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Ryu Matsuyama・Ryuの運命を変えた、イタリアから日本へのデモCD

Ryu Matsuyama・Ryuの運命を変えた、イタリアから日本へのデモCD

ピアノスリーピースバンド・Ryu MatsuyamaのRyuが、音楽の原体験やベースのこだわりについて語った。

Ryuが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。オンエアは9月30日(金)。

Ryu Matsuyamaは、9月28日にフルアルバム『from here to there』をリリースした。

この番組ではゲストが、ビールに合う“おみや”を紹介する。Ryuは、故郷・イタリアを感じる生ハムを持参し、ビールとともに楽しんだ。

日本の生活のほうがまだまだ短い

イタリア生まれイタリア育ちのRyu。両親はともに日本人だが、20歳までイタリアで暮らしたという。

Ryu:今、34歳なんですけど、日本のほうがまだまだ短いですね。

クリス:お父さまは空手家であり画家でもあるとうかがいました。

Ryu:メインは画家ですね。僕は20歳のときにイタリアから日本に来たんですけど、おやじは20歳のときに日本から本場で絵を学ぶためにイタリアに行ったらしいです。

クリス:お母さまも美術系なんですか?

Ryu:そうみたいですね。最初はジュエリーと言語を勉強していて、ペルージャの外国人大学で父と出会ったみたいです。イタリアで知り合って、イタリアで結婚して、イタリアで3人の子どもを育てて。まだ僕の実家はイタリアにあります。

クリス:Ryuさんはイタリア語を話すとき、ボディランゲージはガンガンって感じですか。

Ryu:150%イタリア人になるので。イタリア人としゃべってるときとかサッカーを観るときはイタリア人になりますね。

イタリアはUKロックの影響が大きい

Ryuが音楽に興味を持ち始めたのは中学生の頃。6歳上の兄の影響で、当時流行ったUK音楽を聴くようになったと当時を振り返る。

Ryu:レディオ・ヘッドを聴いて衝撃的だったので、そこから音楽に興味を持ち始めたって思い出があります。

クリス:ピアノは小さい頃から弾かれてたんですか。

Ryu:そうですね。5歳くらいから弾いてましたが、イタリアは競争率が激しいので。イタリアってちゃんとピアノを習うような施設があったりするところなので、すぐに先生から見放されて「いい意味で君はもうプロにはなれないからやめときな」って、いい感じに止めてくれたから諦められて。趣味でピアノをやれてることは感謝してますね。

クリス:イタリアで育つって羨ましいですね。イタリアだとヨーロッパで流行っているサウンドが人気なんですか。それともイタリア独特のヒットチャートって感じなのか。

Ryu:僕の感覚だとイタリア独自の何かはなくて、UKの影響が大きかったですね。それで僕はレディオ・ヘッドとかオアシス、当時だとブラーとか。そういう人たちをイタリアでたくさん流してくれたのでよかったなと思います。

クリスは「イタリアの音楽は情熱的でラテンのイメージがある」と前置きしつつ、Ryuの奏でるサウンドは「静」と「動」で言うと「静」のほうに寄っているイメージがあると言う。

Ryu:もとから僕はシガー・ロスとかモグワイとか、あと北欧系のアーティストをよく聴いていたので、それがいちばん大きかったなって思いますね。今でもそういう曲を書こうとしています。

面白そうだからデモCDを日本に送ってみたら…

20歳でイタリアから日本に移住したRyu。クリスは「なぜ日本に来ようと思ったのか?」とそのきっかけを訊いた。

Ryu:もともとイタリアでバンドをやっていたものの、ギタリストをやってまして。歌も歌ってなかったんです。バンドが解散するきっかけでソロをやるんですけど、そこで初めて歌い始めて、面白そうだからデモCDを日本に送ってみたら、あるレーベルの方が反応してくださって。「興味があるのでお話だけでもいいですか?」って感じだったんですけど、僕が調子に乗って「これは日本に行かないと」って。一期一会の感じで日本に行きたいってことで、大学を中退して日本に来ました。

クリス:バンドでギターを弾いていたときは、どんな音楽をやっていたんですか?

