前田佳織里が感銘を受けた先輩声優は？ 現場での気遣いがスゴイ

声優の前田佳織里が、人生に影響を与えた出会いについて語り、おすすめの楽曲を紹介した。

前田が登場したのは『STEP ONE』のワンコーナー「LISTEN AND LEARN」（ナビゲーター：サッシャ、中田花奈）。ここでは3月27日（月）のオンエア内容をテキストで紹介する。

【radikoで聴く】
27日（月）OA分：https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230327093551
28日（火）OA分：https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230328093523
29日（水）OA分：https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230329093734
30日（木）OA分：https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230330093550
※それぞれ再生期限はオンエアの一週間後まで。

初めてのレギュラー現場で…

声優として、『ウマ娘 プリティーダービー』や『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』など、さまざまな人気作に出演している前田。歌手活動も行っており、3月15日には初のEPアルバム『未完成STAR』もリリースした。

そんな前田が学びを得た人物は、同じく声優の日笠陽子だという。

前田：いちばん最初のアニメのレギュラーの現場が『アイカツスターズ!』で、双葉アリアという役をやったんですけど、そこで日笠さんが、私が入るグループのリーダー的なポジションをされていました。私は2期からの登場でしかも全然経験もないなかで、「このできあがった空間にどう入っていこうか」ということをすごく考えたんです。そのときに、日笠さんって本当に大先輩ですごいベテランだし、なのにすごく気さくな方で、自分から緊張している新人に話しかけに来てくれて。お芝居が素晴らしいだけではなく、日笠さんがいることにより現場の空気が明るくなるというのを、自ら率先してされていて、それがめちゃくちゃすごいなと思いました。それだけじゃなく、みんなで打ち上げに行きましょうというときにも、日笠さんはあんなに忙しい方なのに、「今日は収録2個終えてきました」って夜ぐらいに駆けつけて、限られた時間のなかでスタッフさんとか後輩とか先輩の方みんなに挨拶されて、「じゃあ帰ります」ってサーッと……。時間の使い方もそうですし、そのなかでしっかりと人との縁づくり、人付き合いを大切にされているというところにすごく感銘を受けました。

昔の自分を思い出したいときに聴く1曲

周囲を明るくしてくれる大先輩の日笠。前田はさらに、日笠とのエピソードを語る。

前田：キャスト陣で1回、富士急ハイランドに遊びにいったときがありまして、同年代で固まっているなかにも日笠さんが駆けつけてくれました。それで、サーッとジェットコースターに乗って、バーっと仕事に行くみたいな（笑）。すごいバイタリティで、本当に素敵な先輩なんですよね。未だに交流は続いていまして、現場でお会いしたときも「佳織里元気か～？」みたいな感じで、頭ポンポンってしてくださったり、かっこいいですよね。私もだんだん後輩の子たちができてくるポジションにきているのかなとも思うので、そういうふうに一つ一つ、現場を明るくできるような人になりたいなと思います。

サッシャ：偶然ですけど、先日アニメジャパンというイベントで私も登壇をしまして、今度浦沢直樹さんの『PLUTO』というマンガがアニメ化されるということで、アトム役の日笠さんとご一緒させていただきました。はじめましてなのに本当にすごく明るくて、初めてでもすごく打ち解けることができたので、今日のお話をうむうむと思って聞いていました。

中田：富士急行ったあとに仕事行くって、すごいですよね（笑）。都内からしたら近い距離のところではないので……。

サッシャ：最初のお話で2期からだと、どうしても1期の人たちのなかに入るの難しいって、乃木坂46でもありそうですよね。

中田：確かに、後輩たちにそう思われていたかもしれないですね。私、こういうことできていたかなって、ちょっと反省しちゃいますね。

サッシャ：でもそういう橋渡し役をしてくれる人がいると、後輩としてはありがたいですよね。

前田には毎日、おすすめの楽曲も紹介してもらう。この日選曲したのは、チャットモンチー『いたちごっこ』。



前田：私、この曲が本当に大好きで、月曜日の朝にぴったりなんですよね。冒頭の一言目のちょっと前向きと思われる歌詞から一転して、サビがけっこう「あー、胸に刺さる」みたいな、メッセージ性の強い曲だなと思っています。「東京で生きていくためにはこう生きないとだめだったんだ」「今までの自分と決別するしかないかも」って思っちゃったときの、目的がわかった爽やかさと切なさ。私、何かを変えるっていうのは何かを捨てなきゃいけないのかなと思っていて、そこが絶妙なんですよ。上京する前の自分を思い出すとき、原点回帰したいときに聴く曲でもあります。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「LISTEN AND LEARN」では、さまざまな業界のトップランナーが、これまでの経験から得た学びをシェアする。放送は月曜～木曜の9時35分ごろから。