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君島大空が衝撃を受けたライブアルバムとは? 「自分の人生のハイライトに入る」

君島大空が衝撃を受けたライブアルバムとは? 「自分の人生のハイライトに入る」

音楽家の君島大空が、ギターを始めるきっかけやプロミュージシャンになった経緯、衝撃を受けたアルバムについて語った。

君島が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談議を繰り広げる番組だ。オンエアは1月6日(金)。

君島は1月18日(水)にファーストアルバム『映帶する煙』をリリースする。

この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。君島はあじげんの「ごぼうチップス」を持参し、ビールとともに楽しんだ。

ライブが楽しくなった理由

現在27歳の君島。クリスにミュージシャンとしての楽しみについて訊かれると、「ライブをしているとき」と答えた。

君島:以前はなるべく人前に出たくないし歌いたくもないっていう気持ちがずっとあったんですけど、最近はライブで歌うのが楽しいですね。

クリス:それはなぜ?

君島:コロナ禍になってからちょっとライブが戻ってきて、大きいライブハウスとかでやるときにお客さんの顔が見えたりすると、聴いてくれてるんだなって。こんなに人が聴いてくれているんだって、当たり前の話なんですけど、それがすごくうれしくて、それで自信がちょっとついていったのかなってことはありますね。

クリス:君島くんがデビューしたのはパンデミックの少し前だから、デビューしてあまりライブができなかったんですね。

君島:思うようにはできなかったですね。

クリス:その前はYouTubeとかSNSに自分の作品とか動画をアップしてたタイプだったの?

君島:そうですね。SoundCloudに自分の曲を投稿するのが周りでもはやっていて、それを何年もやってましたね。

クリス:そこでどこかのレコード会社の人が見つけてくれたの? それとも自分でデモを送ったの?

君島:ほとんどできているものを、ここから出したいなっていうレコード会社に聴いてもらったら、「出すの手伝うよ」って言ってくれて。それもお酒を飲みながら決めた記憶がありますね。めちゃくちゃゆるい感じで決まりました。

初めてギターで弾いた曲は、吉田拓郎の『夏休み』

君島は、ギターを弾く父親の影響で、自身も5歳からギターを弾き始めたという。

クリス:お父さんはどんな音楽が好きだったんですか。

君島:あんまり広くは聴かない父親で、加川 良とトム・ウェイツと大瀧詠一と吉田拓郎みたいな感じでしたね。

クリス:大瀧詠一だけちょっとブライトな感じだけど、他の人は結構どっぷりな感じだよね。俺、トム・ウェイツ好きだな。トム・ウェイツのライブは映像でしか観たことがないけど、彼はパフォーマンス・アーティストだからすごいですよね。

君島:ライブ映像もカッコいいですよね。

クリス:パフォーマンス・アートって感じですよね。ビジュアルな部分で。音楽だけじゃなくて、その辺りも面白いですよね。それにしても5歳でギターを買い与えられたってすごくラッキーですよね。

君島:今思うと、そうですね。

クリス:俺は10歳の頃にギターがやりたくておやじに頼んだら、フラメンコギターみたいなとにかくネックが太いものを与えられて弦が抑えられなくて。おまけにおふくろが張り切っちゃって先生みたいなのをつけてくれたんだけど、その先生がすごく厳しい人で、全く楽しくないわけよ。

君島:弦を押さえられないと楽しくないんですよね。

クリス:最初からネックが細いエレキギターなんかを買ってくれたらガンガンいってたかなって思います。

君島:僕もそうだったらと思うと、今どうなってたかはわからないですね。

君島が父から初めてギターの弾き方を教わった曲は吉田拓郎の『夏休み』だったと明かし、「エレキだったら全然違ってたんだろうな」と口にする。

その後もギターを弾き続けた君島は、中学生のときに知り合いからエレキギターをもらったことにより、その魅力に引きこまれて練習をしたと話す。

クリス:エレキギターに移ってから何を弾いてましたか。

君島:母親がハードロックをすごく好きだったので、そういうのを聴きながら自分でも調べてハードロックとかメタルを(演奏していました)。

クリス:どんなアーティストですか?

君島:チルドレン・オブ・ボドムとか、かなりハードな曲を。あとMR.BIGとかあのへんがすごく好きで。

クリス:じゃあ、家ではヘビメタがかかったり。

君島:トム・ウェイツがかかったり、ボビー・コールドウェルがかかったりしていましたね。

クリス:ボビー・コールドウェルはお母さんの影響ですか?

君島:そうですね。AORとハードロックが大好きな母親なので。

衝撃を受けたライブアルバム

高校卒業後にシンガーソングライターのバックでギターを弾くようになった君島は、「機会に恵まれた」と当時を振り返る。

君島:そのときは月に20本くらいいろんな人のライブを続けていて。

クリス:それはアコースティックの弾き語り?

君島:アコースティック(シンガーソングライター)で僕がエレキギターを弾くっていうところで、空間を広げるアプローチをいろいろと試しながらやってたんですけど、それを続けていたときに「これが俺の色だな」ってだんだん思ってきて、これならいけるかもしれないというか、これをずっとやっていきたいなって思った瞬間でした。

クリス:なるほど。そういうサポートって、自分がメインじゃないからこそ逆にこだわれることってあるのかな。

君島:ギターしかないとなるとすごく客観的にその状態を見られるし、自分のプレイにも集中できるんですけど、俺は「自分で歌いたい」ってなっちゃって、一気にそういうのをやめて、自分で歌ったものをSoundCloudにあげ始めたりしましたね。

君島は衝撃を受けた楽曲として、中学2年生のときに聴いたアル・ディ・メオラ、ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシアによるライブアルバム『Friday Night in San Francisco』をあげた。

君島:これは伝説的なアルバムなんですけど、それのカセットテープを父親の知り合いのベーシストからもらいまして、自分の部屋で夕暮れどきに聴いたのが自分の人生のハイライトに入ってくるレベルですね。

クリス:3人の中で誰がいちばん好きですか。

君島:最初はアル・ディ・メオラだったんですけど、けっこう聴く時期によって違うんですよね。自分のブームによって全然違うんですけど、パコもめっちゃかっこいいなって思いますね。

そんな君島は1月18日(水)にファーストアルバム『映帶する煙』をリリースする。

君島大空 「都合」Official Music Video

クリス:ファーストアルバムになりますが、意気込みは。

君島:すごく大変でした。ミックスまでほとんど自分でやっているんですけど、フルアルバムのサイズでそれをやったことがなかったので、かなり挫折に満ちた時間がありました(笑)。

クリス:本来なら2022年にリリースする感じだったんだ。

君島:そうですね。

クリス:でも生みの苦しみがある作品のほうが喜びもひとしおってみなさん言いますよね。

君島:やっと出せるなって感じですね。早く聴いていただきたいです。

君島は1月13日(金)の同番組でも、クリス・ペプラーとトークを繰り広げる。オンエア後の一週間はradikoでも聴取可能。

【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230113230000

(2023年1月20日まで再生可能)

番組の公式サイトでは、過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。

・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html

『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。

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2023年1月13日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
SAPPORO BEER OTOAJITO
毎週金曜
23:00-23:30