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長岡亮介×ジャルジャル・後藤、愛車のシトロエンを語る。「無地の白Tシャツ」のような魅力とは?

長岡亮介×ジャルジャル・後藤、愛車のシトロエンを語る。「無地の白Tシャツ」のような魅力とは?

長岡亮介とジャルジャルの後藤淳平が、“シトロエンの魅力”を語り合った。

後藤が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『CITROËN FOURGONNETTE』(ナビゲーター:長岡亮介)。オンエアは6月4日(土)。

同じシリーズのシトロエン車に乗るふたり

今回のオンエアでは、シトロエンの車に乗っている後藤淳平がゲストに登場。お互い初対面だが、長岡は以前、シトロエン車に乗って移動している後藤の姿を見かけたことがあるのだとか。

後藤:シトロエンの大先輩です。
長岡:ありがとうございます!
後藤:いつか接点ができるんじゃないかなとふわっと思っていたんですけども、まさかこんなに早いタイミングで長岡さんとお会いできるとは。
長岡:ニヤニヤしちゃいますね。恥ずかしい(笑)。僕は昔、六本木通りで見かけたような気がします。
後藤:僕が車に乗っているところを?
長岡:うん。後藤さんのシトロエンは「アミ8」なんですよね?
後藤:そうです。長岡さんは「アミ6」ということで。なかなかアミを乗っている人っていないですよね?
長岡:そうなんですよ。
後藤:僕は車好きの芸人同士で話をするんですけど、なかなかシトロエンとかアミと接点がある人がいなくって、思い切り話ができないんですよ。
長岡:シトロエンに憧れる人はいるんだけど、アミに行く人っていうのはかなり変だと思います。
後藤:そうですね(笑)。

「シトロエンに乗りたい」という漠然とした思いがあったと話す後藤。当初は「アミ」ではなく「シトロエン・エグザンティア」を購入予定だったそうだが、ディーラーを巡って探しているなかで「アミ8」が目に入ったという。

後藤:いろいろと話していくうちに(ディーラースタッフが)「意外と維持が楽ですよ」と背中を押してくださいまして、アミにしました。
長岡:じゃあ、アミに狙い撃ちというよりはアミと“出会った”わけですね。いいなあ。
後藤:シトロエン・アミといえば長岡さんというイメージがあります。
長岡:そうですか(笑)。僕もアミに出会ったんですよ。最初「古い車に乗りたいな」と思って、入門編として買ったんですよ。
後藤:おお!
長岡:アミはバリバリに乗っています?
後藤:めっちゃ乗っています。それこそ今日も乗って来ましたし。
長岡:そうなんですか!
後藤:はい(笑)。週6ぐらいは乗っていますよ。
長岡:それぐらい乗ってもさ、壊れないんですよね。
後藤:そうなんですよ! 乗り出して約1年ぐらいですけど、壊れないですねえ。
長岡:当たりなんじゃないですか?
後藤:そうなんですかね。「アミ6」はどうですか?
長岡:そんなに壊れないですね。そうか、仕事で車に乗っているのかあ。バンバン使わないと意味がないですよね。
後藤:そうですね。道具として、雑に使うぐらいがいいかなあって思っています。
長岡:素晴らしい!

旧車に興味を持ったきっかけは?

続けてふたりは、お互いが考える車の“チャームポイント”を話すことに。後藤は「顔ですね」と、フェイスデザインが気に入っていると語る。

後藤:何とも言えない、感情の読み取りにくい顔といいますか。
長岡:そうそう!
後藤:怒っているわけでもないし、笑っているわけでもない。
長岡:フランスの昔の車ってみんなそんな感じじゃないですか? トータルで見ると優しいんだけど、「何を考えているんだろう」みたいな顔をしている(笑)。
後藤:煩悩のない顔ですよね(笑)。いい顔をしていますよね。
長岡:そうなんですよね。古い車が昔から好きだったんですか?
後藤:昔からってわけではないんですよね。車に興味を持ち出してから、どんどん古いほうに目が行っていったって感じです。
長岡:車はなんで興味が湧いたんですか? いつ頃?
後藤:子どもが生まれるって時期に「やっぱり車が必要やな」と思って調べだしました。今から10年ぐらい前ですね。
長岡:なるほど。それからどんどん旧車のほうに興味が向いたと。
後藤:そうです。思い切って旧車を持ってみたら「意外といけるやん」と感じたので、どんどんと奥に、一歩ずつゆっくりと進んでいって、今の「アミ8」に来ています(笑)。
長岡:けっこうなところまで来ていますよ(笑)。アミが登場したのは1960年代ですからね。
後藤:当時の路面状況とか、「フランス人はこれでバカンスに行ってたんかな」とか思いながら乗っていますね(笑)。

