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YONA YONA WEEKENDERS・磯野くん、衝撃を受けたthe band apartのサウンドを語る

YONA YONA WEEKENDERS・磯野くん、衝撃を受けたthe band apartのサウンドを語る

YONA YONA WEEKENDERSの磯野くん(Vo, Gt)が、自身の音楽のルーツや、楽曲『月曜のダンス』に込めた想いを明かした。

磯野くんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは9月26日(月)、27日(火)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。

バンド史上、最速のBPM! 攻めた曲を目指した

“ツマミになるグッドミュージック”を奏でるメロコア・パンク出身の4人組バンド・YONA YONA WEEKENDERS。メンバー全員、平日は会社員として働きながら、週末に活動するという意味を込めて、バンド名が付けられたという。今回は新作EP『嗜好性』についてや、「J-WAVE SONAR TRAX」にも選出された楽曲『月曜のダンス』について語ってもらった。2つの作品にはどんな自分たちらしさが込められているのか──。

磯野くん:9月21日に新作EP『嗜好性』をリリースしました。このEPはタイトルの通り、僕たちYONA YONA WEEKENDERSの好きなもの、好きなことなど、自分たちの嗜好に改めて向き合った作品です。その中の1曲『月曜のダンス』が「J-WAVE SONAR TRAX」に選ばれたわけですけども、YONA YONAの楽曲で多用しているメジャーセブンスの響きを残しながら、バンド史上、最速のBPMでエイトビートをバシバシ効かせるようなダンスナンバーとなっています。

この曲なんですけど、今回EPを作っていく中で、今までの自分たちのイメージから、良い意味で脱線した攻めた曲を作りたいという着想から生まれました。試行錯誤して、EPの納期ギリギリにできあがった作品です。

この楽曲に込めたYONA YONAらしさですけど、僕たちは平日は会社員として働いているので、いわゆるシティポップだったり、AORっていうジャンルの都会的で洗練された世界観というよりは、日常生活の中にあるなんでもない場面を切り取って、それを面白く、カッコよくオシャレにアウトプットしている。それがYONA YONAらしさだと思っています。

この曲を嗜好性というテーマで作曲していく中で、アーティストもサラリーマンにも納期があって、日常ってそんなに変わらないものなんだなという気づきがありました。改めて僕たちは何でもない日常が愛しくて、そういうものを積み重ねていくことが好きなんだってことに気づいて。なので、誰もが直面する、やがてやってくる現実を“月曜日”と表現しつつ、“現実を踊るように乗り切っていこうぜ”というメッセージを込めて、歌詞を書きました。アップテンポな曲なんですけど、ぜひ歌詞にも注目して聴いてもらえたらと思います。

なかなか休日の余韻が抜けない朝もあると思うんですけど、ぜひこの曲を聴いてもらって、頑張って仕事に行くのも良し、今日はサボっちゃおうかなと思ってもらうのもアリだと思うので(笑)、とにかく楽しく聴いてください。

「ロックでおしゃれ」が衝撃だった曲

「ツマミになるグッドミュージック」というコンセプトを掲げるYONA YONA WEEKENDERS。そんな彼らのルーツとなる1曲は?
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磯野くん:ルーツの1曲として選んだのはthe band apart(略称・バンアパ)の『higher』です。バンアパを知ったのは高校時代。友だちにCDを借りるというベタなきっかけで出会いました。僕は高校生になってからバンドを始めたんですけど、それまではロックとかパンクを聴いてて、バンドの音って真っ直ぐで力強い印象があったんですけど、バンアパを初めて聴いたとき「すごくロックしているのにこのオシャレな響きは何だ……!?」と思ったんです。あとになって、セブンスとかテンションコードを使っていることを理解したんですけど、それを4人のメンバーで、見た目も”THE男”みたいな方々が演っているというのは、衝撃でした。

今でこそYONA YONAは鍵盤やサポートコーラスを入れた編成でライブもしているんですけど、始まったばかりの頃はバンアパと同じ、ギター2本にベースにドラムという4ピースで。しかもボーカルが上手に立っていて、ギターがセンターにいるという立ち位置まで影響を受けていました。

YONA YONAは当時、シティポップをやりたいというコンセプトで始まったんですけど、4人編成のバンドでアーバンなサウンドを表現するという意味で、バンアパのコード感は参考にしました。振り返ってみると、僕らはいろんなアーティストに影響を受けていて、実際にリスペクトしている人たちをお呼びしてイベントを開催したりしています。

バンアパも去年、2マンステージをやらせていただきました。高校時代の僕はバンアパと2マンができるだなんて、想像もしていませんでした。これからの活動についてですけど、僕たちYONA YONA WEEKENDERSの新しい音楽をファンの方に届けるというのはもちろん、憧れの人たちと共演する目標というのは、どんなアーティストでも持っているものだと思うので、僕たちも今年33歳になるサラリーマンですが、まだまだそういう夢を追いかけながら、活動していきたいと思います。

洗練された楽曲センスと高い演奏力で多くの音楽ファンを魅了し続けているthe band apart。彼らの音楽は多くのバンドマンに影響を与えたが、YONA YONA WEEKENDERSも例外ではなかったようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。

【YONA YONA WEEKENDERS 出演回のトークを聞く】

・Apple Podcastで聞く
前編後編

・Spotifyで聞く
前編後編

・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/

(構成=中山洋平)

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