音楽プロデューサー・トラックメイカーのSTUTSが、音楽のルーツや楽曲制作、今後の活動について語った。
STUTS が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『CITROËN FOURGONNETTE』(ナビゲーター:長岡亮介)。オンエアは5月21日(土)。
長岡:前の家も一度お邪魔したことありますけど、作業できるようになっていましたよね。新しい家はちょっと前よりグレードアップした感じですか?
STUTS:前よりもちゃんと音が鳴らせるような環境がほしいなと思ったので、引っ越しました。
長岡:どんどん引っ越して、どんどん機材がよくなっていくんでしょうね。
長岡とSTUTSの出会いは、STUTSいわく「たぶんペトロールズのトリビュートアルバムにKID FRESINOと参加したこと」とのこと。
長岡:『amber』をやってもらって。でも話してはいないんですよね?
STUTS:作っているときはまだ。ペトロールズのトリビュートアルバムのリリースイベントで、僕もライブをさせてもらって、最後にセッションをしましたよね。
長岡:うわ、やった! 俺も弾いたんだ。ベロベロだったんじゃないかな。大丈夫でした?
STUTS:いやいや、すごく楽しかったです。
長岡:いっぱいいたよね。Ryohuくんとか。
STUTS:あとReiちゃんも。
長岡:そうでしたね。その節はすみませんでした。じゃあそこで初めて一緒に演奏したってことですよね。
長岡は「話すまでSTUTSがラップをする人だと知らなかった」と明かす。
長岡:でも、もともとそうなんでしょ?
STUTS:もともとそうですね。まあでも中学とか高校ぐらいのころなんですけど。
長岡:最初に音楽を作り出したころはどんな感じだったんですか?
STUTS:小6くらいにヒップホップにガッツリハマって、ずっとヒップホップを聴いていて。それで中1の頃くらいから気づいたらリリックを書くようになっていました。
長岡:そのころにラップを始めて。
STUTS:そうですね。ラップをやるにあたってバックのビートが必要だから、そこでビートを作り始めました。
長岡:面白い、ラップのほうが先なんですね。
STUTS:自分はもともとけっこうビートメイカーだったので、曲を作るという感覚が、コードがあってメロディーがあって歌詞があってみたいな作り方から始まってないので、また違った感覚なんだろうなって。
長岡:でもビートメイカーから始まったのにさ、“歌然”とした楽曲を作りますよね。そこがまた個性ですね。
STUTS:そういう曲が好きだから、というのもあるかもしれないですね。
STUTS:長岡さんはギタリストとして別のアーティストさんの作品に参加されることも多いじゃないですか。ライブもそうかもですけど、作品を作るときとかって、どういうギターを弾こう、どういうフレーズを残そうとか、どう考えて作られているのかなと。あとは、けっこう作り込めたりするものなのか、1回のスタジオセッションで一筆書きみたいにやるのか、どういう感じなのかを訊きたいです。
長岡:どうだろうね。うっすら考え、みたいな。ひとりですごくキッチリ考えていっても、ハマらないというかピンと来てもらえないこともあるんですよね。だからうっすら考えだけして、あとは現場。でも、それが許されるからできるだけなんだけれども。その場で「みんながこうなってるからこう」みたいなことのほうが、評判がいいというか。悲しいもんね、考えていってボツになるの。だからといって考えなくていいというわけじゃないんだけど(笑)。
STUTS:そういうときって1日のセッションで録音したものがそのまま完成になるんですか? それかそのあとにちょっと直したり?
長岡:俺は基本的にはスタジオに行って録るので、あとでやり直しとかはないです。まあそれができたらいいんだけど、そこまでこだわりもないというか(笑)。あとは現場によって。バーッと弾いてOKってなるとき、少しずつやっていくとき、考えながら録っていくときあるし、一筆書きのときもあります。
STUTS:現場による感じですよね。
STUTS:家の環境を整備してミックスとかも前よりいい感じに詰められそうなので、もっといろいろやっていきたいなと。それとは別に、場所にとらわれずにもっといろいろなところでできたらいいなと思ったりもしています。
長岡:それはどういうことですか?
