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デュア・リパやリアーナも虜に! 中国発のキャラクター「ラブブ」人気の秘訣は

世界中でブームとなっている中国発のキャラクター・ラブブに注目した。

この内容をお届けしたのは、7月21日(月・祝)放送のJ-WAVE『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のコーナー「GLOBAL SCALE」だ。

中国のアートトイが海外セレブたちに人気

いま、中国発のキャラクター「LABUBU(ラブブ)」が世界的な人気だ。デュア・リパ、キム・カーダシアン、リアーナなど、海外セレブたちがこぞってラブブのチャームをバッグに付けている。希少なラブブのフィギュアは、2,000万で取り引きされて話題となった。この日の「GLOBAL SCALE」では、ラブブの世界的ブームについて、中国エンタメに詳しいコンテンツプロデューサーの山下智博さんに話を聞いた。

山下:日本のみなさんからすると「ラブブって、そんなにかわいい?」とか「作られた流行なのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。かわいいかどうかについては個人差ですけども、ブームについては「POP MART」(中国のおもちゃメーカー)がよくやる、認知拡大の手法ではあります。

POP MARTは、さまざまなクリエイターや有名人とのコラボレーションを通じて、自社商品を積極的に展開。フィギュアとおもちゃの中間に位置づけられる「アートトイ」は中国で爆発的な人気を博し、驚くほどの売上を記録するようになった。新しくて個性的な商品を、影響力を持って発信していくにあたり、中国で絶大な人気を誇るBLACKPINKのリサを起用した。

山下:リサさんの影響力は大きく、東南アジアでもアートトイの人気が広がったんですね。その流れが日本にも入ってきたというのが、今回のブームの裏側だと思っています。

投機を目的としたフィギュア購入の動きも

中国式のキャラクタービジネスの展開手法には、日本のメーカーにとっても参考になる点が多い。しかし一方で、ある文化的な違いが、日本国内で同様のブームを起こすうえでの障壁となっている。

山下:ラブブやアートトイの価値を上げてきた人たちのなかには、「転売ヤー」の存在があります。転売ヤーの存在を許せるかどうかは、日本でのブームを握る鍵になっていると思います。そもそも、中国では転売ヤーがそこまで否定されていないんですよね。お金を稼ぐために需要と供給のギャップを狙って、安く仕入れて高く売るところがビジネスの基本だと考えたときに、「倫理的に転売ヤーはいなくなるべき」と中国ではあまり思われていないです。たとえば、転売ヤーによってひとつのフィギュアの価格が3,000万円になったとしたら、それってすごくわかりやすいプロモーションになるわけですね。「私もレアなフィギュアを当てたい」と、宝くじのような存在になっているので、なかには投機的にフィギュアを買う人もいます。

別所:ラブブそのもののかわいさ以上に、投機的な意味合いや射幸心の煽りがある。中身はパッケージを開けてみるまでわからない、そういう売り方もあるようです。ひとつの知的財産が世界をつなぐという意味ではよい部分もありますが、一方で値上がりや手に入らないアイテムも出てくる。キャラクターが持っている優しさや分かち合う気持ちを損なわないためには、どうしたらいいのでしょうか。みなさんはどうお考えでしょう?

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のコーナー「GLOBAL SCALE」では、世界各国の最新ニュースをピックアップする。放送は月曜~木曜の7時18分ごろから。
番組情報
J-WAVE TOKYO MORNING RADIO
月・火・水・木曜
6:00-9:00

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