廃墟系ポップユニット・cadode 、『TOKYO2070』は50年後のオリンピックを見据えたスポーツソング

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)のワンコーナー「SONAR TRAX」。J-WAVEがプッシュしている楽曲の中から毎日1曲をピックアップして掘り下げ、今聴くべきアーティスト、ネクストブレイクアーティストを紹介。2月18日(火)のオンエアでは、cadodeの『TOKYO2070』をピックアップ!


■コシマサヒロにとっての「東京」とは

2017年に始動した廃墟系ポップユニット・cadode。ボーカルのコシマサヒロ、ミュージックプロデューサーのeba、そしてジェネラルマネージャーの谷原亮の3人組。昨年4月、『タイムマシンに乗るから』がSONAR TRAXに選ばれた。ボーカルのコシマサヒロに『TOKYO2070』について伺った。

この日のオンエアのテーマは「東京」。コシにとって東京とはどんな場所なのだろう。

コシ:僕は福岡生まれ、神奈川育ちで、大人になって就職して初めて都内の企業で働きだしました。cadodeの他のメンバーも地方育ちで、大人になって東京に来て、それで僕たちは出会ったんです。僕にとって「東京」は、混沌としていて全てがあって、それでいてみんなが常に何かをすり減らして生きている場所だなと思っています。好きな場所は、上野公園とか東京ドームなど開けた場所です。東京はあまり開けた場所がないので、そういうのを見るとテンションが上がっちゃうんですよね。

さらに「都内を歩いていて、建て直しの工事で久々に掘り出された土の匂いが漂ってくるのがほんとに好きな瞬間。そんなときに聴いているのは、小袋成彬さんです」と続けた。


■50年後のオリンピックを見据えたスポーツソング

「東京ソング」と言ってもさまざまな方向からのアプローチがあるが、今回SONAR TRAXに選ばれた『TOKYO2070』は、どんな東京を歌った曲になっているのだろうか。

コシ:この曲は、2070年の「東京オリンピックがもう1度くるんじゃないか」と思われる時代のスポーツソングです。あえて少し遠い未来の自分たちを考えることで、逆に今、“人間て何なんだろう”という答えが見つかるのではないか、というのがこのアルバムの出発点になっています。この曲のテーマは、スポーツなんですけど、きっと50年後のオリンピックは人間とサイボーグとアンドロイドの部門になっていると思うんですよね。そうやってスポーツが行われていく中で、僕として大切なのは身体性ではなく、意識とか魂だと思うんですけど、この議論は長くなるのでその解釈はみなさんに委ねたいと思います。



曲を聴いたあっこゴリラは「まさかの2070年のオリンピックソング! 面白い視点だね。確かにパラリンピックとかなくなりそうですよね。義足とか、そういうのも性能が上がってみんな一緒になると思う。あと、“大切なのは身体性ではなく、意識とか魂だと思う”って言ってましたけど、それはぜひお話ししたい! 」と述べた。

cadodeは、2月19日(水)に初のミニアルバム『2070』をリリースしたばかり。アルバムついてコシは「ジャンルも縦横無尽、構想もおよそ1年以上。未来に関する考察を詰め込んだ作品なっている」とコメントした。

そんなcadodeの今後の予定は、7月24日(金・祝)に渋谷「SPACE ODD」でライブを開催。それまでにも新曲もどんどんリリースしていく予定だという。SONAR TRAXとなっている『TOKYO2070』も収録された初のミニアルバム『2070』、ライブと共に要チェック!

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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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