黒羽麻璃央、膝から崩れ落ち号泣…映画『生きててごめんなさい』の撮影秘話

『余命10年』の藤井道人がプロデュースを務める映画『生きててごめんなさい』(2月3日公開)の完成披露上映会が23日都内劇場で行われ、主演の黒羽麻璃央、共演の穂志もえか、山口健人監督、藤井道人プロデューサーが参加した。



小説家を目指す園田修一(黒羽)と不器用な同棲相手の清川莉奈(穂志)。そんな二人の悲しき恋愛の末路を描く。



撮影中、黒羽はとあるシーンの本番直後に泣き崩れたという。山口監督は「言いたくないことを言わなければいけないシーンがあって、黒羽さん本人的には言いたくなかったようで、カットがかかったら膝から崩れ落ちて号泣していました」と回想。当の黒羽は「殴られたみたいにダウンしました」と苦笑いも「悪口って言えないんだなと……。演じる中で積み重なっていたものが自分の中で崩れ落ちた瞬間で、自分でもそんな風になるとは思わなかった」と驚いていた。

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号泣は黒羽だけではなく、穂志にも伝染。脚本には書かれていない、修一の背中に号泣しながら抱きつくという演技について穂志は「抱きつくことで台本には描かれていない部分を物理的に埋めさせてもらいました。これは黒羽さんだからできたこと。黒羽さんは優しいので許してくれるだろうと思って“うう~!”といかせてもらいました」と全幅の信頼を寄せていた。

黒羽はヒットメーカーとして知られる藤井の推薦で主演に抜擢された。この事実に「メチャメチャ嬉しいこと。『藤井さんからの推薦』と大きめの文字で書いてほしいですね!」と報道陣にアピール。藤井から「ダメ元でオファーをしたら快諾していただけた」と言われると、「一度ドラマでご一緒した際に『いつか映画を……』と話していた。その約束をついに実現できるチャンスだった」と有言実行に嬉しそうだった。

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黒羽と穂志について藤井は「芝居がすごくて、それぞれが役を自分のものにしていた。二人をずっと見守っていたいと思える宝物のような作品で、お二人の演技に嘘がないのが嬉しかった」と激賞していた。
(取材=石井隼人)

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