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廃墟系ポップユニット・cadode、浮遊感と歌詞の世界観が独特な新曲『ワンダー』

廃墟系ポップユニット・cadode、浮遊感と歌詞の世界観が独特な新曲『ワンダー』

【J-WAVE『SONAR MUSIC』から最新音楽情報をお届け】

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)のワンコーナー「SONAR TRAX」。J-WAVE がプッシュしている楽曲の中から毎日1曲をピックアップして掘り下げ、今聴くべきアーティストを紹介。8月3日(月)のオンエアでは、cadodeの『ワンダー』をピックアップ!

「ワンダー」は“超常的な存在”

2月に『TOKYO2070』がSONAR TRAXになって以来、半年ぶりの登場、虚無感と情動を歌う廃墟系ポップユニット・cadode。メンバーは、コシマサヒロ(Vo.)、eba(Music Producer)、谷原亮(General Manager)の3人。

SONAR TRAXには3度目の選出ということで、お馴染みになりつつある彼ら。7/29(水)にリリースした新曲『ワンダー』が、J-WAVE SONAR TRAXになっている。歌詞の視点が独特でおもしろいcadodeだが、この『ワンダー』はどんな曲になっているのか訊いてみた。

コシ:昔出会った超常的な女の子のこと、それから大人になった自分のことを梅雨の終わりに考える曲になっています。僕たちは大人になったら見えなくなったものと、大人になって見えてしまったものがあって、同時に“戻りたいけど戻れない”ということも知っています。『ワンダー』は、失われた感覚とか純粋さとどう向き合って、どう受け入れるかという物語です。「ワンダー」は、“超常的な存在”がいるんですけど、それに物語の中の誰かが付けた名前になっています。

聴いた人それぞれの「ワンダー」を想像してもらいたい

コシの話からすると「超常的な存在=ワンダー」ということなのだろうか。ワードからしてcadodeらしいが、「ワンダー」の概念が少し難しいので、この言葉をもう少しわかりやすく説明したらどんなものになるのか教えてもらった。

コシ:ちょっと言葉で説明すると難しいんですけど、「ワンダー」は地球とつながっている“地球意思”っていう、人の形をした精霊みたいなものです。僕たちと同じような見た目なんですけど、似て非なる存在で、実態があるかどうかもわからない感じ。かつて、妖怪や八百万の神に名がつけられていったのと同じ構造で、それに誰かが「ワンダー」と名付けただけの存在です。最近の作品で近いものあげるとすれば、映画『天気の子』のヒロイン・ひなが、空とつながって半透明になっていった状態とか、漫画『不滅のあなたへ』の主人公・フシが僕の中ではイメージが近いかなと思います。

物語のあらすじやこの「ワンダー」というのは、もともとコシの小説のプロットだという。さらにコシは「あらすじや顛末については、また発表できる機会があればぜひ、という感じ。曲から聴いた人それぞれの「ワンダー」像を想像してもらえればと思う」と続けた。

cadodeは『ワンダー』を皮切りに、これから怒涛のリリースを予定している。今月にもまたお知らせがあるかもしれないとのことなので、ぜひYouTubeやTwitter、Instagramなどのニュースをチェックしてみてほしい。

最後に、cadodeからのメッセージを紹介。

コシ:もう梅雨は明けたんですけど、まだ停滞感のある日常は続くかなと思います。例えば、この曲が気持ちを整理して前を向くきっかけになれば、僕としては本望です。一生の中で音楽を高尚なものではなく、道具としてうまく使ってもらえたら私たちは幸せですね。辛くなったらまたどっかに逃げ込んで、そしてまた元気にライブかどこかはわかんないですけど、また元気にお会いしましょう!

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