STUTS:ライブや楽曲作りも、いろいろな場所でできたらいいなと。
長岡:幅広いですよね。ヒップホップだけという感じでもないでしょ? ライブを観ていても全然そういう感じじゃないじゃないですか。
STUTS:最近はバンドセットでやらせてもらったりしていて、いろいろなバンドの方に弾いてもらっているのもあるかもしれないです。
長岡:インストでも作りが歌っぽいというか。
STUTS:でもインストは「どうやって作ったらいいんだろうな」とか、いまだにわからなくなるときがあります(笑)。
長岡:ソロインストだったらいいじゃないですか。バリバリサックス吹くとかバリバリピアノ弾くとか。そういう感じじゃないもんね。
STUTS:だからいまだに試行錯誤しながら作っているかもしれないですね。
長岡:これは自分にも言い聞かせているんだけど、饒舌にプレイができないからこそ、選りすぐられた旋律が出てくると思うんですよね。器用な人もすごいと思うんだけど、それは練習しても身に着かないよなと思ったりして怠ける(笑)。でもそういうよさは絶対あると思います。
STUTS:僕もあると信じてます。特にラップとかはあると思いますね。
長岡:クセとか大事なんですよね、音楽ってね。
STUTS:その人が見えるかどうか、その人が現れているか、みたいな。
長岡:誰がやったって一緒じゃん、みたいなのを作っても意味がないし。それでいてマニアックでいるのも面白くないというか、つまらないじゃないですか。やっぱり大勢の人に聴いてもらいたい気持ちもあるので。だけどじゃあ、みんなが喜ぶものを作りたいかっていうと、それがすべてではない気もします。
STUTS:そうですね。
J-WAVEの番組『CITROËN FOURGONNETTE』は、東京都内のどこかにある“特別な場所”=「新しいカルチャーが生まれる場所」から、ペトロールズ・長岡が時にはモノローグで、時にはゲストを迎えて、大人のライフスタイルを提案する。放送は毎週土曜の22時から。
STUTS が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『CITROËN FOURGONNETTE』(ナビゲーター:長岡亮介)。オンエアは5月21日(土)。
きっかけはラップのためのビート作り
まず長岡が近況を尋ねると、STUTSは最近引っ越し、新居で作業をしていることが多いのだという。長岡:前の家も一度お邪魔したことありますけど、作業できるようになっていましたよね。新しい家はちょっと前よりグレードアップした感じですか?
STUTS:前よりもちゃんと音が鳴らせるような環境がほしいなと思ったので、引っ越しました。
長岡:どんどん引っ越して、どんどん機材がよくなっていくんでしょうね。
長岡とSTUTSの出会いは、STUTSいわく「たぶんペトロールズのトリビュートアルバムにKID FRESINOと参加したこと」とのこと。
長岡:『amber』をやってもらって。でも話してはいないんですよね?
STUTS:作っているときはまだ。ペトロールズのトリビュートアルバムのリリースイベントで、僕もライブをさせてもらって、最後にセッションをしましたよね。
長岡:うわ、やった! 俺も弾いたんだ。ベロベロだったんじゃないかな。大丈夫でした?
STUTS:いやいや、すごく楽しかったです。
長岡:いっぱいいたよね。Ryohuくんとか。
STUTS:あとReiちゃんも。
長岡:そうでしたね。その節はすみませんでした。じゃあそこで初めて一緒に演奏したってことですよね。
長岡は「話すまでSTUTSがラップをする人だと知らなかった」と明かす。
長岡:でも、もともとそうなんでしょ?
STUTS:もともとそうですね。まあでも中学とか高校ぐらいのころなんですけど。
長岡:最初に音楽を作り出したころはどんな感じだったんですか?
