クリープハイプ×エバースが「怒り」をテーマに語る! 尾崎世界観、小学生時代の“怒られ”エピソードを明かす

クリープハイプの尾崎世界観(Vo/Gt)と長谷川カオナシ(Ba)が、エバースの佐々木隆史と町田和樹と「丸くなってる場合か!?」をテーマに語り合った。

クリープハイプのふたりが登場したのは、7月31日(木)放送のJ-WAVE『GURU GURU!』(木曜日ナビゲーター:エバース)。世間の常識や多数派の声、あたりまえの事実をあえて逆の視点と発想で考えていく“逆転ラジオ”。リスナーからさまざまな意見を募り、発想と柔軟性を育てる教養バラエティプログラムだ。

エバースが怒る瞬間は?

今回のテーマは「丸くなってる場合か!?」。人間的に丸くなったと言われることも悪くないが、逆のとがりや怒りも大事ではないだろうか。怒りがあるからこそエネルギーが生まれる。怒ることの何が悪い。マイナスな怒りだけではない、プラス面につながる“怒”の感情を考える。

佐々木:普段の町田はどんな感じですか?

町田:怒りは低いほうかもしれないですね。怒りっぽくはない気がしますね。

佐々木:でも、けっこう爆発するときは爆発するイメージがありますけどね。すぐ友だち(との縁)を切ったりとかするでしょ?

町田:それは怒りというより冷めるほうですよ。怒るまでいかないっていう。でも、たとえばバイクを発進させて4回連続で赤信号に引っかかったときは「なんだよ、この信号!」って。日常ではそれがいちばんムカつくかも。「どうなってんの、この信号!」って言う。

佐々木:それで、なんて言ってた?

町田:誰も何も言ってない。バイクで俺ひとりだから(笑)。佐々木はどうですか?

佐々木:僕は町田以外にはあんまりムカつかないですね。

町田:そうだよね。

佐々木:それがネタの種になりますから。もともとネタ合わせのときに町田がなんにも考えないのにタバコばっか吸いに行って、ネタ合わせの時間がめっちゃ延びちゃって。それにムカついて作ったネタが、ABC(お笑いグランプリ)の2本目でやったネタで、それで優勝できましたから。あれは怒りを根源に。もっと言うと、NHK(新人お笑い大賞)で優勝したネタも、別パターンのタバコのネタで、そのときも町田が換気扇の下でタバコを吸ってるの見てムカついて思い付いたネタだったんですよ。

町田:俺もタバコを吸っててよかった。なんにも案を出さずに座っているほうが。

佐々木:案を出してても邪魔だったかもな。お前が頑張ってタバコを吸わずに案を出してたら優勝してなかったな。

町田:はい。じゃあ、タバコを吸い続けます(笑)。

怒りの感情で作品が生まれることも

ここでクリープハイプの尾崎と長谷川が登場。最近、ムカついたこと、怒りそうになったことを訊くと、尾崎が口を開く。

尾崎:この番組のゲスト出演が発表されたときに、「クリープハイプとエバースって、なんのつながりがあるんだろう」みたいなことを言われて「関係ねえだろ!」「つながりなくても出てもいいだろう!」って思ってましたね。

町田:けっこう怒りが早いですね(笑)。

佐々木:それくらいの疑問は持たせてくださいよ。

町田:尾崎さんは生きてるうえでの怒りは強いほうですか?

尾崎:強いですね。それを使って作品を作ることもあるので、それが悪いことだとは思ってないですね。最初に勢いがつくというか。

佐々木:怒りからっていうことは、僕と一緒ですね。

尾崎:それって、すごく健全ですよね。同じところに向いて、それが作品になるのであればシステムができあがってるなって。

町田:ふたりで完結できるものなので。

尾崎:工場みたいなものですよね(笑)。レーンがあって、流れて行って、最後にネタになるって。

番組ではリスナーから寄せられた「怒り」についてのメッセージを紹介していった。

私が怒っているのは、職場であいさつを返してくれない人たちです。私が元気よく「おはようございます!」「お疲れさまでした!」とあいさつしているのに、知らんぷり、もしくは会釈だけの人もいます。あの人たちはなぜ、あいさつができないんですか? あいさつをしない代表、町田さん教えてください。

町田:そんなことないって。俺はあいさつするほうですよ。どっちかっていうと、あいさつを返さないのはお前だろ。

佐々木:は!? マジで言ってる?

町田:対、俺にね。

尾崎:ふたりの普段のあいさつってどんな感じですか?

町田:先に楽屋に佐々木がいたら「ういっす」くらいは言いますね。

佐々木:いや、言われてるイメージはないですね。「おはよう」って、ちゃんと日本語で言ってくれたら僕も返すんですけど、「うぇい」みたいなことを言うから、どうしたって。

尾崎:その関係性のなかで、照れがあるかもしれないですよね。

町田:クリープハイプはどうですか?