長岡が語る「シトロエン・DS」の魅力

後藤は「いつかシトロエン・DSに乗る」という目標を掲げているそう。シトロエン・DSはシトロエンが1955年に発表したモデルで、長岡の愛車でもある。

長岡:DSが好きなんですね。
後藤:アミのときと同じくハードルの高さを感じながら調べていくと、やっぱり長岡さんに行き着くんですよね。DSに乗ってはるから(笑)。
長岡:あはは(笑)。
後藤:DSが写っている写真を見るとカッコいいなって思います。DS自体、なかなか個性的な車じゃないですか。
長岡:うんうん。
後藤:今の僕がDSに乗ったら、(車に)負けちゃうなって……。
長岡:大丈夫でしょ。早く乗ったほうがいいですよ。
後藤:ホンマですか?
長岡:うん。乗ったほうがいい。
後藤:背中を押されているなあ。
長岡:DSは高級車ですけども、僕が乗っているのは廉価版なんですよ。
後藤:そうなんですか!
長岡:マニュアル車で、内装がちょっと簡素です。
後藤:へええ!
長岡:サイドにメッキのモールとかがボディに入っていなかったりします。プレーンな車体です。タクシーみたいな感じ。
後藤:なるほど。
長岡:DSっていうと黒のイメージがありますよね。
後藤:たしかに。
長岡:フランスの大統領(シャルル・ドゴール)も黒に乗っていましたしね。そういうイメージもあるけど、僕のはちょっと違うんですよ。
後藤:どれぐらいのペースでDSは動かしています?
長岡:普段使いしますよ。それに乗って仕事に行きますし。
後藤:理想ですねえ。DSで仕事に行きたいなあ。
長岡:「理想ですねえ」って言った顔がすげえよかったですよ(笑)。
後藤:アミに乗っているときに一度DSとばったり会ったことがあるんですけど、「先輩!」みたいな気持ちになりましたね(笑)。

車選びもネタづくりも“オリジナリティ”を意識

後藤は当時のシトロエン車について「自分が『これでいい』と信じて進んでいる道が、たまたま他と逸れていたみたいな雰囲気があって好きなんですよね」と、コメント。最初から奇をてらって作ったわけではなく、出来上がったものがたまたま奇抜なものに仕上がっていたという部分に魅力を感じるそうだ。

長岡:そういう、全然違うボキャブラリーでできている車って、シトロエンしかないような気がしますね。
後藤:だいぶキャラが立っていますよね。
長岡:今はないメーカーのなかには、そういう車がもっとあったのかもしれないですね。個性的な車が好きですか?
後藤:やっぱり目立ちたいわけではないんですけど、みんなが乗っているのは避ける気持ちはちょっとあります(笑)。
長岡:ありますよね。作っていらっしゃるコントとか作品にも、同じような意識があったりしますか?
後藤:ありますね。僕ら芸人はオーディションに受からないといけないんで。オーディションは山ほどいる芸人のなかから数組しか受からないようなものなので、他とは違うことをしないとやっぱり見つけてもらえないんですよ。
長岡:うんうん。
後藤:「僕らにしかできないネタ」っていうのを常に意識しながら作っています。車を選ぶときも、もしかしたら共通した気持ちかもしれないですね。
長岡:そうですよね。見るからにちょっと違う感じはするんだけども、すごくシンプル。(シトロエンと)近い感じがします。
後藤:めっちゃ嬉しいです。“シトロエン感”が出ていますかね(笑)?
長岡:出ていると思いますよ。

シトロエンは“無地の白Tシャツ”のような存在

長岡が「(アミは)今まで乗った車で一番古いでしょう?」と質問すると、後藤はうなずきつつ「でも、中身は本当にシンプルですよね?」とコメントする。

長岡:そう! 「これで動くんだ」って思うよね(笑)。
後藤:あと、タイヤの細さ。不安になるぐらい細いんですよね。後ろから見たとき、「これ、大丈夫?」って思われますよね(笑)。
長岡:(笑)。そういうところがアミとか2CVとかが持つ潔さ、清々しさですよね。
後藤:無地の白Tシャツみたいですよね。「機能性はあるし、これ以上何が必要やねん」みたいな感じ(笑)。
長岡:そうそう。DSはすぐ買ってくださいよ。
後藤:DS、いっちゃいますかねえ。
長岡:僕のは「Dスーパー」ってやつなんですよ。いろいろあるので見てみてください。
後藤:シトロエン・CXとかも気になるんですけど、出たのが新しい年代だから尻込みしてしまうというか。電子制御が入っているんですよね。
長岡:さすが! そうなんですよね。DSよりあとに出たものよりは、DS以前の車のほうがたぶん壊れにくいと思います。
後藤:そんな気がします。
長岡:電子制御が入っていると面倒くさいですよね。表示が出なくなるとか。
後藤:はい。センサーエラーとかね。一度電子制御なしを体験してしまうと、「これでいいやん」って思ってしまうんですよ(笑)。
長岡:そうなんですよ。いやあ、素晴らしいなあ。
後藤:楽しいですね。こんな話、他の人とできないですもん(笑)。

後藤は、このオンエアの翌週6月11日にも同番組で長岡とトークを繰り広げた。その様子は、6月18日までradikoで聞くことができる。

【radikoで聞く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220611220000

J-WAVEの番組『CITROËN FOURGONNETTE』は、東京都内のどこかにある“特別な場所”=「新しいカルチャーが生まれる場所」から、ペトロールズ・長岡が時にはモノローグで、時にはゲストを迎えて、大人のライフスタイルを提案する。放送は毎週土曜の22時から。

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番組情報
CITROËN FOURGONNETTE
毎週土曜
22:00-22:54