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雨のパレード・福永浩平、結成10周年で感じた「大事にしていきたい」ことは?

雨のパレード・福永浩平、結成10周年で感じた「大事にしていきたい」ことは?

結成10周年を迎えた雨のパレードの福永浩平(Vo)が今後の展望について語った。

福永が登場したのはJ-WAVEで2月5日(日)放送の『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)だ。

10周年記念ライブを振り返る

福永は『TOKIO HOT 100』に2020年1月以来、約3年ぶりの登場ということで、まずはコロナ禍の期間も含めた3年間について振り返った。

福永:どのバンドもそうだと思いますけど、めちゃめちゃあがいてましたね(笑)。アルバムを1年に2枚出してみたりとか。でもそのアルバムでツアーが回れなかったりとかもして「これってどうなんだろう?」と思いながら、やるせない日々をすごしていました。

クリス:だんだんと日の目が見えてきたような最近です。2023年にバンド結成10周年ということで、先日10周年を記念するライブをおこなったそうですが、いかがでしたか?

福永:10周年ということなので、けっこう初期の古い曲とかもセットリストにふんだんに入れました。ファンのみんなは楽しんでくれた日になったんじゃないかなと思っています。

クリス:みなさんはいかがでしたか?

福永:もちろん最高で、めちゃくちゃ楽しかったです。その日から規制は緩和されていて、ちらほら声も出してくれているようなお客さんもいました。

クリス:これからどんどんと規制が解かれるということでね。多分春先ぐらいにはほぼ、パンデミック前の感じになるんじゃないかなという気はしています。

フジロックの思い出

番組では30位から21位までのランキングを発表。クリスが「最近注目しているアーティストは?」と問いかけると、福永はKendrick LamarやLouis Coleといった名前を挙げた。

クリス:Louis Coleは今年のフジロックフェスティバルの出演が発表されました。今年のフジロックが7月28日~30日の3日間で出演アーティストヘッドライナーがなんとFoo Fighters、Lizzo、The Strokesのほか、Alanis Morissette、Weezer、Cory Wong、Ginger Rootなど。けっこうすごいメンツが揃ったなと。

福永:グリーンステージでLizzoとか観たらヤバいっすよね。

クリス:俺はFoo Fighters、Lizzo、The Strokesも観たいし、Alanis Morissetteも久しぶりに観たい。あとVulfpeckでギターを弾いているCory Wongが出るというのは、けっこう楽しみですね。多分福永さんもお気に入りじゃないかなと。雨のパレードもフジロックは出演されまして、以前うちの番組の出張公開生放送にも出演されました。

福永:あれはかなり前だと思います。飛び入りみたいな形で。

クリス:フジロックの思い出とかあります?

福永:そうですね。友だちたちと飲み明かしたなという(笑)。あとフィールド・オブ・ヘブンのRhye。を観たときにめちゃくちゃ気持ちよくて、リバーブの伸び方とかも森にハマっていて。あれは思い出に残っています。

クリス:野外フェスというとフジはすごいことを成し遂げたという感じで。あの山の森のなかでよくもまあ、あの空間というか音場を奏でるかというのはすごいなという気がします。

番組では 24位にランクインしたYana Liza,Kunuku,Maddy Moreahの『Mind Never Sleeps』をオンエアした。

クリス:この曲はいかがでしたか?

福永:めちゃくちゃかっこいいですね。最近こういうオーガニックな楽器だけで構成されている曲とかもまた力をつけていて、メッチャいいです。

クリス:非常にオーガニックソウルというかネオソウルテイスト満載です。ベースラインもスゲーかっこいいですよね。

福永:いやマジでかっこいい。カウンタカルチャーとしての生楽器感がいいですね。

番組では20位から11位までをチェック。福永はそのなかからFLOの『Losing You』に注目した。

クリス:どこがハマりましたか?

福永:彼女たちの前の作品も聴いたことあったんですけど、この曲はさらにわかりやすくノスタルジックな雰囲気がしていて。ピアノの種類が90年代ぐらいにはやっていたパッドピアノというエレクトリックのピアノの音とかと使っていて。TLC的なビジュアルをしているので、けっこう90年代のノスタルジックさって絶妙なところがあって。このぐらいわかりやすくノスタルジックなほうが、もっとめっちゃ跳ねそうだなみたいな。

クリス:逆にね。先ほどの『Mind Never Sleeps』は非常にオーガニックで。最近はどちらかというとそういう方向に福永さんは向いている感じですか?

福永:僕は個人的にはそういう雰囲気がしていて。作っている曲とかも「オーガニックな曲だけで作りたいな」と思いながら作り始めたりとかはしています。

「自分たちが好きと思える曲じゃないと届かない」

今年の1月で結成10周年を迎えた雨のパレード。クリスは福永に「結成当時バンドの未来はどんな風に描いていましたか?」と質問を投げかけた。

福永:正直、特に初期は毎日目まぐるしくやっていたので「10年続ける」みたいな未来はあまり思い描いてなかったです。

クリス:将来の展望みたいなのはまったくなかった?

福永:「あそこの箱でやりたい」とかいろいろそういうのはあったんですけど。本当に1作品1作品に向き合ってきたという感じです。

クリス:そうか。じゃあ王手を狙うというよりも「次はこのマスだ」みたいな感じですかね。

福永:そうですね。

クリス:鹿児島から音楽をやるために上京されましたけれども、鹿児島にいたときはいまの自分が想像できました。

福永:まったく想像できなかったですね(笑)。本当に鹿児島は遠いので。上京したときに「実感はないんだな」というのは感じました。いつまで経っても、10年バンドをここで続けてきたという実感はそんなになくて。

クリス:ここ数年かな? いわゆる地元を拠点にして活動しているアーティストもいます。福永さんは鹿児島で遠いので、そういう意味でも東京にいらっしゃるんだと思います。東京で音楽活動をするというのはそうですか?

福永:僕は全部経験しておいたほうがいいと思っていて。上京したからこそ書けた曲とかやれてきたこととか繋がれた人たちがすごくいっぱいいるので。何事も僕は好奇心の塊になって挑戦するべきだなと思います。なので僕なそんなに「地元で」ということではないですかね。

クリス:結成10周年を迎えた雨のパレードは今年最初のシングル『paradigm』をリリースしました。このタイトルに込めた気持ちはなんでしょうか。

福永:ここでちょっと視点を変えたいなと思いまして。

クリス:パラダイムシフトをしたいと。

福永:10年振り返って、やっぱり「多くの人に届けたい」みたいな、ぼやっとした目標みたいなのを掲げている時期もあって。いろいろ「あのタイミング合っていたのかな?」みたいな後悔とかも、当然みなさんあると思うんです。なのでここで10年を振り返って、いまでも僕らを応援してくれているチームのみんなだったりファンのみんな、その人たちを大事にしていきたいし、自分たちが好きと思える曲じゃないと届かないなと思ったのは事実です。

クリス:不特定なものよりも、もうちょっと狙いを定めてということなのかな。

福永:そうですね。「周りのみんなを大事にする」というのをまた改めて思ったという感じです。

雨のパレードの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。

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番組情報
SAISON CARD TOKIO HOT 100
毎週日曜
13:00-16:54