WALTZMOREのこうのいけはるか(Vo, Gt)が、自身の音楽のルーツや、楽曲『COLD CITY GIRL』に込めた想いを明かした。
こうのいけが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは2月1日(水)、2日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
こうのいけ:『COLD CITY GIRL』は、新しい音楽ジャンルのHyperpop(ハイパーポップ)というジャンルと、僕のルーツとなったギターロックを融合させることに挑戦した曲となっています。
僕は元々、HIPHOPだったり、エレクトロといったジャンルにすごく興味があって、近年では、WALTZMOREの曲で、オートチューンだったり、メロラップの曲を作ったりすることに挑戦しているんですけど、その集大成としてできた曲が『COLD CITY GIRL』だと思います。
楽曲全体のテーマとしては刹那的なBoy Meets Girlというか、夜に生きる若者たちが出会ってから、パーティを抜け出して、「どこか遠くに行こうぜ」みたいな、そういう週末感や退廃的な部分もありつつ、基本的にはすごくポジティブで、聴き終わったあとに切なさが香るような疾走感のある曲となっています。
この楽曲で表現したWALTZMOREらしさというと、ポジティブさと切なさが共存しているところなど、相反するものが組み合わされることで生まれる独特の美しさみたいなものだと思います。WALTZMOREではそういった部分をすごく大切にしています。
この曲に関しては、歪んだギターに対して、すごく綺麗なピアノの音が同時に鳴っていたりとか、エモーショナルなサウンドに対して、機械的な電子ドラムの音が鳴っていたり。それこそ楽曲の全体的な歌詞の雰囲気で言うと、すごく明るい軽やかさがあるんですけど、サウンドはエンディングに向かうに従って、切なさが加速していくような、ミスマッチ的な要素を混ぜ込んでいます。そういう中に、WALTZMOREの終末的な美しさが生まれるんじゃないかなと思っています。最近はそういうものを特に重視しています。
WALTZMOREは『COLD CITY GIRL』のみならず、さまざまな楽曲であらゆる方向性を打ち出して、幅を広げております。この1曲だけではWALTZMOREは語れないので、ぜひ1月25日に発売された2ndフルアルバム『CHILDREN』を全部聴いていただいて、WALTZMOREの沼にはまっていただければと思います。
こうのいけ:僕たちのルーツの1曲は、SHERBETSの『グレープジュース』です。SHERBETSは元BLANKEY JET CITYの浅井健一さん率いる4人組バンドで、僕は中学2年生のときにBLANKEY JET CITYの音楽に出会って、いい意味で人生を変えられました。それから15年くらい音楽を続けています。
その中でSHERBETSは、音楽的な部分ですごくWALTZMOREに影響を及ぼしているバンドでして。サウンド的な部分はもちろん、ロックバンドの型にとらわれない実験的な要素を織り込んでいるところ……。そこに反骨心だったり、パンク心が見え隠れしていて、個人的になんですけど、WALTZMOREの指標になっているバンドです。
今回選んだ『グレープジュース』は、SHERBETSの中で1番好きな曲で。この曲が収録されている『AURORA』というアルバムは、今いる場所とは異なる“冷たい街”に一人でトリップするような感覚にさせてくれる作品なんです。サウンドだったり、歌声だったり、包み込む音・空気感のすべてが別世界に繋がっているような感覚をもらえて……。そういう気持ちって別のバンドではあまり感じたことがなくて。
その中でも「すごいアルバムだ」と強烈に思わせてくれたパートが、『グレープジュース』のイントロの冷たい雰囲気のアルペジオ。本当にこのアルペジオだけで、グッと心が掴まれるというか、浅井さんの独特な魅力が詰まっているサウンドだと感じます。
日本のロックシーンに多大なるインパクトを残した浅井健一。こうのいけはるかも浅井が奏でる唯一無二なサウンドに魅了された一人のようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
【WALTZMORE こうのいけはるか 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く
前編/後編
・Spotifyで聞く
前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
こうのいけが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは2月1日(水)、2日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
集大成としてできた曲が『COLD CITY GIRL』
