バンド・THE 2の古舘佑太郎(Vo/Gt)が自身の音楽のルーツと、サカナクションの山口一郎(Vo/Gt)がプロデュースを務めた新曲について語った。
古舘が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)のワンコーナー「GROOVE LINE TOKYO NEST」。オンエアは4月12日(火)。
THE 2は4月13日(水)に新曲『恋のジャーナル』をリリース。
西沢:そもそもどうして音楽をやろうと思ったんですか?
古舘:僕のお姉ちゃんの彼氏が家に遊びに来て。(持ち物に)CDとかいっぱい入っているんです。知らない洋楽の英語のCDがあったり、ギターを持ってきたりしているのを見て、僕は野球をやっていたんですけど「うわあ、かっこいいな」というのがきっかけですね。
西沢:イガグリ少年が?
古舘:そうです、坊主で(笑)。
西沢:坊主の子どもが「ロックかっこいいな」と。具体的にはなにがかっこよかったの?
古舘:当時でいうとザ・リバティーンズとかザ・ストロークスとかアークティック・モンキーズとか2000年代初期の。
西沢:そんなオシャレロックを聴いてかっこいいと思ったの。
古舘:多分背伸びもあったと思うんですけど「なんじゃこりゃ!」みたいなところで聴き始めたのがきっかけですね。
西沢:でも音楽やるってそんな簡単じゃないでしょ?
古舘:まあそうですね(笑)。音楽の知識とかは全然だったので。
古舘:高校1年生のときにメチャクチャ失恋して。それで一気に音楽の意味合いが変わっちゃったんです。ただ背伸びして「かっこいい」だったのが、その失恋を期にガムシャラにというか「これしかない!」という高校3年間があったので。
西沢:僕ずっとバンドでギターやってたんです。メチャクチャ弾きまくってたんです。そのリビドーというか原因は登校拒否なんです。持て余しているエネルギーを全部ギターに突っこんでて、ヘッドフォンで爆音で流しながらギター弾きまくってたんです。
古舘:まさにそうですね。
西沢:だからきっと似てるよね。
古舘:そのときはその女の子にメール送っても「もう送らないで」って言われて「会いたい」って言っても「会いたくない」って言われて「手紙もやめて」って言われて。「もうダメだ、もうなにも残されてない」というときに、なにができるかなと思ったら「音楽しかない」って。
西沢:その体験は音楽になってるんですか?
古舘:あります。
西沢:歌詞に出てくる?
古舘:というか初期の作品は全部、その子に振り向いてほしいという曲です(笑)。
西沢:(笑)。かなり私的な自分のプライベートな部分を露出する先として音楽があって、それが商品として人が買うものになる、面白いよね。
古舘:こんなことになると思わなかったですね。僕からしたらその子は師匠みたいな。いまだに師匠って呼んでます。
西沢:(笑)。いまお付き合いあるんですか?
古舘:ないです。10年経って、友だちの結婚式でお会いしたんですけどしゃべれなくて。「挨拶遅れてすみません!」って言って帰ってきちゃいました。
西沢:音楽っていうのは本当に自分の内面が形になったもの、音になったものなんですね。
古舘:僕の場合はその道具みたいなものでした。
『恋のジャーナル』はサカナクションの山口一郎がプロデューサーを務めており、古舘はその経緯について語った。
古舘:僕は10年ぐらいずっと音楽をやってきたんですけど、自分がやってきたことをここからも続けると考えたときに「もう天下獲ってるはずなのに全然浮上できないな」と思って。自分のなかでなにかを壊して新しいものを作りたいという想いがずっとあって。「自分がやってきたことからはみ出したい」という欲求が。
西沢:はみ出し方を教えてほしいという。
古舘:そうですね。それで最初は「はみ出したいんですよ」という話を、ずっとかわいがってもらっていた先輩の一郎さんにお話したら「いつかお前がそう言ってくると思った」という風に言ってくれて(笑)。
西沢:山口一郎らしいな(笑)。
古舘:その背中を押したいと言ってくれたのがきっかけで。今回は新しい挑戦をメチャクチャやってますね。
西沢:あのパイセン、音楽にすごくシビアというかのめり込むじゃないですか。サカナクションもすごく手間のかかるグループだと思うんですが、どうですか、パイセンと組んだら?
