Night Tempoと音楽プロデューサー・亀田誠治が、J-WAVEで対談。「1988年の首都高速」をテーマに音楽談義を展開した。
Night Tempoが登場したのはJ-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:亀田誠治)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか―――時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターの亀田誠治が旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。
7月から2代目ナビゲーターに、音楽プロデューサーでベーシストの亀田が就任。ここでは7月31日(日)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
そんなNight Tempoが空想ドライブのテーマにしたのは「1988年の首都高速」。
Night Tempo:1988年に新しいFM放送が始まり、その放送局であるDJが流してる曲がオシャレな音楽を聴きながら走る、黄昏から夜までの首都高速をドライブしながら友だちや架空の彼女とすごくロマンチックなドライブをするっていうコンセプトです。
亀田:1988年で開局したFM放送局といえばJ-WAVEですよね。Night Tempoさんはそのとき生まれてる?
Night Tempo:2歳です。
亀田:あはは(笑)。僕は24歳くらいで本当にJ-WAVEを聴きながらドライブするっていうのが、自分がワンランクもツーランクもオシャレになった気持ちになったんですよ。
まずNight Tempoは、空想ドライブミュージックに中森明菜の『アバンチュール』を選んだ。
亀田:明菜さんと言えば、当時は明菜一色みたいなところもあって大人気ですよ。ヒット曲、ヒットシングルがあるなか、『アバンチュール』ってアルバム『ファンタジー〈幻想曲〉 AKINA NAKAMORI THIRD』に収録されてる曲なんですけど、どうして選んだんですか。
Night Tempo:この曲を聴いているとドキドキした気持ちになって、どこか行きたくなったりするんですよ。ドライブの始まりにこの曲を聴きながら走り出すと、もっと遠くまで行きたいなって思うっていう。
亀田:松田聖子さんが太陽のようなキラキラしてる感じで、明菜さんの印象ってどちらかというと影があって、当時は月と太陽みたいな存在だったけど、『アバンチュール』の明菜さんはめちゃくちゃ日差しに溢れているんですよ。キラキラしてる。
Night Tempo:すごく美しい声です。
亀田:やっぱり声でチョイスした感じですか。
Night Tempo:僕はいつもバックグラウンドの知識はあんまり勉強しないようにしていて、声だけで聴いてます。
亀田:ってことは明菜さんの声が海を越えて、Night Tempoさんの心をつかんだと。
Night Tempo:はい。
亀田:素敵な話だなあ。
亀田:これはどんなシチュエーションで聴いてみたい感じですか。
Night Tempo:この曲を聴いているとどんどんテンションが上がって、今ドライブ中で高速をどんどん入って、速度が上がっているところまできていて、この曲を聴きながら一緒に走るともっと速く、もっとテンション高く楽しめるんじゃないかなって思って選びました。
亀田:杏里さんはいつ頃、知ったんですか。
Night Tempo:実は僕は中山美穂さんの『CATCH ME』から日本の音楽を聴くことになったんですけど、その曲を角松敏生さんがプロデュースして、角松敏生さんが好きになって、角松敏生さんが手がけたいろんな曲を聴いていたら杏里さんにたどり着くことができました。
亀田:なるほど。この曲も角松敏生さんが書かれた曲ですよね。
Night Tempo:“角松敏生”っていう曲のスタイルがあって、当時は角松敏生さんのバックグラウンドは全然知らなくて、ただこの人が作った音が僕は好きだなって幼い頃に思っていて、そのときは他の曲よりこの方が手がけた曲を中心にしてまわりの人たちに感化されてたくさん聴きました。
3曲目にNight Tempoは彩恵津子の『ピグマリオン』を選曲した。
亀田:これはどんなシチュエーションですか。
Night Tempo:ドライブ後半で夜になっていて、夕方に都会の風景を思い出せる、夜に似合う曲なので、ドライブ後半に夜の都会を楽しめるんじゃないかなって思って選曲しました。
亀田:やっぱりDJだからこういうシチュエーションとか本当に考えてしっかり曲を選ばれるんですね。このミックステープ聴くと盛り上がるっていうのがちゃんと考えられてるのがすごい。僕も学生のときに、たくさんレコードとかCDを持ってたから「今度デート行くから、デートで聴く用の音楽を集めたカセットテープ作ってくれない?」なんてよく言われて、「OK!」って。僕も、この頃くらいから盛り上がってくるんだろうなって思いながらこういう曲入れてましたよ。
Night Tempo:じゃあ、最後はベタベタな曲ですか?
