広瀬すず、困難の乗り越え方は「“うえい!”と人に全力で甘えちゃいます」

2020年本屋大賞を受賞した作家・凪良ゆう氏による傑作小説を原作にした、映画『流浪の月』(5月13日公開)。5月8日には都内で52名の新社会人を対象にしたフレッシャーズ試写会が行われ、W主演の広瀬すずと松坂桃李が参加した。



スーツ姿の新入社員52名を前に広瀬は「同世代の皆さんにこの作品がどう映ってどう届いたのかが気になる部分ですが、新鮮な景色です」と喜び、松坂も「新社会人の方々とこの空間にいられるのがすごく嬉しい」と興味津々だった。

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本作で李相日監督と初タッグを組んだ松坂は「役と作品に没入できる感じがあって、圧倒的に時間が早く過ぎて行って、気づいたらすごく疲れている」とその演出術に驚き。本作で血のりを初体験したという広瀬は「毎日血のりをつけられていたので、ゾンビ映画は大変だろうなと思った。街を移動するだけでみんなに見られたりして。思い出として“血のりしたな~”と。役者として血のりをつけることに憧れがあったので、次回はぜひゾンビで!」とゾンビ役へ意欲を見せていた。



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またフレッシャーズから「新しい環境で意識していること」を聞かれた松坂は「聞くこと」を挙げて「新しい現場や新しい環境に入ったときに自分はゼロの状態。撮影では一つの現場が一つの組織になっているので、そこにいる人たちの考え方を聞くのは大事」とルーティン告白。広瀬は「私は見ています。松坂さんの聞くと同じ感覚で見て、その人の人柄までわかったらいいなと思う。見ることでその人の特徴を捉えたり、お名前を覚えられたりするので」と明かした。

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困難や壁の乗り越え方を聞かれた広瀬は「我慢せず、自分のやりたいことや好きなことに没頭する。あとは“うえい!”とバカな顔をして遠慮なく人に全力で甘えちゃいます。二十歳を過ぎてそれができるようになったというか、話すことってこんなにも自分が楽になるんだと体験しました」とデトックス方法を紹介した。



松坂は「自分が壁を乗り越えるときは、一度立ち止まる。せわしなくなるとわかっていないのにやらなければならないと思いがちなので、そこで勇気を振り絞って立ち止まるのも一つの方法。立ち止まった目線から見えてきたものをピックアップしてやってみる。その突破口でこれまで壁を乗り越えてきた感じはあります」と実感を込めていた。



(取材=石井隼人)

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