STUTS:小6くらいにヒップホップにガッツリハマって、ずっとヒップホップを聴いていて。それで中1の頃くらいから気づいたらリリックを書くようになっていました。
長岡:そのころにラップを始めて。
STUTS:そうですね。ラップをやるにあたってバックのビートが必要だから、そこでビートを作り始めました。
長岡:面白い、ラップのほうが先なんですね。
STUTS:自分はもともとけっこうビートメイカーだったので、曲を作るという感覚が、コードがあってメロディーがあって歌詞があってみたいな作り方から始まってないので、また違った感覚なんだろうなって。
長岡:でもビートメイカーから始まったのにさ、“歌然”とした楽曲を作りますよね。そこがまた個性ですね。
STUTS:そういう曲が好きだから、というのもあるかもしれないですね。
現場によって変わる曲作り
続いてSTUTSが、長岡に曲作りの過程を訊いた。STUTS:長岡さんはギタリストとして別のアーティストさんの作品に参加されることも多いじゃないですか。ライブもそうかもですけど、作品を作るときとかって、どういうギターを弾こう、どういうフレーズを残そうとか、どう考えて作られているのかなと。あとは、けっこう作り込めたりするものなのか、1回のスタジオセッションで一筆書きみたいにやるのか、どういう感じなのかを訊きたいです。
長岡:どうだろうね。うっすら考え、みたいな。ひとりですごくキッチリ考えていっても、ハマらないというかピンと来てもらえないこともあるんですよね。だからうっすら考えだけして、あとは現場。でも、それが許されるからできるだけなんだけれども。その場で「みんながこうなってるからこう」みたいなことのほうが、評判がいいというか。悲しいもんね、考えていってボツになるの。だからといって考えなくていいというわけじゃないんだけど(笑)。
STUTS:そういうときって1日のセッションで録音したものがそのまま完成になるんですか? それかそのあとにちょっと直したり?
長岡:俺は基本的にはスタジオに行って録るので、あとでやり直しとかはないです。まあそれができたらいいんだけど、そこまでこだわりもないというか(笑)。あとは現場によって。バーッと弾いてOKってなるとき、少しずつやっていくとき、考えながら録っていくときあるし、一筆書きのときもあります。
STUTS:現場による感じですよね。
今後は幅広く活動を
長岡が「これからやろうとしていることはありますか?」と、STUTSの今後について質問。ふたりで楽曲への想いを語った。STUTS:家の環境を整備してミックスとかも前よりいい感じに詰められそうなので、もっといろいろやっていきたいなと。それとは別に、場所にとらわれずにもっといろいろなところでできたらいいなと思ったりもしています。
長岡:それはどういうことですか?
STUTS:ライブや楽曲作りも、いろいろな場所でできたらいいなと。
長岡:幅広いですよね。ヒップホップだけという感じでもないでしょ? ライブを観ていても全然そういう感じじゃないじゃないですか。
STUTS:最近はバンドセットでやらせてもらったりしていて、いろいろなバンドの方に弾いてもらっているのもあるかもしれないです。
長岡:インストでも作りが歌っぽいというか。
STUTS:でもインストは「どうやって作ったらいいんだろうな」とか、いまだにわからなくなるときがあります(笑)。
長岡:ソロインストだったらいいじゃないですか。バリバリサックス吹くとかバリバリピアノ弾くとか。そういう感じじゃないもんね。
STUTS:だからいまだに試行錯誤しながら作っているかもしれないですね。
長岡:これは自分にも言い聞かせているんだけど、饒舌にプレイができないからこそ、選りすぐられた旋律が出てくると思うんですよね。器用な人もすごいと思うんだけど、それは練習しても身に着かないよなと思ったりして怠ける(笑)。でもそういうよさは絶対あると思います。
STUTS:僕もあると信じてます。特にラップとかはあると思いますね。
長岡:クセとか大事なんですよね、音楽ってね。
STUTS:その人が見えるかどうか、その人が現れているか、みたいな。
長岡:誰がやったって一緒じゃん、みたいなのを作っても意味がないし。それでいてマニアックでいるのも面白くないというか、つまらないじゃないですか。やっぱり大勢の人に聴いてもらいたい気持ちもあるので。だけどじゃあ、みんなが喜ぶものを作りたいかっていうと、それがすべてではない気もします。
STUTS:そうですね。
J-WAVEの番組『CITROËN FOURGONNETTE』は、東京都内のどこかにある“特別な場所”=「新しいカルチャーが生まれる場所」から、ペトロールズ・長岡が時にはモノローグで、時にはゲストを迎えて、大人のライフスタイルを提案する。放送は毎週土曜の22時から。
radikoで聴く
2022年5月28日28時59分まで
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番組情報
- CITROËN FOURGONNETTE
-
毎週土曜22:00-22:54