亀田:そうだね。
Night Tempo:なるほど。
亀田:これはどんなイメージをされているんですか。
Night Tempo:夜になって夜景とか消されていて落ち着いている街並みを走りながら締めを。
亀田:さすがNight Tempoさんが選曲するとオシャレな締めになりますね。僕が作っていたミックステープはベタベタでした、本当に。ああ、こんなにオシャレだったらなあ。
Night Tempo:では次にドライブ行くときは、僕がミックステープを作ります。
亀田:マジで! 約束ね!
亀田はNight Tempoが選曲した『TWILIGHT DREAM』は、後にシティ・ポップの名盤と言われている、加藤有紀の1983年のデビューアルバム『トワイライト・ドリーム』に収録されている曲だと解説する。
亀田:これを演奏しているのは、当時スタジオセッションミュージシャンがさまざまにバンドを組むんですよ。その中でPARACHUTEっていう、ドラムが林 立夫さんで、ギターが松原正樹さんで、パーカッションが斉藤ノヴさんで、当時の一日にこの人たちで何曲もレコーディングセッションが行われてたっていうスタジオミュージシャンの人たちのそういう音なので、僕もこういう人たちになりたいなって本当に思っていて、一生懸命にベースの練習をしたり、レコーディング現場を覗きに行ったりして。僕もこの頃の音楽を聴くと曲を書きたくなったり、楽器が弾きたくなったり、そういう気持ちになりますよ。
Night Tempo:すごいです。いつも(亀田さんの手がけた)曲を聴いていると、細かくいろんなパートをアレンジしていたり、そういうところからいつも亀田さんはすごいなって感じます。
亀田:僕も1988年の頃って、まだまだアマチュアでプロのミュージシャンとしてやってなくて、例えば加藤有紀さんの『TWILIGHT DREAM』もそうだし、一生懸命に吸収していたので、僕とNight Tempoさんはルーツがもしかしたら同じってことですよ。やった(笑)。
Night Tempo:たぶんK-POPだけではなくて、アジア人の感性が向こうの方たちにはすごく新鮮だと思うので、本当にK-POPだけじゃなくて、「K」とか「J」って言葉よりはアジアのポップがこれからどんどん伸びていくと思います。
亀田:勇気がわく言葉ですね。「K」とか「J」じゃなくて、アジアでひとつになってって。
Night Tempo:はい。世界は狭いので。
Night Tempoが編曲を手がけた、KAKKO (Anju Suzuki) and TAKASHI (Takashi Fujii)『We Should be Dancing』が7月8日に配信リリースされた。
この楽曲は、鈴木杏樹がKAKKO名議で1990年に、Stock Aitken & WatermanプロデュースでUKデビューした楽曲『We Should be Dancing』をNight Tempoがアレンジし、鈴木杏樹と藤井 隆がデュエットでカバーしている。
Night Tempo:今回、藤井 隆さんのオファーを受けて、デュエット曲としてアレンジして作りました。当時の感覚を生かしながら、今のNight Tempoっていう音楽の作り方を混ぜて、レトロ感もあったりちょっと今っぽさもあったり、けどベースはその頃に残っている感じで作ってみました。
Night Tempo8月3日(水)から全国7年をまわる「Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ・ツアー 2022」をスタート。そのほかの最新情報は、ユニバーサル ミュージックの公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
Night Tempoが登場したのはJ-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:亀田誠治)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか―――時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターの亀田誠治が旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。
7月から2代目ナビゲーターに、音楽プロデューサーでベーシストの亀田が就任。ここでは7月31日(日)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
遠くまで行きたくなる中森明菜の曲
Night Tempo は、80 年代のジャパニーズ・シティ・ポップ、昭和歌謡や和モノ・ディスコ・チューンを再構築したフューチャー・ファンクの人気アーティストである韓国人プロデューサー/DJ。そんなNight Tempoが空想ドライブのテーマにしたのは「1988年の首都高速」。
Night Tempo:1988年に新しいFM放送が始まり、その放送局であるDJが流してる曲がオシャレな音楽を聴きながら走る、黄昏から夜までの首都高速をドライブしながら友だちや架空の彼女とすごくロマンチックなドライブをするっていうコンセプトです。
亀田:1988年で開局したFM放送局といえばJ-WAVEですよね。Night Tempoさんはそのとき生まれてる?
