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医師が24kgのダイエットに成功した「適切な間食」とは?

痩せる間食術とおすすめの食品について、小児科専門医の鈴木幹啓さんが語った。

鈴木さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」。ここでは、7月26日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。

「正しい間食」は、美と健康にうれしい効果が

日本小児科学会認定小児科専門医の鈴木さんは、間食を取り入れることで24kgのダイエットに成功。太るイメージが強い間食で、どのように痩せることができるのだろうか。

鈴木:以前は不規則でドカ食いでという生活で、また不適切な間食をしていたので、93kgありました。

別所:間食って太るイメージなんですけど、違うんですか?

鈴木:適切に間食を取ることによって、足りない栄養素を補うというような飲食生活を実践したためですね。

別所:適切というのは?

鈴木:老化を防ぐポリフェノールや、太りにくいものを摂るということ。また、そういった食生活を無理なく進めていくために、おいしくて手軽に食べられるもの、そしてしっかりと続けられるもの、そういうようなものを体にいい間食として位置付けて、私たちは実践してきました。

そんな鈴木さんがおすすめする“間食に向いている食べ物”は、「高カカオチョコレート」。コンビニなどでも手に入りやすい、カカオが70%以上含まれているチョコレートはポリフェノールが豊富なのだとか。

鈴木:(カカオ含有量が)72%や86%はかなりおいしいですけど、95%までいくと好みがあるかもしれません。ちょっと苦みが強いので、本当にカカオを食べているという感じですね。ポリフェノールはそもそも抗酸化作用があることで、皆様ご存じかもしれません。ポリフェノールは過剰に増えた活性酸素を放置しないで、肌トラブルやアルツハイマー、がん、動脈硬化といった大きな疾患までを予防するようなことがわかっています。いわゆるアンチエイジングや病気予防、動脈硬化では特に高血圧、動脈硬化からくる心筋梗塞などを防いでくれるということで有名です。

チョコレートの「ちょこっと食べ」で、健康に痩せよう

鈴木さんは小児科医だけでなく、高齢者の介護施設も運営している。子どもから高齢者まで幅広い年齢層の患者を診てきたなかで「食事をふまえた日常生活の過ごし方」に健康のベースがあると気づいたと話す。

鈴木:どんなに治療をしても、体によくない食事を摂っていたり食生活を送っていたりしたら、病気になってしまう。自分の健康のためにも、日常の食生活を見直してほしいという意味で、間食に注目してみました。たとえば「1日30品目食べなさい」とか、「健康を保つには毎日○○という栄養素をしっかり摂りましょう」とか「睡眠時間をしっかりとりなさい」とか、そういったことを矢継ぎ早にいわれても、実際のところできない方が多いので、間食で食生活の習慣にいいものを取り入れることによって健康になって痩せていこう、ということで、間食に注目しました。

別所:間食そのものが「悪」なのではなくて、どうせ間食するなら、そこでいいものを摂りなさいということですね。

さらに鈴木さんは、間食に最適な高カカオチョコレートのおすすめの食べ方を教えてくれた。

鈴木:高カカオチョコレートも食べ過ぎるとやはりカロリーオーバーにはなりますので、1日25グラムをちょこちょこ食べる、というのがおすすめですね。

別所:チョコだけに(笑)。ほかには?

鈴木:このちょこちょこ食べにはいろんなタイミングがあると思うんですけど、たとえば朝起きて小腹が空いていて、朝食を準備するのに時間がかかるというときに、ちょこっと食べる、とかですね。

別所:チョコファーストっていうのもあるんですね?

鈴木:チョコファーストというのは、まず食事の前にチョコレートを食べておく、ということです。高カカオチョコレートは低GI食品といって、血糖値を上げにくくする作用があるんですよ。心も満足されるし、ほどよい血糖値の上昇で満腹感が得られると。そうすると、いざ食事になったときにドカ食いをしない、というように悪循環を防げます。

健康にうれしい効果が多く期待できる高カカオチョコレートで、間食を始めてみては。

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」では、日々の生活をポジティブにする「健康」と「美」のトピックスを様々な視点で紹介している。放送は月曜~木曜の6時30分頃から。お楽しみに!
番組情報
J-WAVE TOKYO MORNING RADIO
月・火・水・木曜
6:00-9:00

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