(笑)。

DJ TARO:ディズニーランドとかだとマークトウェイン号で流れてそうな感じでね。

中田:そんなイメージです。この年代のジャズとかって大体こういう感じなんでしょうか。

谷中:この時代はこういうのが多いですよね。

DJ TARO:チャップリンとか無声映画時代はこういう音楽が流れて。

中田:そういうイメージですよね。

DJ TARO:100年前。ラジオもちょうど100年ぐらいの歴史だからね、当時はひょっとしたらこういう音楽がかかっていたのかな? と思います。

東京スカパラダイスオーケストラの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
番組情報
STEP ONE
月・火・水・木曜
9:00-13:00

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