Night Tempo:2歳です。
亀田:あはは(笑)。僕は24歳くらいで本当にJ-WAVEを聴きながらドライブするっていうのが、自分がワンランクもツーランクもオシャレになった気持ちになったんですよ。
まずNight Tempoは、空想ドライブミュージックに中森明菜の『アバンチュール』を選んだ。
亀田:明菜さんと言えば、当時は明菜一色みたいなところもあって大人気ですよ。ヒット曲、ヒットシングルがあるなか、『アバンチュール』ってアルバム『ファンタジー〈幻想曲〉 AKINA NAKAMORI THIRD』に収録されてる曲なんですけど、どうして選んだんですか。
Night Tempo:この曲を聴いているとドキドキした気持ちになって、どこか行きたくなったりするんですよ。ドライブの始まりにこの曲を聴きながら走り出すと、もっと遠くまで行きたいなって思うっていう。
亀田:松田聖子さんが太陽のようなキラキラしてる感じで、明菜さんの印象ってどちらかというと影があって、当時は月と太陽みたいな存在だったけど、『アバンチュール』の明菜さんはめちゃくちゃ日差しに溢れているんですよ。キラキラしてる。
Night Tempo:すごく美しい声です。
亀田:やっぱり声でチョイスした感じですか。
Night Tempo:僕はいつもバックグラウンドの知識はあんまり勉強しないようにしていて、声だけで聴いてます。
亀田:ってことは明菜さんの声が海を越えて、Night Tempoさんの心をつかんだと。
Night Tempo:はい。
亀田:素敵な話だなあ。
角松敏生が手がけた曲を深掘りしていった
続いて、Night Tempoが選曲したのは杏里の『Good Bye Boogie Dance』。亀田:これはどんなシチュエーションで聴いてみたい感じですか。
Night Tempo:この曲を聴いているとどんどんテンションが上がって、今ドライブ中で高速をどんどん入って、速度が上がっているところまできていて、この曲を聴きながら一緒に走るともっと速く、もっとテンション高く楽しめるんじゃないかなって思って選びました。
亀田:杏里さんはいつ頃、知ったんですか。
Night Tempo:実は僕は中山美穂さんの『CATCH ME』から日本の音楽を聴くことになったんですけど、その曲を角松敏生さんがプロデュースして、角松敏生さんが好きになって、角松敏生さんが手がけたいろんな曲を聴いていたら杏里さんにたどり着くことができました。
亀田:なるほど。この曲も角松敏生さんが書かれた曲ですよね。
Night Tempo:“角松敏生”っていう曲のスタイルがあって、当時は角松敏生さんのバックグラウンドは全然知らなくて、ただこの人が作った音が僕は好きだなって幼い頃に思っていて、そのときは他の曲よりこの方が手がけた曲を中心にしてまわりの人たちに感化されてたくさん聴きました。
3曲目にNight Tempoは彩恵津子の『ピグマリオン』を選曲した。
亀田:これはどんなシチュエーションですか。
Night Tempo:ドライブ後半で夜になっていて、夕方に都会の風景を思い出せる、夜に似合う曲なので、ドライブ後半に夜の都会を楽しめるんじゃないかなって思って選曲しました。
亀田:やっぱりDJだからこういうシチュエーションとか本当に考えてしっかり曲を選ばれるんですね。このミックステープ聴くと盛り上がるっていうのがちゃんと考えられてるのがすごい。僕も学生のときに、たくさんレコードとかCDを持ってたから「今度デート行くから、デートで聴く用の音楽を集めたカセットテープ作ってくれない?」なんてよく言われて、「OK!」って。僕も、この頃くらいから盛り上がってくるんだろうなって思いながらこういう曲入れてましたよ。
Night Tempo:じゃあ、最後はベタベタな曲ですか?
