早見沙織が、父の言葉に学んだことは？ 「人生は“そういう”ものだよね」

声優、アーティストの早見沙織が、人から学んだことについて語った。

早見が登場したのは『STEP ONE』のワンコーナー「LISTEN AND LEARN」（ナビゲーター：サッシャ、ノイハウス萌菜）。ここでは7月19日（火）のオンエア内容をテキストで紹介する。

人生にある、3つの「坂」

『鬼滅の刃』胡蝶しのぶ、『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャーなどの声でお馴染みの早見。声優としてはもちろん、歌手としての活躍にも近年注目が集まっている。そんな早見がこの日語ったテーマは「人から学んだこと」。自身の父親から得た学びについて、語ってくれた。

早見：うちの父は普段はわりとゆるっとしていて、基本的に本当に穏やかな感じの人です。そんな父から20代前半くらいの頃、大学卒業か私の誕生日かそういう節目に、しかも直接言われたのではなくて、わざわざメッセージが携帯に送られてきました。その文章のなかでもらったひとつの言葉があって、それがとても印象に残っています。それは、坂道にたとえた人生のメッセージみたいな感じなんですけど、「人生には登り坂もあるし、下り坂もあるし、『まさか』という坂もありますが、『そういうものだ』と思って過ごしていれば、どんな坂がきてもちゃんと進んでいけます。人生はそういうものですから、あなたらしく生きていくといいですよ」というものです。

「けっこう緩いというか、コミカルな感じなんですけど、自分の父らしいなというところもあります」と笑う早見。20代前半の頃は、突発的な出来事があるとパニックになってしまうところがあったものの、この言葉を貰ってからは心構えが変わってきたという。

早見：この言葉を貰ってから「そういうことも起こるよね」「人生、何が起こるかなんてわからないよね、そういうものだよね」って思えるようになって、突発的な出来事が起きても、前よりは慌てずに受け入れて過ごしていくことができるようになっています。ささやかな言葉なんですが、自分の学びになっています。父とは普段普通に話すときはそこまでしっかりしたメッセージのようなやりとりを全然しなくて、当たり障りのない会話が多いので、印象に残っていますね。

早見の話を聞いた、サッシャ＆ノイハウスは……。

サッシャ：登り坂下り坂、まさか。坂が多いと。

ノイハウス：改めて聞くと心の準備というか、そういうときもあるよね、ってそこでびっくりしない感じがありますよね。

サッシャ：うん、特にいいときはずっと続くわけじゃないし、逆に悪いときもずっと続かない。その気持ちを持っておくだけでも気分も楽ですし。でも「まさか」のときもあるから、物事に絶対はない、っていうのもあるしね。それにしても早見さんの声は、聞いていて落ち着きますね～。ずっと聞いていたくなるような魅力的な声でございます。

孤独や痛みを抱える人たちの光に…

この日早見がチョイスした1曲は、BENNY SINGS FEAT.MAC DEMARCO『ROLLED UP』。選曲の理由は。 早見：こちらは夏を意識して選んだんですけど、最近、本当に暑くて暑くてたまらない。そんなうだるような暑さの夏にこれを聴いて、グダるっていう（笑）。体のどこかをふっと緩めてくれるような、楽曲を選んでみました。

最後に、7月10日にデジタル先行リリースした自身の新曲、『Awake』について作品に込めた思いなどを語った。 早見：こちらの楽曲は作詞が私、早見沙織で、作曲・編曲に、凛として時雨のTKさんを迎えて制作しました。テレビアニメ『RWBY 氷雪帝国』のエンディングテーマにもなっています。私、2021年からの活動の軸として、「孤独とか痛みを抱える人たちに、光となるような音楽を作って届けていく」というテーマを掲げているんですが、そのなかで「チームでもいろんなことにチャレンジしていこうね」と＾いう話になっておりまして、今回、『RWBY 氷雪帝国』という作品との出会いがあり、壮大でエモーショナルなロックバラードを歌わせていただいております。真っ暗な闇が訪れても、そんな闇も引き裂いて、あなたと一緒に光のさす方へ歩いていきたいんだ、そんな思いを込めた楽曲です。ぜひお聴きください。

『Awake』は壮大な音楽のなかで、早見が柔らかく、そして力強く歌い上げた1曲となっている。また、同曲がエンディングテーマとして使用されているテレビアニメ『RWBY 氷雪帝国』は7月3日よりTOKYO MX他にて放送中。早見は主人公、ルビー・ローズの声を演じている。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「LISTEN AND LEARN」では、さまざまな業界のトップランナーが、これまでの経験から得た学びをシェアする。放送は月曜～木曜の9時35分ごろから。