ブロードウェイの観劇事情について、アメリカ・ニューヨーク在住の中村英雄さんが紹介した。
中村さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『~JK RADIO~TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「TOKYO CROSSING」。オンエアは2月10日(金)。
そこで今回は「世界の観劇事情」と題して、アメリカ・ニューヨーク在住の中村英雄さんに話を聞いた。
ジョン:ブロードウェイには劇場がどのぐらいあるのでしょうか。
中村:500以上の客席がある劇場が「ブロードウェイ劇場」と言いますが、これが全部で41。500以下の小劇場を「オフブロードウェイ」と呼んで、こちらがトータル85あります。
ジョン:日本ではツアーがあったりしますが、団体客はいますか?
中村:意外と団体客はいます。観客層のなかでかなり大きな数を占めるのが中高年の方です。引退をした人たちが楽しみにして、特に水曜日とか土曜日のマチネには近隣のコミュニティとかリタイアメント施設から団体のおじいちゃん、おばあちゃんがガンガン大型バスでやってきて、これまたすごい賑わいです。もちろん高校生や大学生の観劇ツアーもあってみなさん観劇しています。
ジョン:観劇にはチケットが必要です。日本と違うシステムはありますか?
中村:日本にもあるらしいですけれども、毎日売れ残ったチケットを半額で、極端な場合は25パーセントぐらいの金額で転売してくれる「TKTS」というシステムがあります。劇が始まる数時間前から売り出すので、これが人気で並んでいる人たちがいます。普段は150ドルぐらいするいい席も、80ドルや90ドルとかなり安く買えます。本場のブロードウェイを安く観たい方はこれを利用するといいと思います。
中村:みなさん食事をしてからお芝居を観るのが慣例です。そのため周辺レストランでは短時間ですぐ出てくる「シアター・メニュー」が人気です。これを注文すると、待たずにサッと出てきてサッと片づけてくれて勘定も早いので、ニューヨークでブロードウェイ観劇をされる方におすすめです。
ジョン:どのような観劇のスタイルがニューヨークにはあるんでしょうか。
中村:中にバーがあったりして、ちょっとパーティみたいな感じです。劇の幕間にお酒を飲んだりする人もいるし、なかにはグラスを片手に鑑賞できるシアターもあります。一応、賛否両論ですけれども、けっこうゆるい雰囲気で面白いです。
ジョン:アメリカはお客さんの反応がよくて盛り上がりますよね。
中村:盛り上がります。舞台とのコミュニケ―ションがすごくよくて、パフォーマンスがいいと拍手が起こります。それこそ歌舞伎と同じで拍手と喝采がすごくて。あまりにもすごくてそこでショーが止まっちゃうので、「ショーストッパー」と呼ばれています。それぐらいのパフォーマンスもあるので、これは観客あってのブロードウェイという感じですよね。また、客をいじるようなこともあります。「ジュークボックス」と呼ばれる、みんながよく知っているヒットソングメドレーを使ったミュージカルなんかは、客席で立って踊り出します。シアター全体がひとつのパーティ空間になっていく感じもあります。
ジョン:最後に、いまブロードウェイで話題になっていることを教えてください。
中村:『オペラ座の怪人』がブロードウェイ史上最長の連続1万3900公演続いていて、まだ続いています。しかしこれが今年4月にいよいよ幕を閉じてしまうので、ちょっとショックですね。でもそのほかにも新しいミュージカルで面白いのがいっぱいあります。
『~JK RADIO~TOKYO UNITED』のワンコーナー「TOKYO CROSSING」では、世界各地の番組通信とマルチにコネクト。時事問題から生活の実情まで世界中の視点を並列して探っていく。放送は毎週金曜6時40分ごろから。
中村さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『~JK RADIO~TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「TOKYO CROSSING」。オンエアは2月10日(金)。
チケットを安く購入できるシステムが人気
オンエア日である2月10日は「観劇の日」。1911年、明治44年に日本初の洋風劇場である「帝国劇場」が完成したことにちなんで制定された。ミュージカルを中心に、歌舞伎や大衆演劇まで幅広いジャンルの演目が上演されている帝国劇場。現在の建物は1966年竣工の二代目だが老朽化による建て替えのため、2025年をめどに一時休館する予定となっている。そこで今回は「世界の観劇事情」と題して、アメリカ・ニューヨーク在住の中村英雄さんに話を聞いた。
ジョン:ブロードウェイには劇場がどのぐらいあるのでしょうか。
中村:500以上の客席がある劇場が「ブロードウェイ劇場」と言いますが、これが全部で41。500以下の小劇場を「オフブロードウェイ」と呼んで、こちらがトータル85あります。
ジョン:日本ではツアーがあったりしますが、団体客はいますか?