Ryu:そのときはアークティック・モンキーズっていうバンドが流行ってまして、そのバンドに憧れてギターを胸辺りまで上げて、めちゃめちゃ細かいフレージングを弾いてました。

Ryuの話を受け、クリスが「ギターは我流だったのか?」と質問をするとRyuはうなずく。

Ryu:ホセ・ゴンザレスっていうギターを弾きながら歌う方がいて、そのギターに憧れて、我流で動画を見ながら『Heartbeats』っていう曲の音を一個ずつ覚えて、そこからギターに興味を持ち始めて、コードとかいろいろ覚えようかなって思って全部覚えました。

クリス:それはいくつくらいのときですか。

Ryu:中学生くらいですね。

クリス:なるほど。ピアノをやってたから理論とか音楽のABCみたいなものはわかってたって感じですよね。

Ryu:そうですね。

クリス:Ryuさんはいろんな楽器をある程度弾けちゃう感じですか。

Ryu:ギターは最近弾いてないのでクオリティはすごく低くなっちゃってると思いますけど、いろいろ弾きたいって気持ちはあって。だからドラムを習ってみたり、自分で打ち込みができるようになりたいなって気持ちはあります。

豪華な1枚に仕上がった

番組ではクリスがバンド名「Ryu Matsuyama」の由来について訊く場面もあった。

クリス: Ryu Matsuyamaだと、ソロプロジェクトってニュアンスに思えるけど、バンドなんですよね。

Ryu:そうですね。正式にメンバーが3人になったとき、バンド名を決めましょうってなったんですけど、ネーミングセンスに欠ける3人が集まってしまって、出てくるバンド名が全部ダサくて(笑)。

クリス:たとえばどんなのが出てきたんですか?

Ryu:いや、その名前のバンドがいるかもしれないので言えないですけど(笑)、ダサすぎて自分でも思い出せないくらいで。どうしようかなって悩んでたときに、「(ジョン・ボン・ジョヴィがボーカルを務めるバンド)ボン・ジョヴィもいるし、Ryu Matsuyamaでいいんじゃない?」って感じで言ってくれて、「じゃあ、そうしようかな」って。完全にのせられた感じですけど、そうなりました。

そんなRyu Matsuyamaは、9月28日に2年ぶりとなるフルアルバム『from here to there』をリリースした。

Ryu:Ovallのmabanuaさんと共作した曲『blue blur feat. mabanua』が、ドラマ『オールドファッションカップケーキ』(フジテレビ)の主題歌に選ばれましたし、関口シンゴ(Ovall)さんとShingo Suzukiさんに共同編曲として参加していただいたり、ラッパーのBIMくんと一緒にやったり。古い仲なんですけど、シンガーソングライターの優河ちゃんに参加していただいた曲とか、本当にいろんな人に参加していただいて、盛り上げていただいているので、豪華な1枚に仕上がっています。

【関連記事】mabanuaは「大先輩だけど、超かわいい人」 Ryu Matsuyamaがコラボの楽しさを語る

クリス:2年ぶりのアルバムってことですけど、これはコロナが影響したって感じですか。

Ryu:その間にEPを出してたんですけど、2020年4月に『Borderland』っていう1枚目のアルバムを出そうって意気込んでたときに緊急事態宣言の1回目がありまして。そのときに何も出てない状態を経験してしまい、すごく悲しい気持ちになって。でも、「いや、まだまだ僕らが音楽をどんどん出さないといけないんだ」って意気込みもあって。その意気込みが『from here to there』に全部入っています。それを2年ぶりに出せるっていうのが僕らはうれしいですね。

Ryu Matsuyamaは10月15日(土)からアルバムをひっさげたツアー「to get there」がスタートする。最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

Ryuは10月7日(金)の同番組でも、引き続きゲストに登場する。オンエアは23時から。

【オンエア後から一週間radikoで再生可能】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20221007230000

また、番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。

・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html

『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。

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2022年10月7日28時59分まで

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番組情報
SAPPORO BEER OTOAJITO
毎週金曜
23:00-23:30