シンガーソングライターで作曲家の松木美定が、自身の音楽のルーツや、楽曲『Lifetime』に込めた想いを明かした。
松木が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは1月11日(水)、12日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
松木:『Lifetime』は、私が毎回3拍子とかワルツの曲ばかりを作ってしまうので、4拍子の曲を作ろうと思ったのが作曲のきっかけになっています。
この曲に込めた自分らしさですが、この曲に限らず、僕がいつも考えているのは、アレンジがあまり凝っていなくても、ベースとコードとメロディだけのシンプルな構成で聴いても“いい曲だな”と思ってもらえるように仕上げるということ。それが今まで以上に表現できたのかなと思います。
サビのコード進行は王道のカノン進行になっているんですけど、カノン進行の上で自分らしさを表現するのが難しくて、完成するのに4ヶ月くらいかかったと思います。カノン進行ではコードがどんどん下がっていくんですけど、それに対してメロディが対比するように上げていっているので、かなり凝った作りになっていると思います。
歌詞についてですけど、僕の曲はだいぶ抽象的な内容になっているんですが、その中でも一応テーマは決めています。今回は勉強や仕事を頑張っている人に対して、“一緒に頑張っていこう”というメッセージになっています。歌詞を作るにあたって、何かひとつキーワードを決めて、そこから広げていくんですが、今回フックというかポイントとして<化け物>という言葉を入れてます。
最初はまったく意味はなく、ただ化け物という言葉を入れたかっただけなんですが、歌詞を作っていく内にどんどん化け物という言葉に意味が乗っかっていきました。ここではどんな意味か名言は控えますが、みなさんには聴いているうちに化け物に各々の意味を付けていただければと思います。
アレンジについてですけど、今まではストレートなスウィングが多かったのですが、今回は2拍目と4拍目にスネアが入るシャッフルというリズムになってますので、だいぶポップというか、明るい曲になったんじゃないかなと思います。2023年の一発目、この楽曲を聴いてもらって、共に楽しくいろんなことを乗り越えて行けたらなと思います。
松木:Bud Powell Trio(バド・パウエル・トリオ)の『Oblivion』です。この曲は18歳、大学1年生のときにジャズ研究会に入ってから出会いました。ジャズ研の部室に入ったときに先輩がトリオで演奏していて、そこで初めて聴いたんです。
初めて聴いたときは美しさとかっこよさに心を打たれました。比喩とかではなく本当に膝から崩れ落ちそうな感覚でしたね。
この曲が直接私の楽曲に影響を与えたというのはあまりないと思うんですが、この曲を聴いて作曲もピアノも始めました。作曲を勉強するに際し、教則本で勉強したんですが、理解が出来ずに、諦めたんですけど、その後、バド・パウエルの曲をコピーしていく内に、音楽理論が習得できました。
そういった意味でも、私に多大な影響を与えたアーティスト・楽曲となっています。
ジャズ研の部室で出会ったBud Powell Trioの『Oblivion』。バド・パウエルと出会ったことで、音楽理論も習得したという。松木にとって大きな存在であることは間違いないようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
【松木美定 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く
前編/後編
・Spotifyで聞く
前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
松木が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは1月11日(水)、12日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
シンプルな構成でも魅力的な曲な仕上げる
1993年生まれで、20歳から独学でジャズ、主にハードバップスタイルの楽曲とピアノを本格的にスタート。そんなジャズルーツを下敷きに多幸感あふれるポップスを鳴らす異色のシンガーソングライターの松木。浦上想起をゲストに迎えて発表した楽曲『舞台の上で』は、J-WAVEでもたびたびオンエアされていた。そんな松木の楽曲『Lifetime』が1月11日に配信リリース。この曲で表現した自分らしさについて語ってもらった。松木:『Lifetime』は、私が毎回3拍子とかワルツの曲ばかりを作ってしまうので、4拍子の曲を作ろうと思ったのが作曲のきっかけになっています。
この曲に込めた自分らしさですが、この曲に限らず、僕がいつも考えているのは、アレンジがあまり凝っていなくても、ベースとコードとメロディだけのシンプルな構成で聴いても“いい曲だな”と思ってもらえるように仕上げるということ。それが今まで以上に表現できたのかなと思います。
サビのコード進行は王道のカノン進行になっているんですけど、カノン進行の上で自分らしさを表現するのが難しくて、完成するのに4ヶ月くらいかかったと思います。カノン進行ではコードがどんどん下がっていくんですけど、それに対してメロディが対比するように上げていっているので、かなり凝った作りになっていると思います。
歌詞についてですけど、僕の曲はだいぶ抽象的な内容になっているんですが、その中でも一応テーマは決めています。今回は勉強や仕事を頑張っている人に対して、“一緒に頑張っていこう”というメッセージになっています。歌詞を作るにあたって、何かひとつキーワードを決めて、そこから広げていくんですが、今回フックというかポイントとして<化け物>という言葉を入れてます。
最初はまったく意味はなく、ただ化け物という言葉を入れたかっただけなんですが、歌詞を作っていく内にどんどん化け物という言葉に意味が乗っかっていきました。ここではどんな意味か名言は控えますが、みなさんには聴いているうちに化け物に各々の意味を付けていただければと思います。
アレンジについてですけど、今まではストレートなスウィングが多かったのですが、今回は2拍目と4拍目にスネアが入るシャッフルというリズムになってますので、だいぶポップというか、明るい曲になったんじゃないかなと思います。2023年の一発目、この楽曲を聴いてもらって、共に楽しくいろんなことを乗り越えて行けたらなと思います。
18歳のとき、ジャズ研究会の部室で出会った曲
ジャズを聴くことで音楽の素地を養った松木。そんな彼が選ぶルーツとなる1曲は?松木:Bud Powell Trio(バド・パウエル・トリオ)の『Oblivion』です。この曲は18歳、大学1年生のときにジャズ研究会に入ってから出会いました。ジャズ研の部室に入ったときに先輩がトリオで演奏していて、そこで初めて聴いたんです。
初めて聴いたときは美しさとかっこよさに心を打たれました。比喩とかではなく本当に膝から崩れ落ちそうな感覚でしたね。
この曲が直接私の楽曲に影響を与えたというのはあまりないと思うんですが、この曲を聴いて作曲もピアノも始めました。作曲を勉強するに際し、教則本で勉強したんですが、理解が出来ずに、諦めたんですけど、その後、バド・パウエルの曲をコピーしていく内に、音楽理論が習得できました。
そういった意味でも、私に多大な影響を与えたアーティスト・楽曲となっています。
ジャズ研の部室で出会ったBud Powell Trioの『Oblivion』。バド・パウエルと出会ったことで、音楽理論も習得したという。松木にとって大きな存在であることは間違いないようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
【松木美定 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く
前編/後編
・Spotifyで聞く
前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
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