中村:意外と団体客はいます。観客層のなかでかなり大きな数を占めるのが中高年の方です。引退をした人たちが楽しみにして、特に水曜日とか土曜日のマチネには近隣のコミュニティとかリタイアメント施設から団体のおじいちゃん、おばあちゃんがガンガン大型バスでやってきて、これまたすごい賑わいです。もちろん高校生や大学生の観劇ツアーもあってみなさん観劇しています。
ジョン:観劇にはチケットが必要です。日本と違うシステムはありますか?
中村:日本にもあるらしいですけれども、毎日売れ残ったチケットを半額で、極端な場合は25パーセントぐらいの金額で転売してくれる「TKTS」というシステムがあります。劇が始まる数時間前から売り出すので、これが人気で並んでいる人たちがいます。普段は150ドルぐらいするいい席も、80ドルや90ドルとかなり安く買えます。本場のブロードウェイを安く観たい方はこれを利用するといいと思います。
観劇前に食事をするのがおすすめ
ブロードウェイの劇場開演時間は日本と比べて少し遅めなのだとか。中村さんは観劇前の食事をおすすめする。中村:みなさん食事をしてからお芝居を観るのが慣例です。そのため周辺レストランでは短時間ですぐ出てくる「シアター・メニュー」が人気です。これを注文すると、待たずにサッと出てきてサッと片づけてくれて勘定も早いので、ニューヨークでブロードウェイ観劇をされる方におすすめです。
ジョン:どのような観劇のスタイルがニューヨークにはあるんでしょうか。
中村:中にバーがあったりして、ちょっとパーティみたいな感じです。劇の幕間にお酒を飲んだりする人もいるし、なかにはグラスを片手に鑑賞できるシアターもあります。一応、賛否両論ですけれども、けっこうゆるい雰囲気で面白いです。
シアター全体の空間がひとつのパーティ空間に
観客の反応も日本とは大きく異なるそうで、中村さんはブロードウェイならではの観劇中の盛り上がり方について語った。ジョン:アメリカはお客さんの反応がよくて盛り上がりますよね。
中村:盛り上がります。舞台とのコミュニケ―ションがすごくよくて、パフォーマンスがいいと拍手が起こります。それこそ歌舞伎と同じで拍手と喝采がすごくて。あまりにもすごくてそこでショーが止まっちゃうので、「ショーストッパー」と呼ばれています。それぐらいのパフォーマンスもあるので、これは観客あってのブロードウェイという感じですよね。また、客をいじるようなこともあります。「ジュークボックス」と呼ばれる、みんながよく知っているヒットソングメドレーを使ったミュージカルなんかは、客席で立って踊り出します。シアター全体がひとつのパーティ空間になっていく感じもあります。
ジョン:最後に、いまブロードウェイで話題になっていることを教えてください。
中村:『オペラ座の怪人』がブロードウェイ史上最長の連続1万3900公演続いていて、まだ続いています。しかしこれが今年4月にいよいよ幕を閉じてしまうので、ちょっとショックですね。でもそのほかにも新しいミュージカルで面白いのがいっぱいあります。
『~JK RADIO~TOKYO UNITED』のワンコーナー「TOKYO CROSSING」では、世界各地の番組通信とマルチにコネクト。時事問題から生活の実情まで世界中の視点を並列して探っていく。放送は毎週金曜6時40分ごろから。
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