ペトロールズ・長岡亮介と株式会社ナニラニの代表取締役CEO/Creative Directorの村瀬隆明さんが、仕事観を語り合った。
二人の対談をお届けしたのは、J-WAVEで放送中の番組『CITROËN FOURGONNETTE』(ナビゲーター:長岡亮介)。オンエアは4月9日(土)。
長岡:そのころからもうナニラニはやってたんですか?
村瀬:ちょうどスタートしたころじゃないかな? ペトロールズはいつからやってるんだっけ?
長岡:2005年。
村瀬:会社はちょうど2005年。スタート直後。同期だね。
長岡:じゃあナニラニが大きくなっていくように、ペトロールズも大きくなっていきたいと思います。知ってるけど、一応訊いてみようかな。なんの会社なんですか?
村瀬:ナニラニは一言で言うとデザイン会社。グラフィックデザインっていわれるのかな? いまだとブランディングという言葉があるみたいに、ブランドを作ったり。
長岡:紙だけじゃないでしょ?
村瀬:紙だけじゃなくて空間みたいなものから、商品とかパッケージまで。
長岡:全部やるんだ。
村瀬:そうだね。
長岡:なんで「和む菓子」を?
村瀬:もともとはデザインのクライアントさんにとあるメーカーの社長さんがいて、その方のご出身が群馬県前橋市なんだけど、自分の生まれ故郷をもっと元気にしたいと。前橋に行ったときに手土産で買って帰るものがそんなにないから、お土産で買って帰ってもらえるようなものを作れれば、ビジネスチャンスにもなるし面白いんじゃないかと思って始めた。やったこともないのに(笑)。でもいろいろ協力してくれる人がいて。当たり前ですけど、すべて知らないことだらけ。でもいますごく楽しくて。飽き性というのはあるかもしれないですけど。日々刺激を求めちゃうタイプだから。
長岡:そうだよなあ。商品が増えればその分だけまた発見があるわけだもんね。
村瀬:素人なりに「こういうのがいいんじゃない?」「ああいうのがいいんじゃない?」みたいなのを、ある意味、常識にとらわれず好き勝手言えるので。「こういうのをやってみてほしい」と、お菓子職人さんたちと一緒にやっている感じですね。
長岡:それは普段からそういうのを考えているのと繋がってるのかな。嫌な目にあったこともないんでしょ?
村瀬:そういうことを当然、批判的に見る方もいると思う。「素人が真似事でやってる」みたいな見方は当然あるし、事実だと思う。でもそんなこと気にしてても、人生短いので(笑)。
この言葉を受けて長岡は「昔そういう話をしたのを思い出した」という。
村瀬:でもそれは一緒なんじゃない? やりたいことをずっとやってるわけでしょ。
長岡:まあね。でも会社という組織ではないじゃん。どちらかといったら本当に1人だけの話だから。それに比べると村瀬社長は人をまとめないといけないし、相手もいるし。
村瀬:僕はやりたがりのくせに、なにもできないんですよ(笑)。一緒にバンドというかステージに上がらせてもらったこともありますけど、僕は別に音楽を作れないし楽器も弾けない。
長岡:ボーカルだったもんね。
村瀬:やりたいことだけやって(笑)。そうやって「やれる人」にやっていただくというか、力を借りて楽しい場を作るみたいな。全部一緒なんですよね。
長岡:「適材適所」がたぶんわかってるんだよな。
村瀬:やりたいことをずっとやっている部分はわりと一緒。それを個人でやり抜くタイプと、僕の場合は自分でなにもできないのでチームを作るタイプ。
長岡:なるほどね、すばらしい。
村瀬:和菓子という新しい事業をデザインしてるみたいな、そういう感覚はあるのかもしれないですね。今風に言うと「体験をデザインする」とか「場をデザインする」とか。あまりそういう意識をしているわけじゃないけど。それこそ長岡亮介はどうなるんですか?
長岡:どうでしょうね(笑)。社長もやりたいことをやっているだけだけど、俺もそうなんですよね。
村瀬:出会ったのが2005年とかだから、もう17年。歳も一緒で、いままでの活躍ぶりも見てて、いろいろチャレンジされていると思うんです。僕は楽しみだなと思っていて。
長岡:たぶん欲がなくて、ズドンって売れたら嫌なの。それが怖いの。
村瀬:ああ、「ブームになりたくない」じゃないけど。
長岡:なったら終わるなと思っていて。そういう立場に自分がなったら、その立ち位置のまま回していける自信がないから、ちょっとずつ。
村瀬:細く長く。
長岡:そうそう。だんだん上がっていけばいいかなと思っていて。だんだん広がっていってますよね、こうやって社長とラジオで話す機会もあるわけだし。だんだん幅が広がっていけばいいなと思いますよ。
村瀬:事実、広がってますもんね。
長岡:ドラマに出ると思わなかったもんね(笑)。
村瀬:本当にね(笑)。そういうのを陰ながら見てすごいなと思って。
長岡:いやいや。
村瀬:でも想像できるよね。70、80歳のおじいちゃんになっても好きなものに囲まれてなんかやってる姿。
長岡:そうかな。そういうのっていいよね。好きなことずっとやって、そのままいけたらいいよね。
村瀬:それが一番いいですよね。
村瀬さんは「こだわり強いでしょ?」と長岡に問いかける。
長岡:こだわりある。ないけどあるんだよ。
村瀬:軸になるものってあるのかな?
