cadodeのkoshi(Vo)が、自身の音楽のルーツや、楽曲『さかいめだらけ』に込めた想いを明かした。
koshiが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは1月30日(月)、31日(火)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
koshi:cadodeらしさについて考えてみたんですけど、実際に作品を作ってみたあとに、学んだことがありました。それは「虚無感」と「情動」という2つのワード。虚無感というのは僕たちが普段生きている中でも、自分のやるせなさだったり居場所のなさにより「やっても仕方ないよね」という気持ちに苛まれたりしますよね。一方で、何か瞬間的にすごく刹那的になって、それが熱くなるときがあるというか。僕たちは音楽には常にそういう二面性が含まれているなということを、作る上で思っています。意識してそれを作っているというより、作られているという感じですね。
【関連記事】廃墟系ポップユニット・cadode、浮遊感と歌詞の世界観が独特な新曲『ワンダー』
今回はアルバム全体通してそうなんですけど、『サマータイムレンダ』の1stエンディング『回夏』という曲がありつつも、実は1月26日に『サマータイムレンダ』のゲーム『サマータイムレンダ Another Horizon』が発売されまして、そのエンディング曲も担当させてもらってます。それが『さかいめだらけ』という曲。1stエンディング『回夏』はアニメの最終話まで…つまり物語の本編を描いた楽曲なんですけど、『さかいめだらけ』はいわゆるゲームのトゥルーエンド、エピローグで流れるために作った曲なんです。
エピローグって単純に“終わってハッピー”って思う部分なんですけど、その中に置いてきてしまったようなものがあるような気がするんですよね。僕たちはこの物語が終わったときに、登場人物がどこを向いて、何を思うのかを考えて、曲を作りました。日常が戻ってきた喜びの中に、喪失感がある……そういう部分を曲として描いて、うまく作れたかなと思います。cadodeらしさがたくさん詰まった曲になっていると思います。
そんなkoshiは23歳の頃にebaと出会い、音楽活動をスタート。大人と呼ばれる年齢になってから、それまでとは別の視点で、宇多田ヒカルの楽曲の魅力を捉えられるようになったと語る。
koshi:例えば『忘却 featuring KOHH』。僕は16歳くらいのときに母を亡くしているんですけど、それが宇多田さんの境遇とどこか重なる時期もあって。そこに突き刺さってしまったし、歌詞の出し方、そしてポップというものに対し、自分の私小説的なアプローチを施すところ……フィクションでもノンフィクションでもないという部分にすごく共鳴したし、尊敬しているところでもあります。今でも、迷ったら宇多田ヒカルを聴きにいくということをやっています。
歌においても詞においても、一番影響を受けていると思います。今後も宇多田ヒカルの曲…ほかのミュージシャンにもいろんな影響を受けているんですけど、自分のルーツをたまに見つめながら、今後も自分たちだけのポップスを作っていけたらなと思います。
日本のポップスを語る上で欠かせない存在の宇多田ヒカル。koshiは今でも彼女が創り出すサウンドに影響をもらっているようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
【cadode koshi 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く
前編/後編
・Spotifyで聞く
前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
koshiが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは1月30日(月)、31日(火)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
cadodeらしさは「虚無感」と「情動」
作詞も行うkoshi、ミュージックプロデューサーのeba、ジェネラルマネージャーの谷原亮からなる3人組ポップユニットのcadode。これまで発表した数曲は「J-WAVE SONAR TRAX」に選出され、「SONAR MUSIC」ではお馴染みの存在だ。最近ではアニメ『サマータイムレンダ』のエンディングテーマを歌ったことでも話題になった。そんなcadodeは、1月25日にメジャー1stアルバム『浮遊バグ』をリリースした。今回は同アルバムとリード曲『さかいめだらけ』で、どんな自分たちらしさを表現したのか、koshiに語ってもらった。【関連記事】廃墟系ポップユニット・cadode、浮遊感と歌詞の世界観が独特な新曲『ワンダー』
今回はアルバム全体通してそうなんですけど、『サマータイムレンダ』の1stエンディング『回夏』という曲がありつつも、実は1月26日に『サマータイムレンダ』のゲーム『サマータイムレンダ Another Horizon』が発売されまして、そのエンディング曲も担当させてもらってます。それが『さかいめだらけ』という曲。1stエンディング『回夏』はアニメの最終話まで…つまり物語の本編を描いた楽曲なんですけど、『さかいめだらけ』はいわゆるゲームのトゥルーエンド、エピローグで流れるために作った曲なんです。
エピローグって単純に“終わってハッピー”って思う部分なんですけど、その中に置いてきてしまったようなものがあるような気がするんですよね。僕たちはこの物語が終わったときに、登場人物がどこを向いて、何を思うのかを考えて、曲を作りました。日常が戻ってきた喜びの中に、喪失感がある……そういう部分を曲として描いて、うまく作れたかなと思います。cadodeらしさがたくさん詰まった曲になっていると思います。
cadode - さかいめだらけ(Music Video)
「迷ったら宇多田ヒカルを聴きにいく」
誰かの生きづらさを熱量に変える音楽ユニット・cadode。ルーツはバラバラで、edaはメタル、谷原 亮はビジュアル系だという。koshiは昔から宇多田ヒカルを愛聴していたのだとか。そんなkoshiは23歳の頃にebaと出会い、音楽活動をスタート。大人と呼ばれる年齢になってから、それまでとは別の視点で、宇多田ヒカルの楽曲の魅力を捉えられるようになったと語る。
歌においても詞においても、一番影響を受けていると思います。今後も宇多田ヒカルの曲…ほかのミュージシャンにもいろんな影響を受けているんですけど、自分のルーツをたまに見つめながら、今後も自分たちだけのポップスを作っていけたらなと思います。
日本のポップスを語る上で欠かせない存在の宇多田ヒカル。koshiは今でも彼女が創り出すサウンドに影響をもらっているようだ。
宇多田ヒカル - 忘却 featuring KOHH
【cadode koshi 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く
前編/後編
・Spotifyで聞く
前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
番組情報
- SONAR MUSIC
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月・火・水・木曜22:00-24:00