長谷川:「おはようございます」って、ちゃんと言ってるバンドだなって思いますね。

尾崎:ホテルとか出て会場に行くときに、それぞれ順番で車に入ったりするので、そのときはメンバー全体にあてて「おはようございます」って言いますね。面と向かってはちょっと……。でも、このリスナーさんの職場の感じとは違いますよね。

背中の痛みで知った常識

続いてのリスナーからは「電車やエレベーターで人が降りる前に乗ってくる人の神経がわからない」というメッセージが届いた。

尾崎:小学生のころに、実家のマンションでどう考えてもかたぎじゃない人がいたんです。金のネックレスをして、犬とかが描いてあるジャージを着ていて。あるとき、エレベーターで降りようとしていたその人よりも僕が先に乗ろうとしたら、思いっきり突き飛ばされて。壁に背中を打ち付けて「降りるほうが先だろ」って言われて、そのときに「あ、降りるほうが先なんだ」って学びました。それ以降、1回もそれはやってない。

佐々木:たしかに、子どものころってルールがまだわからないですもんね。

尾崎:背中の痛みで知りました。

町田:めっちゃ怖い知り方。

佐々木:僕も犬の餌をやるのを忘れたとき、餌を入れる器でおやじに思いっきり顔を殴られて。

町田:それはやり過ぎだろ。

佐々木:それで、餌はやらなきゃいけないんだなって学びましたもん。

尾崎:痛みは大事ですよね。ときには必要。

佐々木は、電車の場合は、降りるのか降りないのかわからない状況があるから判断が難しい、と続ける。

尾崎:ずっと席を立ちそうな感じで立たない人もいますよね。

町田:あれ、ムカつく。フェイクみたいな感じで。動いたと思って近寄ったら違うみたいな。

尾崎:その逆で、降りそうにないのに降りるっていうパターンもありますよね。

町田:おじさんとか急に動き出しますよね。わかります。

佐々木:あと、乗ったときにもっと奥に詰めればいいのに、みんなドア付近にいるから、手前だけすごく満員電車みたいな。あれとかも「奥、行けや!」って。

長谷川:それで言うと、改札を通るときにSuicaのチャージが足りなくてパタンって閉まる人がたまにいますよね。それを謝ってくれたらいいんですけど、そこで照れくさそうにしたり、前にいる友だちとかに「チャージ足りなくなっちゃった!」とか言ってモジモジされるとすごく腹が立ちますね。速やかにどいてください。

町田:めっちゃわかります。

佐々木:改札に引っかかった人がキレてるときもあるよな。「なんで、お前がいちばんキレてるんだよ」みたいな。

だるそうに荷物を受け取る人が許せない

番組後半では、「怒りの虎」と題して、エバースが共感するような怒りエピソードをリスナーが電話でプレゼン。それを聞いた町田と佐々木は、そのエピソードの価値を金額にして発表することに。

リスナー:私は街で声をかけられることが比較的多く、できるだけ応じるようにしているのですが、先日、急いでいる途中で話しかけられたため、「すみません」とお断りしたところ、「この不親切者!」と怒鳴られて、ちょっと悲しくなりました。

町田:だいぶ年配の方ですか?

リスナー:50代くらいの男性です。

町田:勝手に声をかけてきて。

佐々木:それは道を訊かれたってことですか?

リスナー:駅の近くで声をかけられたので、たぶん改札の場所とかを知りたかったんだと思います。

佐々木:道、訊くやつって、スマホで調べたほうが早くない?

町田:マジでそう。

佐々木:急に訊かれて、それを知ってるわけがないよね。僕もたまに道を訊かれるんですけど、そこで「ちょっと待ってください」って、俺がスマホの地図アプリで目的地を入れて、見て「たぶん、こう行って」って説明するんですけど、「お前が見ろよ」って思うわけ。昔ならまだしも、いまは自分で調べられるから。

町田:人に訊くほうがしんどいけどな。でも、声をかけられやすい人っているからな。

佐々木:このエピソードの怒りに金額を付けるなら?

町田:1,800円。すみません。

佐々木:800円(笑)。

続いてのリスナーの怒りエピソードは、宅配にまつわるもの。

リスナー:現在、宅配の仕事をしています。いちばん腹が立つのは、自分で注文したにもかかわらず、やたらとだるそうに荷物を受け取る人です。ほかにも、大量の荷物を会社に届けに行くと、「これはこっちで、これはあっち」と、まるで引っ越し業者のような扱いをされることもあり、それも許せません。

佐々木:だるそうに受け取る……照れ隠しもあるのかな。

町田:何が恥ずかしい。

佐々木:もしかすると恥ずかしいものを頼んでたりするかもしれないじゃん。それをだるそうに受け取ることで「そんなほしくはなかったけど」みたいな。

町田:そいつ、なんなんだよ。意味わからん。

佐々木:本当はもう少しうれしそうに受け取ってほしいよな。「待ってました!」みたいな。「来た!」って(笑)。

町田:それくらいやってくれるとだいぶいいけど(笑)。まあ、それはいないね。

佐々木:本当は楽しみでしょうがないけど、隠すために気持ちを抑えちゃった結果、だるそうになっちゃった。いい大人がテンション上がるわけにもいかないから。

町田:そう思うのはめっちゃいいかもな。

佐々木:このエピソードの怒りに金額を付けるなら?

町田:3,200円。この怒りはわかるし、解決方法もわかったから。

佐々木:5,000円。いままで聞いたことのない、面白い角度のムカつく話でしたよね。

クリープハイプは7月30日(水)に新曲『ざらめき』を配信リリースした。

Zarameki

クリープハイプの最新情報は公式サイトまで。

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月・火・水・木曜
22:00-24:00

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