長岡:軸が自分でわからないの。
村瀬:え? そうなんだ。
長岡:「なんでこんなに嫌なんだろう」と思うときがあって。要素ひとつひとつはなにも嫌じゃないけど、「なんか嫌だ」みたいなのがある。
村瀬:自分でもわかんないんだ。嫌なポイントもケースによって違うの?
長岡:一緒なのかもしれない。それが具体的になにかはわからないんだけど、結局なにか同じような要因で「嫌だ」って言ってるんだと思うんだよね。たぶん突き詰めると同じ。
村瀬:自分ではまだ言語化できていないというか。
長岡:それがあったほうがいいのか、ないほうがいいのか、わからないね。でもあんまり無理をしてやるみたいな場所もいまはないので、頑張って突き通さなくても自分でいられるみたいなのが多いからね。
村瀬:それはすばらしいね、幸せだよね。
長岡:幸せなことです。社長もそんな感じじゃないの?
村瀬:まあ、無理矢理そういうふうに持っていってるところが(笑)。
長岡:それができるのがすごいよね。
J-WAVEの番組『CITROËN FOURGONNETTE』は、東京都内のどこかにある“特別な場所”=「新しいカルチャーが生まれる場所」から、ペトロールズ・長岡が時にはモノローグで、時にはゲストを迎えて、大人のライフスタイルを提案する。放送は毎週土曜の22時から。
二人の対談をお届けしたのは、J-WAVEで放送中の番組『CITROËN FOURGONNETTE』(ナビゲーター:長岡亮介)。オンエアは4月9日(土)。
デザイン会社を経営
長岡の友人である村瀬さん。2人はライブハウスで一緒にステージに立ったこともあるという。長岡:そのころからもうナニラニはやってたんですか?
村瀬:ちょうどスタートしたころじゃないかな? ペトロールズはいつからやってるんだっけ?
長岡:2005年。
村瀬:会社はちょうど2005年。スタート直後。同期だね。
長岡:じゃあナニラニが大きくなっていくように、ペトロールズも大きくなっていきたいと思います。知ってるけど、一応訊いてみようかな。なんの会社なんですか?
村瀬:ナニラニは一言で言うとデザイン会社。グラフィックデザインっていわれるのかな? いまだとブランディングという言葉があるみたいに、ブランドを作ったり。
長岡:紙だけじゃないでしょ?
村瀬:紙だけじゃなくて空間みたいなものから、商品とかパッケージまで。
長岡:全部やるんだ。
村瀬:そうだね。
未知の世界にも挑戦
デザイン以外のことにもチャレンジしているという村瀬さんは、2018年に和菓子店「和む菓子 なか又」をオープン。長岡:なんで「和む菓子」を?
村瀬:もともとはデザインのクライアントさんにとあるメーカーの社長さんがいて、その方のご出身が群馬県前橋市なんだけど、自分の生まれ故郷をもっと元気にしたいと。前橋に行ったときに手土産で買って帰るものがそんなにないから、お土産で買って帰ってもらえるようなものを作れれば、ビジネスチャンスにもなるし面白いんじゃないかと思って始めた。やったこともないのに(笑)。でもいろいろ協力してくれる人がいて。当たり前ですけど、すべて知らないことだらけ。でもいますごく楽しくて。飽き性というのはあるかもしれないですけど。日々刺激を求めちゃうタイプだから。
長岡:そうだよなあ。商品が増えればその分だけまた発見があるわけだもんね。
村瀬:素人なりに「こういうのがいいんじゃない?」「ああいうのがいいんじゃない?」みたいなのを、ある意味、常識にとらわれず好き勝手言えるので。「こういうのをやってみてほしい」と、お菓子職人さんたちと一緒にやっている感じですね。
長岡:それは普段からそういうのを考えているのと繋がってるのかな。嫌な目にあったこともないんでしょ?