2018年3月に前進バンド・Goodbyèsとして始動。その後、サポートメンバーだった2人がメンバーとして加入し、2019年にWALTZMOREとして活動をスタートさせた。メンバーはこうのいけはるかのほか、夏未(Key, Vo)、アライユウセイ(Ba)、木挽祐次(Dr, Cho)。2020年12月には『Love & Hate』という楽曲が「J-WAVE SONAR TRAX」に選出されていた。今回は1月25日に発売されたフルアルバム『CHILDREN』収録の『COLD CITY GIRL』に込めた自分たちらしさについて話してもらった。こうのいけ:『COLD CITY GIRL』は、新しい音楽ジャンルのHyperpop(ハイパーポップ)というジャンルと、僕のルーツとなったギターロックを融合させることに挑戦した曲となっています。
僕は元々、HIPHOPだったり、エレクトロといったジャンルにすごく興味があって、近年では、WALTZMOREの曲で、オートチューンだったり、メロラップの曲を作ったりすることに挑戦しているんですけど、その集大成としてできた曲が『COLD CITY GIRL』だと思います。
楽曲全体のテーマとしては刹那的なBoy Meets Girlというか、夜に生きる若者たちが出会ってから、パーティを抜け出して、「どこか遠くに行こうぜ」みたいな、そういう週末感や退廃的な部分もありつつ、基本的にはすごくポジティブで、聴き終わったあとに切なさが香るような疾走感のある曲となっています。
この楽曲で表現したWALTZMOREらしさというと、ポジティブさと切なさが共存しているところなど、相反するものが組み合わされることで生まれる独特の美しさみたいなものだと思います。WALTZMOREではそういった部分をすごく大切にしています。
この曲に関しては、歪んだギターに対して、すごく綺麗なピアノの音が同時に鳴っていたりとか、エモーショナルなサウンドに対して、機械的な電子ドラムの音が鳴っていたり。それこそ楽曲の全体的な歌詞の雰囲気で言うと、すごく明るい軽やかさがあるんですけど、サウンドはエンディングに向かうに従って、切なさが加速していくような、ミスマッチ的な要素を混ぜ込んでいます。そういう中に、WALTZMOREの終末的な美しさが生まれるんじゃないかなと思っています。最近はそういうものを特に重視しています。
WALTZMOREは『COLD CITY GIRL』のみならず、さまざまな楽曲であらゆる方向性を打ち出して、幅を広げております。この1曲だけではWALTZMOREは語れないので、ぜひ1月25日に発売された2ndフルアルバム『CHILDREN』を全部聴いていただいて、WALTZMOREの沼にはまっていただければと思います。
BLANKEY JET CITYとの出会いで人生が変わり、その後…
ルーツは「ギターロック」と語るこうのいけ。そんな彼が影響を受けた1曲とは?こうのいけ:僕たちのルーツの1曲は、SHERBETSの『グレープジュース』です。SHERBETSは元BLANKEY JET CITYの浅井健一さん率いる4人組バンドで、僕は中学2年生のときにBLANKEY JET CITYの音楽に出会って、いい意味で人生を変えられました。それから15年くらい音楽を続けています。
その中でSHERBETSは、音楽的な部分ですごくWALTZMOREに影響を及ぼしているバンドでして。サウンド的な部分はもちろん、ロックバンドの型にとらわれない実験的な要素を織り込んでいるところ……。そこに反骨心だったり、パンク心が見え隠れしていて、個人的になんですけど、WALTZMOREの指標になっているバンドです。
今回選んだ『グレープジュース』は、SHERBETSの中で1番好きな曲で。この曲が収録されている『AURORA』というアルバムは、今いる場所とは異なる“冷たい街”に一人でトリップするような感覚にさせてくれる作品なんです。サウンドだったり、歌声だったり、包み込む音・空気感のすべてが別世界に繋がっているような感覚をもらえて……。そういう気持ちって別のバンドではあまり感じたことがなくて。
その中でも「すごいアルバムだ」と強烈に思わせてくれたパートが、『グレープジュース』のイントロの冷たい雰囲気のアルペジオ。本当にこのアルペジオだけで、グッと心が掴まれるというか、浅井さんの独特な魅力が詰まっているサウンドだと感じます。
日本のロックシーンに多大なるインパクトを残した浅井健一。こうのいけはるかも浅井が奏でる唯一無二なサウンドに魅了された一人のようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
【WALTZMORE こうのいけはるか 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く
前編/後編
・Spotifyで聞く
前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
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