古舘:僕としてはそれを全部浴びたいと思ったんです。避けるんじゃなくて堂々とぶつかってみて、それでも滲みでちゃうのが個性なのかなと思っているので。今回一郎さんと一緒にやると決めたからには、一郎さんのエッセンスを全身で浴びて。
西沢:わりと普段はストレートなアレンジが多いじゃないですか。サカナクションは手間がかかることが好きでしょ?
古舘:そうなんです(笑)。
西沢:(笑)。何気に面倒くさいことをたくさんやっているけど、それを要求してくるの?
古舘:要求というよりも「僕らがしたい」という想いに「じゃあ、こういうやり方があるよ」って。
西沢:「ここのところもうちょっとパイセンのアイデア入らないですかね?」とか?
古舘:「僕らだとこれをやっちゃうといままでっぽくて、なんかつまらないんですけど」って言うと教えてくれるみたいな作業でした。
番組ではTHE 2の『恋のジャーナル』をオンエアした。
西沢:どうですか。もう山口パイセンの手にかかると『恋のジャーナル』、こういう仕上がりになりましたけど、正しいですよね。
古舘:本当ですか? うれしい。
西沢:パイセンはいい仕事しましたけど、それを受け取ったTHE 2もなかなかうまくやれたと思います。
古舘:そう言っていただけるとうれしいですね。
THE 2の最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『GROOVE LINE』では楽曲を紹介しながらゲストとの軽快なトークをお届け。放送は毎週月曜から木曜の18時10分ごろから。
古舘が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)のワンコーナー「GROOVE LINE TOKYO NEST」。オンエアは4月12日(火)。
THE 2は4月13日(水)に新曲『恋のジャーナル』をリリース。
きっかけはロックのかっこよさに触れたこと
THE 2は古舘、加藤綾太(Gt/Cho)を中心に2017年結成。現在は森 夏彦(Ba)、歌川菜穂(Dr)を加えた4人編成になっている。古舘は「夕暮れと言えばピストン西沢さん」と語るほど同番組のフリークだと告白。まずは音楽のルーツに関する話題となった。西沢:そもそもどうして音楽をやろうと思ったんですか?
古舘:僕のお姉ちゃんの彼氏が家に遊びに来て。(持ち物に)CDとかいっぱい入っているんです。知らない洋楽の英語のCDがあったり、ギターを持ってきたりしているのを見て、僕は野球をやっていたんですけど「うわあ、かっこいいな」というのがきっかけですね。
西沢:イガグリ少年が?
古舘:そうです、坊主で(笑)。
西沢:坊主の子どもが「ロックかっこいいな」と。具体的にはなにがかっこよかったの?
古舘:当時でいうとザ・リバティーンズとかザ・ストロークスとかアークティック・モンキーズとか2000年代初期の。
西沢:そんなオシャレロックを聴いてかっこいいと思ったの。
古舘:多分背伸びもあったと思うんですけど「なんじゃこりゃ!」みたいなところで聴き始めたのがきっかけですね。
西沢:でも音楽やるってそんな簡単じゃないでしょ?
古舘:まあそうですね(笑)。音楽の知識とかは全然だったので。
失恋で音楽の“意味合い”が変化
当初は「かっこいい」という想いだけで音楽活動をしていたという古舘だが、ある出来事でそのスタンスが大きく変化したことを告白した。古舘:高校1年生のときにメチャクチャ失恋して。それで一気に音楽の意味合いが変わっちゃったんです。ただ背伸びして「かっこいい」だったのが、その失恋を期にガムシャラにというか「これしかない!」という高校3年間があったので。
西沢:僕ずっとバンドでギターやってたんです。メチャクチャ弾きまくってたんです。そのリビドーというか原因は登校拒否なんです。持て余しているエネルギーを全部ギターに突っこんでて、ヘッドフォンで爆音で流しながらギター弾きまくってたんです。
古舘:まさにそうですね。
西沢:だからきっと似てるよね。
古舘:そのときはその女の子にメール送っても「もう送らないで」って言われて「会いたい」って言っても「会いたくない」って言われて「手紙もやめて」って言われて。「もうダメだ、もうなにも残されてない」というときに、なにができるかなと思ったら「音楽しかない」って。
西沢:その体験は音楽になってるんですか?