村瀬:そういうことを当然、批判的に見る方もいると思う。「素人が真似事でやってる」みたいな見方は当然あるし、事実だと思う。でもそんなこと気にしてても、人生短いので(笑)。
この言葉を受けて長岡は「昔そういう話をしたのを思い出した」という。
村瀬:でもそれは一緒なんじゃない? やりたいことをずっとやってるわけでしょ。
長岡:まあね。でも会社という組織ではないじゃん。どちらかといったら本当に1人だけの話だから。それに比べると村瀬社長は人をまとめないといけないし、相手もいるし。
村瀬:僕はやりたがりのくせに、なにもできないんですよ(笑)。一緒にバンドというかステージに上がらせてもらったこともありますけど、僕は別に音楽を作れないし楽器も弾けない。
長岡:ボーカルだったもんね。
村瀬:やりたいことだけやって(笑)。そうやって「やれる人」にやっていただくというか、力を借りて楽しい場を作るみたいな。全部一緒なんですよね。
長岡:「適材適所」がたぶんわかってるんだよな。
村瀬:やりたいことをずっとやっている部分はわりと一緒。それを個人でやり抜くタイプと、僕の場合は自分でなにもできないのでチームを作るタイプ。
長岡:なるほどね、すばらしい。
ブームになりたくない
長岡が「自分の職業はなんだと思います?」と問いかけると、村瀬さんは「難しい質問」としながらも、自身は「デザイナー」だと回答。お互いの仕事観の話題になった。村瀬:和菓子という新しい事業をデザインしてるみたいな、そういう感覚はあるのかもしれないですね。今風に言うと「体験をデザインする」とか「場をデザインする」とか。あまりそういう意識をしているわけじゃないけど。それこそ長岡亮介はどうなるんですか?
長岡:どうでしょうね(笑)。社長もやりたいことをやっているだけだけど、俺もそうなんですよね。
村瀬:出会ったのが2005年とかだから、もう17年。歳も一緒で、いままでの活躍ぶりも見てて、いろいろチャレンジされていると思うんです。僕は楽しみだなと思っていて。
長岡:たぶん欲がなくて、ズドンって売れたら嫌なの。それが怖いの。
村瀬:ああ、「ブームになりたくない」じゃないけど。
長岡:なったら終わるなと思っていて。そういう立場に自分がなったら、その立ち位置のまま回していける自信がないから、ちょっとずつ。
村瀬:細く長く。
長岡:そうそう。だんだん上がっていけばいいかなと思っていて。だんだん広がっていってますよね、こうやって社長とラジオで話す機会もあるわけだし。だんだん幅が広がっていけばいいなと思いますよ。
村瀬:事実、広がってますもんね。
長岡:ドラマに出ると思わなかったもんね(笑)。
村瀬:本当にね(笑)。そういうのを陰ながら見てすごいなと思って。
長岡:いやいや。
村瀬:でも想像できるよね。70、80歳のおじいちゃんになっても好きなものに囲まれてなんかやってる姿。
長岡:そうかな。そういうのっていいよね。好きなことずっとやって、そのままいけたらいいよね。
村瀬:それが一番いいですよね。
村瀬さんは「こだわり強いでしょ?」と長岡に問いかける。
長岡:こだわりある。ないけどあるんだよ。
村瀬:軸になるものってあるのかな?
長岡:軸が自分でわからないの。
村瀬:え? そうなんだ。
長岡:「なんでこんなに嫌なんだろう」と思うときがあって。要素ひとつひとつはなにも嫌じゃないけど、「なんか嫌だ」みたいなのがある。
村瀬:自分でもわかんないんだ。嫌なポイントもケースによって違うの?
長岡:一緒なのかもしれない。それが具体的になにかはわからないんだけど、結局なにか同じような要因で「嫌だ」って言ってるんだと思うんだよね。たぶん突き詰めると同じ。
村瀬:自分ではまだ言語化できていないというか。
長岡:それがあったほうがいいのか、ないほうがいいのか、わからないね。でもあんまり無理をしてやるみたいな場所もいまはないので、頑張って突き通さなくても自分でいられるみたいなのが多いからね。
村瀬:それはすばらしいね、幸せだよね。
長岡:幸せなことです。社長もそんな感じじゃないの?
村瀬:まあ、無理矢理そういうふうに持っていってるところが(笑)。
長岡:それができるのがすごいよね。
J-WAVEの番組『CITROËN FOURGONNETTE』は、東京都内のどこかにある“特別な場所”=「新しいカルチャーが生まれる場所」から、ペトロールズ・長岡が時にはモノローグで、時にはゲストを迎えて、大人のライフスタイルを提案する。放送は毎週土曜の22時から。
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2022年4月16日28時59分まで
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番組情報
- CITROËN FOURGONNETTE
-
毎週土曜22:00-22:54