亀田:そうだね。
Night Tempo:なるほど。
亀田とNight Tempoはルーツが同じ?
最後にNight Tempoが選曲したのは、加藤有紀の『TWILIGHT DREAM』だった。亀田:これはどんなイメージをされているんですか。
Night Tempo:夜になって夜景とか消されていて落ち着いている街並みを走りながら締めを。
亀田:さすがNight Tempoさんが選曲するとオシャレな締めになりますね。僕が作っていたミックステープはベタベタでした、本当に。ああ、こんなにオシャレだったらなあ。
Night Tempo:では次にドライブ行くときは、僕がミックステープを作ります。
亀田:マジで! 約束ね!
亀田はNight Tempoが選曲した『TWILIGHT DREAM』は、後にシティ・ポップの名盤と言われている、加藤有紀の1983年のデビューアルバム『トワイライト・ドリーム』に収録されている曲だと解説する。
亀田:これを演奏しているのは、当時スタジオセッションミュージシャンがさまざまにバンドを組むんですよ。その中でPARACHUTEっていう、ドラムが林 立夫さんで、ギターが松原正樹さんで、パーカッションが斉藤ノヴさんで、当時の一日にこの人たちで何曲もレコーディングセッションが行われてたっていうスタジオミュージシャンの人たちのそういう音なので、僕もこういう人たちになりたいなって本当に思っていて、一生懸命にベースの練習をしたり、レコーディング現場を覗きに行ったりして。僕もこの頃の音楽を聴くと曲を書きたくなったり、楽器が弾きたくなったり、そういう気持ちになりますよ。
Night Tempo:すごいです。いつも(亀田さんの手がけた)曲を聴いていると、細かくいろんなパートをアレンジしていたり、そういうところからいつも亀田さんはすごいなって感じます。
亀田:僕も1988年の頃って、まだまだアマチュアでプロのミュージシャンとしてやってなくて、例えば加藤有紀さんの『TWILIGHT DREAM』もそうだし、一生懸命に吸収していたので、僕とNight Tempoさんはルーツがもしかしたら同じってことですよ。やった(笑)。
アジアのポップは、これからどんどん伸びていく
亀田は、世界を席巻するK-POPについて、Night Tempoはどう感じているかと質問する。Night Tempo:たぶんK-POPだけではなくて、アジア人の感性が向こうの方たちにはすごく新鮮だと思うので、本当にK-POPだけじゃなくて、「K」とか「J」って言葉よりはアジアのポップがこれからどんどん伸びていくと思います。
亀田:勇気がわく言葉ですね。「K」とか「J」じゃなくて、アジアでひとつになってって。
Night Tempo:はい。世界は狭いので。
Night Tempoが編曲を手がけた、KAKKO (Anju Suzuki) and TAKASHI (Takashi Fujii)『We Should be Dancing』が7月8日に配信リリースされた。
この楽曲は、鈴木杏樹がKAKKO名議で1990年に、Stock Aitken & WatermanプロデュースでUKデビューした楽曲『We Should be Dancing』をNight Tempoがアレンジし、鈴木杏樹と藤井 隆がデュエットでカバーしている。
Night Tempo:今回、藤井 隆さんのオファーを受けて、デュエット曲としてアレンジして作りました。当時の感覚を生かしながら、今のNight Tempoっていう音楽の作り方を混ぜて、レトロ感もあったりちょっと今っぽさもあったり、けどベースはその頃に残っている感じで作ってみました。
Night Tempo8月3日(水)から全国7年をまわる「Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ・ツアー 2022」をスタート。そのほかの最新情報は、ユニバーサル ミュージックの公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
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2022年8月7日28時59分まで
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番組情報
- Mercedes-Benz THE EXPERIENCE
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