古舘:あります。
西沢:歌詞に出てくる?
古舘:というか初期の作品は全部、その子に振り向いてほしいという曲です(笑)。
西沢:(笑)。かなり私的な自分のプライベートな部分を露出する先として音楽があって、それが商品として人が買うものになる、面白いよね。
古舘:こんなことになると思わなかったですね。僕からしたらその子は師匠みたいな。いまだに師匠って呼んでます。
西沢:(笑)。いまお付き合いあるんですか?
古舘:ないです。10年経って、友だちの結婚式でお会いしたんですけどしゃべれなくて。「挨拶遅れてすみません!」って言って帰ってきちゃいました。
西沢:音楽っていうのは本当に自分の内面が形になったもの、音になったものなんですね。
古舘:僕の場合はその道具みたいなものでした。
“山口パイセン”が背中を押してくれた1曲
古舘:僕は10年ぐらいずっと音楽をやってきたんですけど、自分がやってきたことをここからも続けると考えたときに「もう天下獲ってるはずなのに全然浮上できないな」と思って。自分のなかでなにかを壊して新しいものを作りたいという想いがずっとあって。「自分がやってきたことからはみ出したい」という欲求が。
西沢:はみ出し方を教えてほしいという。
古舘:そうですね。それで最初は「はみ出したいんですよ」という話を、ずっとかわいがってもらっていた先輩の一郎さんにお話したら「いつかお前がそう言ってくると思った」という風に言ってくれて(笑)。
西沢:山口一郎らしいな(笑)。
古舘:その背中を押したいと言ってくれたのがきっかけで。今回は新しい挑戦をメチャクチャやってますね。
西沢:あのパイセン、音楽にすごくシビアというかのめり込むじゃないですか。サカナクションもすごく手間のかかるグループだと思うんですが、どうですか、パイセンと組んだら?
古舘:僕としてはそれを全部浴びたいと思ったんです。避けるんじゃなくて堂々とぶつかってみて、それでも滲みでちゃうのが個性なのかなと思っているので。今回一郎さんと一緒にやると決めたからには、一郎さんのエッセンスを全身で浴びて。
西沢:わりと普段はストレートなアレンジが多いじゃないですか。サカナクションは手間がかかることが好きでしょ?
古舘:そうなんです(笑)。
西沢:(笑)。何気に面倒くさいことをたくさんやっているけど、それを要求してくるの?
古舘:要求というよりも「僕らがしたい」という想いに「じゃあ、こういうやり方があるよ」って。
西沢:「ここのところもうちょっとパイセンのアイデア入らないですかね?」とか?
古舘:「僕らだとこれをやっちゃうといままでっぽくて、なんかつまらないんですけど」って言うと教えてくれるみたいな作業でした。
番組ではTHE 2の『恋のジャーナル』をオンエアした。
西沢:どうですか。もう山口パイセンの手にかかると『恋のジャーナル』、こういう仕上がりになりましたけど、正しいですよね。
古舘:本当ですか? うれしい。
西沢:パイセンはいい仕事しましたけど、それを受け取ったTHE 2もなかなかうまくやれたと思います。
古舘:そう言っていただけるとうれしいですね。
THE 2の最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『GROOVE LINE』では楽曲を紹介しながらゲストとの軽快なトークをお届け。放送は毎週月曜から木曜の18時10分ごろから。
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2022年4月19日28時59分まで
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番組情報
- GROOVE LINE
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月・火・水・木曜16:30-19:00